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女流本因坊に奥田あや三段が挑戦

囲碁 女流の最高タイトル「女流本因坊」に奥田あや三段が初挑戦することに
なったそうです。

今の囲碁の女流タイトルは ここ数年、台湾出身の若き巨星 謝依旻六段が
三冠を独占、しかも史上初の「名誉女流本因坊」の称号まで得て、
一強状態が続いていました。

その際 ず~っとナンバー2として タイトルに挑み続けていたのが 向井千瑛五段でした。

謝・向井は院生時代同期で、プライベートでも仲がよく、向井五段が生まれて初めて
渋谷に行ったとき 案内してくれたのが謝六段だったりしたそうです。

そんな同期には もうひとりいました。
それが奥田あや三段です。
実は彼女たちは仲良し3人グループだったのです。
しかし彼女は一人 出遅れた感がありましたが
ようやくこの度初挑戦することができるようになったようです。

私がなぜ、このコラムを書いたかというと、
去年 謝さんが女流本因坊を5連覇して 
今年の初めにその祝賀パーティーがあったのですが
そのパーティにいた 奥田さんに 私、インタビューしてるんです。

その時 
「奥田さん、謝さんに一言」
「謝ちゃん、おめでとう。私が次は挑戦するから そこで待っていてくださいね(微笑)」
というコメントをしていて、 週刊囲碁パラダイスでも、そこを使いました。

その時は正直奥田さんと謝さんのあいだには 
かなりの差がありましたし、
穏やかな気性で知られる奥田さんにしてはビッグマウスだったので
びっくりしつつ、
「まあ奥田さんが謝さんに挑戦するのは数年かかるだろうなぁ」と漫然と
思っていました、ちゃんと有言実行しましたね。

頑張っていただきたいです。


【こぼれ話】
将棋の段位は 女流と男性では全く違うのですが、囲碁は男性も女性も同じ基準です。
ですから 謝六段は、男性に混じっても六段なのです。
事実彼女は 若手棋士の登竜門 「広島アルミ杯 若鯉戦」という棋戦で 有望男性棋士を
次々となぎ倒して優勝しています。
また、NHK杯などでも、たまに九段の男性棋士にたいして 普通に勝っています。
彼女が7大タイトルの一つの挑戦者に名乗りを上げる日も そう遠くないかもしれません。
by AWAchampion | 2012-08-23 10:25 | 囲碁界解説 | Comments(0)