「リトルショップ・オブ・ホラーズ」を見ました

今日、下北沢の本多劇場でミュージカル「リトルショップ・オブ・ホラーズ」を見てきました。
このミュージカルは 1982年にオフブロードウェイで初演され、以来大ヒットを飛ばした
カルトミュージカルです。

映画もとても有名ですが(監督は あのパペット界の巨匠 フランク・オズ)
ミュージカルも 日本で何度も上演されていて、今回でなんと9回目だそうです。

で、見てきました。

主演は「テニスの王子様」などに出ていた 相葉裕樹さん
ヒロインは小池修一郎さんの秘蔵っ子 フランク莉奈さん
それに「仮面ライダー キバ」の悪党役 新納慎也さんという若い3人
それに尾藤イサオさんがわきを締めます。

演出は 「カムカム・ミニキーナ」主宰の松村武さんです。

ストーリーは
ニューヨークのスラム街にある古ぼけた花屋さんが舞台。
吹き溜まりのような街で、希望もなく生きている花屋に
ある時、不思議な鉢植えがやってきます。
その鉢植えを育てているうちに、どんどんその花屋は運が向いてくるのですが
実はその鉢植えは 恐怖の人食い植物だったのです・・・。

というお話です。

もともとはロジャー・コーマン制作のホラー映画なんですが
それが笑いたっぷりのストーリーになりつつ、ラストはホラー風味も残すという
良い感じのお話になっています。

このミュージカルがカルトミュージカルでありえた理由って、「ロッキーホラーショー」とかとも
同じで「バカバカしいけど面白い」ってところだと思うんです。
ほんと よくこんなストーリーをミュージカルにしようと思ったなぁ・・・って感じの
B級感あふれるお芝居なんですけど
それがオフブロードウェイの魅力なんですよね。
「面白い」ってことが第一に来るお芝居が、こういう小規模の演劇でも浸透しているのが
このミュージカルのいいところだと思います。

そしてその オフブロードウェイの古典ともいうべきお芝居を
松村武さんはとても B級感たっぷりに、劇場での空気を面白くすることに成功しています。

実は松村さんと私は早稲田大学の 同じ年あたりに入学した同窓生です。
私が早稲田大学にいる頃、演劇クラブの「カムカム・ミニキーナ」は、すでに有名で
しかも 私の親友のH口Mよしくんの彼女が 当時のカムカムの女優さんだったりしたので
凄く親近感があります。

で、当時 同じころ早稲田大学には もう一つ有名な劇団「双数姉妹」があり
こちらは演劇研究会の小池竹見さんが主宰されていました。

「双数姉妹」は、どちらかというと第三舞台系の流れをくむ正統的な小劇場演劇だったのですが
「カムカム・ミニキーナ」は 名前を見てもわかるとおり かなり当時から砕けていて
エンタメ色の強い芝居をしていました。

実は結構早稲田大学にいて エンタメ色を押し出した 演劇やら映画をやるっていうのは
異色のことなんです。普通はもっといろいろ小難しいことを言いたい盛りですし
実際先輩方なども そういうのが良しとされていたわけです。
でも、そんな中で「人に面白い空間を与える」ことを追求してきた 松村さんは
今から考えると 凄く腹が据わっていた人だったんだなぁ・・・という気がします。

まさに 筋金入りのエンタメ職人 松村さんが演出されたお芝居は 
とても小ネタ満載で、いい意味で小劇場の 肩の凝らない 気軽な空間を作り出しています。

さらに メインの3役を演じておられるのが みなモデルさん出身の役者さんということもあり
とても爽やかで、それでいて面白い いい意味で青いお芝居だったと思います。

私はこの若い3人の役者さんを存じ上げなかったのですが、それぞれ良いですね。
今後いろんなところで見かける気がします。

今までこのお芝居は 青井陽治さん 中村龍史さん 上島雪夫さん と松村武さんが演出されたそうです。

1970年代のオフブロードウェイミュージカルを積極的に翻訳してきた 青井さんは、
その頃のグリニッチビレッジの空気をとらえた、とてもさわやかな作風、
マッスルミュージカルの創始者 中村龍史さんは 肉体派。
テニスの王子様 ミュージカルの上島雪夫さんは 
イベントとしてミュージカルをとらえるのが上手い方。
そして 小劇場で一貫してエンタメ道を貫いてきた 松村さんは 
身の丈に合った オフブロードウェイの魂を一番持っている方なのかもしれませんね。
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by AWAchampion | 2012-06-14 23:09 | 映画・演劇など | Trackback | Comments(0)