『この世界の片隅に』を見ました

今とても話題になっている 『この世界の片隅に』片渕須直監督 を見てきました

いやぁ素晴らしかった

ビックリするほど素晴らしい映画でした

まず特筆すべきは 能年玲奈さんの素晴らしさですね
彼女の朴訥とした雰囲気が、本当に主人公の受動的な人生と合っていて
北條すずさんは彼女じゃ無いと考えられないですね。
彼女の素晴らしい演技力には圧倒されました

それから脚本が素晴らしいです
その昔 時代小説の大家平岩弓枝さんが 北方謙三さんに
直木賞選考会の席上で語ったという逸話があるのですが
山本一力さんの「あかね空」を平岩さんが推す理由として
「北方さん、一力さんは『布団を干すと どうもホコリっぽく
なったので パタパタとはたいた』としか書いていないけど
実はこの日 浅間山が噴火して江戸に火山灰が降ったのよ。
でも歴史的事実を生活に落とし込むって こういうことなのよ
ホコリよ、ホコリ」と言ったそうです

これは非常にわかりやすい例えで、今となってはそのとき何が
起きていたのか?過去を俯瞰して見ることが出来ます

でも 当時生きている人には生活が全てなんです
その生活のディテールをきっちり積み重ねることで 戦争を浮かび上がらせるという
原作と脚本の力が素晴らしかったです

正直私も 太平洋戦争を題材にした映画は山ほど見ています
でも 今回 初めて知ってハッとさせられることは
山ほどありました

そういうリアルな部分と アニメーションとしての
美しい表現のコントラスト、メリハリが素晴らしかったです

結果として とても美しい作品でありながら
戦争の怖さ、残酷さをどの映画よりも胸の奥に届けられて
それでいて 温かいという 奇跡のような感情を
観客に届けられる作品になっていました

いやぁ これは 大人であればあるほどぐっとくるアニメーションだと
思います
是非ご覧になって下さい


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by AWAchampion | 2016-12-16 08:18 | 映画・演劇など | Trackback | Comments(0)