フランスミュージカル「ロミオとジュリエット」

宝塚歌劇団で2010年から演じられている「ロミオとジュリエット」は
非常に高い評価を得て、男性のキャストを入れた日本オリジナル版という
公演もされています。

その元となったフランスのミュージカル「ロミオとジュリエット」が渋谷に来たので
見に行ってみました。

このあと大阪にも行くそうなので未見の方は今すぐ逃げてください!
「ロミオとジュリエット」だからネタバレしてもいいのかもしれませんが
見る前に読むコラムではありませんよ!




















というわけで、見に行ってみました。
舞台はイタリア ヴェローナ
対立し合う モンタギュー家とキャピレット家がありました・・・というところから
ストーリーは始まります。
暗い舞台に
いきなり ド~ンというオーケストラヒットが鳴ると、サスが当たり
その中に赤い服を着た一団が一瞬だけ見え
続いて ド~ンという音と共に 今度は青い服を着た一団が見え

その二つの色をまとったダンサーたちが、対立の踊りを踊りだす・・・。
というなかなかスピーディでいい感じの導入でした

セットは背景に 斜めになった回廊があり、その中にいる人たちの服の色によって
モンタギューの屋敷、キャピレットの屋敷とわかるようになっています。
その前に3階建ての円筒形のセットが時折出てきて、例のバルコニーなど
主にジュリエットの屋敷を表現していました。

ストーリーはシェークスピアの原作に基本的には忠実で
その後 ロミオとジュリエットは恋に落ちることになります。

音楽は基本的にはロックテイスト
衣装も、かなり現代風のダンス衣装のようなものを使用していました。

見た印象ですが
とてもスピード感が有り、歌手と踊りのアンサンブルが分かれている事もあり
元々極めて宝塚っぽい構成なんだなぁ・・。と思いました。

が、テイストが全体的にロックミュージカルっぽいのが、私はあんまり好みでは
ありませんでした。
私の父の岡田敬二はことのほかロックミュージカルが好きで「PIPIN」や
「TOMMY」に衝撃を受けたと言っていましたが、私はどうも苦手で・・。

で、見ていて「衣装を、宝塚っぽく丁寧なあつらえにしたり、踊りをもっと
宝塚っぽくソフトにしたりすれば、さぞかし良いんだろうなぁ。」と思いました。

それに、やはり脇役のキャラ設定がとても気になりました。
キャラ設定って言うんでしょうか?脇役が自分のことを語る独唱が所々で
入るんですが、それがことごとく場所が違うような気がするんです。

例えばロミオとジュリエットがパーティで運命的な出会いをして、
世界がピタリと止まった次の瞬間に
いきなりジュリエットに恋をしている粗暴な甥(ウエストサイドで言うティノですね)が
「俺は愛されずに育ったぁぁぁ~~~」みたいな歌を歌ったり、
ジュリエットの乳母が、ロミオに伝言を届けにきて、散々敵の男達に
恥ずかしめを受けてから「私はジュリエットを愛している~~~」と
歌い上げたり、
まさにロミオとジュリエットが天に召された後、
神父さんの「私は神父として~~~~」みたいな歌が入るんです。

つまり事件が起きた後、脇役の独白が入るんですけど
逆ですよね?事件が起きる前に脇役の独白が入らないと、
メインストーリーの流れが止まるし、メインストーリーに深みを与える
こともできません。

私は小池修一郎さんが脚色された宝塚版も日本オリジナル版も見てませんが
パンフレットによると、そのへんのことをガッツリ直されたそうです。
わかります。このままだとちょっと構成がおかしいですからね。

それから、小さなことですがカーテンコールで4曲歌うんですけど
多すぎ!
それにノリはいいけど「この世は争いの地獄さ!」みたいな歌を
カーテンコールで歌うのはどうかと思いますよ?
愛は永久にって感じの歌を一曲歌って終わりというのが
普通ではないでしょうか?

聞くところによると 初演は10年前で当時は
レダという方が、演出と振り付けを担当されたようですが
今は多分あまりイイ関係ではないらしく、クレジットが外され
「演出:合議制」と書いてあり、その経緯が説明されていました。

役者とか音楽家がきもちいいけど、演出としては手綱が外れてるって
状態は旅公演などで結構どの劇団でもあることです。
なんとなくそういう状態を思い浮かべました。

これは小池さんの日本版をぜひ見ないといけないです。
相当ガッツリ直したみたいですからね・・・。
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by AWAchampion | 2012-10-12 08:23 | 映画・演劇など | Trackback | Comments(0)