「第9地区」 見ました

話題になっている映画
「第9地区」を見ました。


例によってネタバレするので、
これから見ようとしている人はにげてぇ・・・!














「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソンがプロデュースして、南アフリカ出身のカナダ在住CM監督の若き俊英が監督した
この作品は、非常に独創的なアイデアから始まります。

【巨大な円盤がヨハネスブルグの上空に現れ、
中で栄養失調になっていた数百万のエイリアンが、人道的措置で
地上に住むことを許され、第9地区として難民キャンプが作られた。

それから20年後、その地区はスラム化して、
MNUという国際警備会社が、数百万のエイリアンたちをヨハネスブルグ郊外200キロにある、第10地区へ移住させようとするのだが・・・。】

という世界観それ自体が、本当に今までないタイプのSFでありながら、南アフリカの実情と絶妙にリンクしていて、着想がまず
すばらしいと思います。

映画はそれをすっぽりとフェイクドキュメンタリーでくるむことで
非日常を淡々と描き、逆に非常にリアルな世界として描写する事に
成功しています。

とくに第9地区とそれを囲むゲットーの雰囲気は
まさに今 ヨハネスブルグにある黒人ゲットーと同じ雰囲気で
ディティールまで非常にリアルです。

そこからストーリーは先が読めないまま
ドンドンと進んで行き、2時間フルスロットルのまま突き進みます。




ここからが感想ですが、
このスタート地点の映画のイメージから言うと、人種差別問題の
寓話的な話かな?と想像しますよね。

でも実際には非常にアクションSF娯楽大作でした。
最後には、モビルスーツと戦車の戦いみたいにまで発展します。

後から振り返って考えてみると、
「エイリアンに変身してしまう病に感染した主人公を
いきなり麻酔なしで、解剖したりしようとするかしら?」とか
「オチはそれ?残されたエイリアンたちは?」とか
「なぜナイジェリア人たちは、エイリアン側に立ったのか?」とか
いくつかのストーリー上の破綻はありますが、
それを吹っ飛ばすほどの迫力のある、メインストーリーの展開と
ジェットコースターSF描写で、
久々にドキドキしましたし、非常に楽しめました。

が、

人間がヒドイという描写を積み重ねているのですが、
なんかエイリアン側の描写はそれほど丁寧ではないので
人種差別寓話にまでいける題材なのに、
アクション娯楽作っぽくなっているのは、ちょっと
もったいないかな?という個人的な好みはありました。

エイリアンに愛が持てないんですよネェ・・。

まあ彼らが異形の者で気持ち悪いから、
話が成立しているところもあるので
なんとも言いがたいですが・・。

特にクリストファーの息子は地球生まれなわけで、
地球が母なる惑星なんだけど、ここで差別される哀しみとか
でも離れたくない・・・的なスパイスがあれば
もう一枚乗ったのに・・・と
惜しい気はしますねぇ・・。


でも、面白かったです。
最近見た映画ではダントツでした。

低予算映画かと思っていましたが、なんのなんの
スゲェ金かかってますね。
トラックバックURL : http://rokada.exblog.jp/tb/10484625
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by AWAchampion | 2010-04-25 00:07 | 映画・演劇など | Trackback | Comments(0)