「曽根崎心中」見ました

仕事で増村保造監督 「曽根崎心中」1979年を見ました。

主演は徳兵衛が宇崎竜童でお初が梶芽衣子です。

いやぁ、面白かった。

とにかく増村保造監督は、イタリアのチネチッタに留学していたという経歴の持ち主で
大映に「情念とエゴがぶつかり合う映画」を持ち込んだ張本人です。

それまでは大映はどちらかというと、三隅研二監督にせよ 森一生監督にせよ
スタイリッシュな画づくりが得意な監督さんが多い印象ですが
とにかく増村さんは、男と女が本能のままに貪り合うようすを
まともに描き出す名匠です。

大映はいまでもその伝統で「大映テレビ」がその路線を引継ぎ、独自の不思議な世界を
作り出していますが、もともとは増村監督の影響なのです。

この映画も 初めからお初も徳兵衛もパワー全開!
ガッツンガッツン ぶつかり合います。もう人間が剥き出し。
最近 こういう映画を撮る方がいない事もあり 本当に爽快感があるぐらいの
情念のぶつかり合いでした。

しかし、そうはいっても今村昌平監督ほど 泥臭くないんです。
音楽の選び方とかも、ちょっと洒落ていて、まったく時代劇っぽくないですし
色調にしても 南イタリアを思わせる 鮮やかなピンクや水色がふんだんに使われていて
そこに 増村さんらしさが溢れていました。

とくにお初が徳兵衛の事情を知り、床下にかくした徳兵衛に、「一緒に死のう」と決意するところは
徳兵衛が、泥だらけの手で お初のふくらはぎをギュッと泣きながらさする、名シーンです。

いやぁ、絶対増村監督はもっともっと再評価されてもいい監督ですよ!
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by AWAchampion | 2012-01-23 02:18 | 映画・演劇など | Trackback | Comments(0)