「告白」を見ました

映画を見ましたシリーズ。
今回は「告白」を見ました。

例によってネタバレしますが、もう上映が終わりますから
いいでしょう。
読んでくださいね。


原作はかなり売れた小説ですが、私は読まずに行きました。

冒頭、牛乳パックが配られる中学校は、すっかり学級崩壊していて
子供たちは、全然松たかこ扮する女教師のいう事を聞きません。

女教師のリアルな言葉よりも、子供たちが携帯のメールなどで
バーチャルにつながる言葉のほうが重いという雰囲気が
CM出身の中島監督のスタイリッシュな絵で描かれます。

そのうち、彼女は自分の娘が、このクラスの一員に殺された・・・。という
衝撃的な告白をさらっとして、話は急激にぐんぐんと動き出します。
さらに、牛乳にエイズの男性の血液を混ぜた・・・という告白をして
彼女は出て行きます。

その後、ストーリーは
天才少年・少年の共犯者・引きこもりの親・そして学級委員の少女の
告白を通してドンドン悲惨なほうへと転がっていきます。


私の印象としては
同じCM監督である市川準さんが作った「ノーライフキング」に似ているナァ・・という
感想でした。
あれも、リアルなコミュニケーションではなく、ネットのざわめきを子供たちだけが受け止める
という話で、それがCM的な映像の中に閉じ込められているという点で、
志を同じくしている作品といえます。

こういう、大人のリアルなコミュニケーションとは違うところに、子供たちのリアルがある・・
と言う話には、CMっぽい映像は上手く馴染みます。

なんだか この映画は「小説 告白」のプロモーションビデオのように見えました。
なので映像的な刺激も多いし、話は過不足なく伝えられているので、
かなり視覚的には楽しめました。

ただ、井筒監督や鈴木則文監督が批判しているように
ここには、バイオレンスの面でのリアルが全くありません。

例えば 松たか子の子供を殺した中学生が、母親を殺すところとか
天才少年が同級生を殺すところなどは、本当に全くリアリティがないというか
なんというか、
頭の中の殺人・・・という感じがします。
実際には脂と血と反吐と便とのにおいがして、殺人は汚いものでしょうし
もっと殺人者の思いは、絶望的なものでしょう。

特にラストの天才少年が母の研究室を爆破する
シーンは要らなくないですか?
まさに画竜点睛を欠く・・・みたいですね。あれは松たか子の電話だけのほうが
効くと思いました。

ですから、
2時間のビジュアル旅行としてはいい作品ですが、
まあ、映画としてはソコソコというのが私の感想でした。
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by AWAchampion | 2010-08-09 01:04 | 映画・演劇など | Trackback | Comments(0)