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勝者に切なさが宿るのだろうか?

AKB48が第3回目の総選挙をやっています。

そこでなんと初日に90万枚以上のCD・・・というか投票券が売れたそうです。

中には本当かどうか知りませんが、5500枚(850万円)買ったという猛者も現れたそうです。

すごいなぁ・・・、このド不況の日本エンタメ界において、
どこにでもいるような 普通の女の子達を
自前で磨き上げてスターにして、これほど稼ぐコンテンツを作りあげた
秋元さんと、電通のみなさんの力に、皮肉ではなく驚嘆しています。
キャラクタービジネスの 最も大きな成功例ですからね。

で、この総選挙というのも、要するにキャラクターの物語を作る一要素なのです。
「ひたむきな少女達」というのが、このグループの大きなコンセプトの一つですから。

ただ、わたしはちょっと 前回と今回は事情が違うのでは?と思うのです。
つまり AKBの女の子達は もう十分名が売れちゃったですよね?

例えば板野友美ちゃんからしてみたら、別にAKB内選挙で 10位でも
ソロシングルが売れまくれば良いわけじゃないですか。

大島優子ちゃんにしたって、別に前田敦子ちゃんに、今回負けようが勝とうが、
すでにすっかり勝ち組ですよね?
全国に顔も売れたし、なにもそんなところで 一喜一憂しなくたって良いわけですよ。

多分 なにか順位的なものに上位の子であればあるほど、もう執着してなくなっているのでは?と
思うのです。

更に言うと、「投票で上位に入らないとテレビに出られない!」という縛りもあったんですけど
今、有吉AKBは研究生中心ですし、先日半年ぶりに「AKBINGO」を見たら
マジで知らない人ばかりでしたから、いまやAKBグループにいればテレビに出られる
状態で、別に20位だろうが40位だろうが あまり変わらないですよね。

昨年AKBをブレイクさせた 「悲壮感」「切なさ」の大きな原動力であった 総選挙がもつ物語性は
じつはすでに崩壊しているのではないでしょうか?

すでに90万枚以上売り上げたのですから、物語性もへちまもないのかもしれません。
まあ要するにCD販促イベントですから。
でも、去年のように 少女達の想いが、大人の思惑を超えて ドカンと生の感情をむき出しにした
ああいうイベントとして面白いものは 今回は期待できないんじゃないですかね?

とは言え、そんなことはわたしのような二流のテレビマンに言われなくても
超一流中の超一流の構成作家 秋元さんなら既に見えているでしょうから、
なんか その先に考えているのかもしれませんね。

わたしは アイドルの女の子そのものには、正直 みひろちゃんぐらい年が上じゃないと
ぐっと来ないのですが、
キャラクタービジネスの ものすごく良いお手本として AKBにせよ ももクロにせよ
仕掛け人の皆さんの仕掛けを楽しみにしています。
(まあそれとは別に アイドリングは毎回ゲラゲラ笑ってみていますよ。アレはおすすめ)

傍目から見て かなりマンネリ化している総選挙をどう盛り上げるのか?
ちょっと そこは楽しみでもありますね。



ただ一言だけ苦言を言うと
そのCDの「EVERYDAY カチューシャ」の曲と、本広監督がお撮りになったというPVには
ちょっとクリエイターの顔が見えないと感じました。
アイドルビジネスの良いところは、「若い女の子を出しておけば、あとは結構表現が自由」という
点です。
でも、大きくなりすぎているせいか、とても保守的な仕事に感じました。
クリエイターが楽しそうでない現場は、なんか切ないですね。


CM

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by AWAchampion | 2011-05-26 22:33 | 歌謡曲考察 | Comments(0)