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「もし高校野球の女子マネージャーが、ドラッカーの『マネージメント』を読んだら」を読みました

タイトルが長いですねぇ・・・。

「もしも高校野球の女子マネージャーが
ドラッカーの『マネージメント』を読んだら」 

略して「もしドラ」
なにやらNHKでアニメ化されるとの事で
急いで読みました。

中身はまあ、純粋な小説というよりは
経営学の本を小説仕立てにした解説本という
感じでしたが、非常に面白く読みました。

『マネージメント』は読んだことがない本ですが、
今度読んでみたくなりましたね。
この感想が多分一番 作者的には嬉しいんじゃないですかね?

特に「自分の顧客が誰なのかを正しく知れ」という
この小説の中でも一番初めに出てくるところに
作者の岩崎さんもハッとされたであろう事は 
同じテレビマンとして、すごく分かります。

テレビの世界では 客の姿がつかめないところで
数字だけで争っていますから、
「一体 今誰がこの放送を受け取っているのだろう?」
と考えたことが誰しもあるものなんです。

そういった意味でも、業界の先輩が書かれた本は
非常に良かったです。
企画の勝利ですよね。経営学がこれほど簡単に
分かりやすく入ってくる本は他にはないでしょうからね・・・。

この本のちょっとやらしいところは、
この著者の方は秋元さんのところにいらした放送作家さんで、
AKBの立ち上げにかかわっている人なんだそうで、
殊更に「主役の女の子は 峯岸みなみちゃんをモデルにしている」
と言っている所ですね。

すると峯岸みなみちゃんだと思って読むじゃないですか?
そもそも主人公の名前が「みなみ」なんだから。

またその峯岸みなみちゃんの、AKBでのポジションが
「かなり個性的な顔立ちで、はっきり言って可愛さとか
歌のうまさ、踊りのキレなどのアイドル要素は相当劣っているが、
頭の回転が速くて、若くして番組のMCをやっている」という
人なので、そりゃ投影しやすいし、
文章にはあまり書かれていないのに、勝手にキャラをくっつけて
読んでしまいますよね。

まあもっと言うと、「やる気のないエース」が前田敦子ちゃんだったり
「中学から野球をやっていて、なんでも器用に出来るけど、
キャプテンにはなりたがらない」のが大島優子ちゃんだったり
っちゅうことなんでしょ?

多分他にも、私には分かりませんでしたが
マニアならピンと来るキャスティングがされているんでしょうね?

もしかしたら、中で勃発する事件もマニアなら
リアルAKBとリンクできたりするんでは?と
思いました。さすがに私は全くその辺は分かりませんでしたが
構造として彼女達の知識があるほうが、ふくらみがあって
読めるようになっているというのは
分かりましたから。

実はこの本も形を変えたAKB商法の一環だったとは・・・。
by AWAchampion | 2010-10-20 11:08 | Diary | Comments(0)