「しんぼる」見ました

今日、友人に誘われて
松本人志監督作品「しんぼる」を見ました。



以下例によってネタバレします。見る予定の方は、今すぐ逃げて!




すでに一部公開されているように、水玉模様のパジャマを着た男が、白い部屋に閉じ込められる話です。
部屋には天使のシンボル=幼児のペニスが無数に突き出ていて、
ペニスに触れると、なにやら物が出てくる。という約束事のうえで話が進みます。

男は部屋から脱出しようと試みますが、出てくる物は帯に短したすきに長し、と、言う所が延々語られます。


が、みていて思ったのは、脚本も演出も詰めが甘いです。
重いツボでペニスを押さえようとする所など、
「重くて持ち上がらないけど、ツボの口が狭くて、中身が減らせない」という笑いを作ろうとしてますが、
ツボのなかに寿司を詰めて重くなったら、倒して転がすか、台車を使えばよくないですか?

ツボに水を入れるのも、醤油差しを使えばいいのでは?

また、ペニスが多すぎて、どれがどれやら分からなくなり、まぐろを目印に置く描写がありますが、
直前に黒ガムテープを使う描写があるので、
「いや、なぜバミるのに最適なガムテープを使わないの?」と気になります。

ほかにも、平行して語られるメキシコの覆面レスラーの話も、
息子が級友から「あんな選手のファンだなんて、馬鹿だ」といじめられるのに、
彼は善玉で「子供たちのアイドル!」とコールされて出てくるのです。

なんか、随所で詰めの甘さを感じました。

あと、たぶん彼は精子で、これから生まれ出ずる事が示唆されますが、
「未来」と書かれた大人のペニスに触れる瞬間に、
暗転してスタッフロールが流れるのはどうかと思いました。

似たようなネタでも、「マルコビッチの穴」の方が分かりやすくて、おもしろくて、毒がありました。

「大日本人」はみてないので、なんとも言えませんが、脚本を何人かで書いたほうが彼の才能は生きる気がします。 なんと言っても日本映画に久しくいなかったシュールレアリズム系の俊英であることは間違いないわけで、 着想は天才的だと思いました。
思いつくという行為それ自体は非常に大変な作業です。
ただ、それが商品としてきちんと昇華できているかというと、今回、映画を見た一観客としては
消化不良だったといわざるをえない出来だったですね。
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by AWAchampion | 2009-09-22 05:40 | 映画・演劇など | Trackback | Comments(0)