アルベール・ラモリス 「赤い風船」

今日、銀座シネスイッチで、1953年 カンヌ映画祭 パルムドール受賞作品 「赤い風船」(アルベール・ラモリス監督)を見ました。

この作品は、パリの街角である朝、赤い風船を見つけた少年が、四六時中その赤い風船を持って町を歩いているうちに、不思議な友情が芽生えるという作品です。

モチロン子供番組ディレクターですから・・・。作品自体は知っていましたが、今まで中々名画座などでも上映されず、 DVDにもなっていなかったので、見る機会がありませんでした。

なので、今回デジタルリマスタリング版をはじめて見ました。

まず思ったのは、36分の中篇ですが、本当に見た人の心に永遠に残るような、強い印象を与える映画でした。

とにかくまず発想と、詩情あふれるストーリーが素晴らしいです。
「風船」と「少年」だけで、こんなにほのぼの、ドキドキハラハラ、
最後にホロリとさせるストーリーを紡ぎ出せることに感心しました。

さらに、ロケーションが素晴らしいです。パリの町の一番複雑で、美しい場所、路地を選んで撮影した、まさに「パリウォーキングマップ」と
いってもいい、路地の映画です。

また、赤い風船を生かすために、街と、太陽がその色を一番押さえる
早朝にロケをしているので、カラー作品なのですが墨絵を思わせる
色彩で、見た目以上に考えつくされた作品でした。

路地の映画・・・これは私もいずれは撮りたいなぁと思っていたのですが、こんなにいい作品が50年も前に作られているかと思うと、ちょっと凹みます。

それほど素晴らしい映画でした。

上映が終わって、劇場内を見ると、多分50年前に少年・少女だった
初老のご夫婦ばかりで、それもちょっと心にジンと来ました。

60になって夫婦で「赤い風船」を銀座に見に来るなんて素敵すぎますよね。
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by AWAchampion | 2008-07-30 23:47 | 映画・演劇など | Trackback | Comments(0)