原節子さん亡くなる 

原節子さんが9月に肺炎で亡くなったことが明かされたそうです


日本映画史上 最も有名な女優の一人で
小津安二郎監督の死後 ひっそりと鎌倉の奥地に引きこもり
50年以上もその姿を人目にさらさないままでした

小津監督の映画では原節子さんは 多くの作品で
ヒロインを演じました。
そして確か『晩春』『麦秋』『東京物語』などの作品で
紀子という同じ名前で出て来ていたので、彼の作品世界が
何となく彼女でつながるような気がしたものです。

私が早稲田大学映画研究会に入って
本格的に映画の勉強を始めたのが1990年
その頃は少し前にヴィム・ヴェンダースの『東京画』という映画が
公開されたり、当時ブイブイ言わせていた
ジム・ジャームッシュや、アキ・カウリスマキが「小津さんを尊敬している」と
言っていた事もあり、世界的な小津ブームの最中でした。
ですから私にとって原節子さんは
とりわけ思い出が深いです。

私は1971年の生まれですから
彼女が身を隠した後の生まれた世代です
でも、一度ニアミス?したことがあります

15年近く前 まだディレクターデビューして
間もない頃、『東京ウォーキングマップ』というTBSの
作品で立川志らくさんが小津さんの痕跡をたどって
鎌倉を歩くという作品を作ったことがあります

その際に小町通りの近くの乾物屋さんで
そこのオジサンが「俺は小僧の頃 小津さんの家から原節子さんの家に
お使いを頼まれたことがある」という人でした

聞くとなにやら書類を届けたそうです

まさに間接的にですが、鎌倉の文化人コミュニティの
空気に触れた瞬間でした。

日本映画最大の名花のご冥福をお祈りいたします






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by AWAchampion | 2015-11-25 23:30 | 映画・演劇など | Trackback | Comments(0)