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ついに井山裕太が6冠王に!

囲碁界の時代は動きました・・・。

昨日囲碁の最高タイトル 第37期棋聖戦の
七番勝負 第6局 二日目が行われ、
これまで 3勝2敗とタイトル奪取に王手をかけていた井山裕太本因坊と
張栩棋聖が対決しました。

序盤からどうやら井山本因坊がじわりじわりと自分の構想を推し進め
張栩棋聖がそれを潰しにかかる・・・という展開でしたが
結局18時過ぎに決着がつき
井山裕太本因坊が 中押し勝ちで勝利。
棋聖タイトル初戴冠となりました。

そこで現在 囲碁メジャー7大タイトルは

棋聖  井山
名人  山下敬吾
本因坊 井山

天元  井山
王座  井山
碁聖  井山
十段  井山

という風に 井山さんが6冠同時戴冠となりました!
これは 趙治勲・張栩の5冠同時戴冠を抜き 史上初
そして 井山さんは山下さんの前の名人でしたので、7冠すべてを
戴冠した グランドスラムを達成しました!

井山裕太6冠はまだ24歳なんです。でもほぼ総なめ!
そして名人戦挑戦者リーグも現在1位!

すると井山対山下 の名人戦が実現する可能性は大きいです。

この二人は実は色々因縁があります。
小学生日本一を決める日本棋院主催の 「少年少女囲碁大会」で
今まで小学校2年生時に日本一になった天才少年が二人だけいます

一人が山下敬吾
もう一人が井山裕太なのです。

また井山裕太くん(7歳)が少年少女を制して小学生日本一になった時
週刊碁が、当時の山下敬吾五段との対局を企画
二人の初対局が行われました。

そして一説にはそれが 井山裕太君にとって、
師匠以外で初めて打った男性プロ棋士との対局と
言われています。

(NHKで小林千寿五段に指導碁を受けるつもりが勝っちゃったという
 エピソードがあるので、そちらの方が早いのかもしれません)

そして山下敬吾と言えば 平成四天王のひとりとして
21世紀以降 ゼロ世代のトップランナーとして君臨。
囲碁界一の 超攻撃型ハードパンチャーとして知られています

今から名人戦が楽しみになってきましたね!

私は井山・張栩・山下 の皆さんにインタビューをしたことがあります

張栩さんはシャイな方ですが、一度囲碁の話になると
とにかく止まらない。控えめな口調ですけれど、ずっと詰碁の解説を
して下さる根っからの囲碁好き。

井山さんは、品の良い大阪の「ぼんち」という雰囲気で
いつもあわてず、勝っても負けても非常に冷静な受け答え。

そして山下さんは、長年スターだったオーラがあり
感情もとても素直に表に出るタイプで、対局の直後などはむすっとしてますが
それでも「スター棋士であらねば」という思いから、疲れていてもジョークを
飛ばしてくださるような 明るい性格のマスコミに愛される棋士です。
by AWAchampion | 2013-03-15 09:48 | 囲碁界解説 | Comments(0)