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「おくりびと」が、日本映画としては初めてアカデミー賞の
外国語映画賞を取りましたね。

素晴らしい話です。

日本人としては、黒澤監督の「デルス・ヴザーラ」(ソ連映画として受賞)以来の快挙です。

そこで、この映画がモックンの持ち込み企画で、10数年かけて
形にしたという事が報道されています。

ここでいくつかモックンのエピソードを思い出しました。
わたしは12年ほど前にドラマの助監督としてモックンさんと
仕事をしたことがあります。

その時、彼は非常に自分の役に
対して研究熱心で、「鉄道が好きな役」だったのですが
きちんと調べてきただけでなく、そこで流されるSP版レコード
についても、別に歌うわけではないのに覚えてきていたり
ほぼ、役についてはリハの段階で、助監督を遥かに超えるほど
調べ物をしてきていた印象があります。

さらに、5年ほど前アコーディニストのcoba氏とのトークライブを
見に行ったことがあります。
その時モックンは、「自分はもともとアイドルとしてデビューして、
その後役者に転向したが、今まで自分で何かを表現した事がない。
与えられたものについては、もちろん一生懸命になったが、
自分の心と向き合ったことが無いので、ミュージシャンや
作家の方が心底うらやましい。」
と言ったことを、それこそ思いつめたように訥々と語っていたのが
印象的でした。

そう考えると、この「おくりびと」は彼にとって、
長年「やりたかったこと」であるわけですよ。
彼は、もう一つ自分の中で、やり遂げた感じがしているでしょうね。

素晴らしい受賞です。
おめでとうございました。
by AWAchampion | 2009-02-27 10:13 | 映画・演劇など | Trackback | Comments(0)

宝塚歌劇団は常時30人以上の座付き作家がいて、
毎月オリジナル作品を出し続けて95年になる
ものすごく特異な商業劇団です。

若い演出家の方もたくさんいて、
4年ほど前に舞台稽古を拝見したときにお会いした稲葉さんは
既にデビューされていますし、最近児玉さんという若い演出家の
方とお知り合いになりました。

そこで彼女が作・演出をした「忘れ雪」という作品を
日本青年館に見に行きました。

原作が新堂冬樹氏で、舞台はなんと、現代の東京・世田谷。
幼くして両親と死別し、親戚の家を転々としている
小学生の女の子が、ある日子犬を拾います。
その子犬は怪我をしていて、途方にくれた彼女の前に
獣医の家の長男坊の高校生が現れ、何かと世話を焼いてくれます。
女の子は初恋をして、一方的に「7年後、あなたが獣医になったら
私をこの場所に迎えに来てプロポーズをして!」と言い、
彼女は京都の親戚にもらわれていきます。

それから7年後、獣医となった長男坊はモテモテ男になっているのですが、本人は動物にしか興味のない、唐変朴。
あのときの女の子が素敵なレディーになって、彼の病院を訪ねてくるのですが、全然気がつきません・・・・。

そこに、親友・長男坊を慕う看護婦・女の子の婚約者などが入り乱れて
話は韓国ドラマのような展開を見せ、
最後に、女の子は両目を失明し、主人公はヤクザにリンチにあい、女の子の胸の中で絶命します。




という、お話でした。
う~ん・・・・。時代は変わったんでしょうか?
確かに毎回、ロシアの皇太子とプロシアの皇女の悲恋物語ばかりでは
ネタが尽きるのかもしれませんが、どうなんでしょう?

昔は宝塚の物語の美学としては、
「悪役も、悪役なりの正義のために戦っていて、それ同士の利害が
ぶつかり合う」というところがあったと思うのです。
ところが、多分原作がそうなっているのだと思うのですが、
動物を虐待する看護師やら、金のために結婚を迫る男なんかが
バンバン出てきて、相当世知辛い話になっていました。

それでいて、一応主人公は性的に純真で、
女の子の登場人物もみんな一途に恋をするような性格だったり
するという「スミレコード」は生きているので、
なんだか、ちょっと題材に乗り切れないところは、正直ありました。

う~ん・・・。
私は不思議なんですが、今の宝塚の30代以下の若い作家さんは
何かと言うと、主人公を殺したがるし、バッドエンドにしたがる
傾向があるのでは?と思います。

宝塚歌劇って、やっぱり「キャンディーコートされた物語」で
良いのでは?と思うのですが・・・。
愛の力が全てを超えて良い世界観なのになぁ・・・。と
ちょっともったいなく思います。

同じような世界観を持った、ディズニーは
「愛すれば、夢はかなう」という物語を突き詰めまくっていて、
ジャンコクトーの、一見猟奇的にも見える作品
「美女と野獣」をあんな大エンターテインメントに仕上げたり
しています。
是非、若い宝塚の作家さんも、
夢を紡ぐ仕事だという事を忘れないでいて欲しいと、
ちょっとオジサンは思いました・・・・。
by AWAchampion | 2009-01-28 23:01 | 映画・演劇など | Trackback | Comments(0)

先日、「ウォーリー」を見てきました。

アメリカのエンターテインメントの凄さをまざまざと見せ付けられた
感じがしましたよ・・・。
素晴らしい。
本当に堪能しました。

で、例によってこの先ネタばれしますよ。

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映画はいきなり、地球に人類が誰もすまなくなり、ゴミ溜めになった
ニューヨークから始まります。

それが、砂埃と、鉄くずと瓦礫ばかりの世界であるために、
ピクサーの3DCGと相性が良く、一瞬実写かと見間違うばかりの
完成度である所に、まずどきもを抜かれます。

そこに一人だけいる、ゴミ収集ロボット「ウォーリー」。
彼の設定は、かつて人間がロボットたちを発明した事で
怠惰でバカになり、家の掃除やゴミ集めなどを、大量生産ロボット
「ウォーリー」に任せていた・・・。そのたった1台の生き残り
という事になっていました。

主役のウォーリーは「うぉ~り~」ぐらいしか話さないのですが、
地球に捨てられている広告映像を上手く使って、物語は
彼にあったバックグラウンドを、登場人物でなく
町のノイズから描き出します。

彼が700年も生きながらえているのは、太陽電池で動くから
彼の部品は、以前の彼の同僚達から奪っているから・・。
など、物語のつじつまも、良い感じであっています。
(何故、町に電気が今でも供給されているのか?という所は
結構怪しいのですが)


とにかく前半20分、主人公はほとんど言葉を話さない、ロボットと
その友達のゴキブリだけ・・・。という凄い設定にもかかわらず
彼の孤独が、ガツンと伝わってきます。

だからこそ、途中で「植物探査ロボット」イブを見つけたときの
胸の高鳴りは、本当に素敵です。

ウォーリーがイブを自宅に招待する辺りは、まさに古典的な
ニューヨークスタイルの物語みたいで、
いつの間にかウォーリーが、ウッディアレンに見えてくる感じさえ
しました。

それが、後半
宇宙に飛び出してからは、素晴らしく変化します。

かつて地球にいた人間たちの豪華客船は、700年もの間
航海をつづけ、すっかり足などは退化してしまっていました。

だけどその変化の無い、快楽を享受して飽き飽きしていた人間は、
そのイブが持ち込んだ一株の植物に、希望を見出します。

この脚本の素晴らしいところは、
船長の側にも、オートパイロット側にもきちんと、それぞれの正義が
あって、行動しているというところがしっかりと描かれている
所ですね。

良くこの手のお話は「コンピューターの暴走」で済ませてしまうのですが、しっかりと「何代か前の船長の指令」を守っているという
コンピューターの立場ももっともであるのが良く分かります。


それでも、地球に戻ってきた人類達が、自分の足で立ちあがる様子などは、本当に感動的でした。


すごく王道のストーリーの中に、無数の映画的引用と小さなギャグが
詰め込まれた、物語で、
「知識なんて全く必要ないけど、あれば楽しい」という
理想的な脚本作りをしていて、本当に打ちのめされました・・。
by AWAchampion | 2009-01-10 14:17 | 映画・演劇など | Trackback | Comments(0)

昨日ようやく『おくりびと』を見に行きました。

なるほど、いい映画でした。
感想でいえば端正なつくりの映画でした。

もともと監督の滝田洋二郎さんは、にっかつロマンポルノ時代も
新感覚派の作風で、彼の90年代初頭のコメディ傑作群を見ても
どちらかというと、カットの多い、テレビ的な演出をする
方という印象が私にはありました。

ところが、時代がさらに進み、テレビドラマのなかにバラエティ的な
「登場人物が劇中で触ったもの、見たものは、必ず強調する」という
メソッドが確立した感がある、今になると、実は滝田監督も
大きな画面で育った映画的な演出をしている事が良くわかりました。

どうしても納棺にまつわる芝居の場合、カットを割りたくなるのですが、割ると、例えば「お葬式」のように少しコミカルな印象の
モンタージュになってしまうのですが、引けるだけ引いて
詰まった構図の中に登場人物を詰め込む事で、緊張感を出す
演出方法を試みています。

しかし、そこで「雪の山形」を舞台に選ぶ事で
背景を飛ばして、非常に演劇的な空間を作り出すのに成功しています。

また脚本は、非常に良くできています。
難をいえばちょっと妻役の広末涼子の造型が少し「出来すぎた妻」で
有るとは思いましたが、これが映画の脚本初執筆であるはずの
小山薫堂氏は、さすがに放送作家の第一人者としての実力を発揮していました。

そして、なにより役者陣が非常にいい仕事をしています。
主役の本木雅裕は、
脇役に個性的な人物が集う中で、主役では有るが傍観者という
タイプの役を非常にうまく演じています。
彼は、徹底的に事前にリサーチをして、役に挑む俳優として
知られていますが、特に今回は自分がこの企画を持ち込んだ事もあって
非常に思い入れ深く演じていました。

キネマ旬報1位になるタイプの映画ではありませんが、
非常に端正でいい映画でした。
by AWAchampion | 2008-11-30 22:30 | 映画・演劇など | Trackback | Comments(0)

先日、ラスベガスに行ってきました。

エクスカリバーホテルでは、あのいっこく堂をして
「世界一の腹話術師」と言わしめた、ロン・ルーカス(Ronn Lucas)が
ショーを行っていました。


まあ、百聞は一見にしかず。
見てやってください。



凄いでしょ?

彼は他にもいろんなキャラクターを操る事ができるのですが、一番ビックリしたのは
自分がはいている靴下を脱いで、輪ゴムをくっつけていきなりキャラクターに
仕立て上げて、パペットショーをするのです。

これが凄く生き生きと見えて、「パペット」の不思議を感じました。
by AWAchampion | 2008-11-01 00:23 | 映画・演劇など | Trackback | Comments(0)

自分で言うのもなんですが・・・。

先ほど 2005年10月~2006年3月までの 「セサミストリート」日本版を見てました。

あの頃は、対象年齢を下げる前の、物語が非常に濃い時期で、
しかも ストーリーが10分近くある時だったので、大人が見ても面白く出来ています。

あんまりDVDが出ていませんが、出れば面白いのにナァ・・・と残念に思います。

クッキーモンスターが、新作クッキーを食べ損ねて、
あまりにも食べたくなりすぎて、妄想の中でクッキーとワルツを踊る
「クッキーを探せ」

アーサーとピエールが漫才コンビを解消してしまうが、
やはり相方は重要だという事を学ぶ芸談
「アーサーとピエール コンビ解消」

巨大な岩の中にとらわれてしまった、ひよこを助けるために、
てこの原理で巨大岩を動かす、アクション巨編
「鳥のヒナ救出大作戦」

そして、2005年のクリスマス特集として全編ミュージカルで
描かれた名作「クリスマスだ~いすき!」

この辺は自分で言うのもなんですが、本当に面白いです。
視聴率だって、その頃はなんと、プリキュアぐらいあったんですから・・。
法律が許しませんから出来ませんが、上映会したいぐらいです。
なんとかDVD出してもらえませんかねぇ・・・。
by AWAchampion | 2008-10-09 03:29 | 映画・演劇など | Trackback | Comments(0)

さてさて、今日10月1日のグランドオープンを前に、
シルク・ド・ソレイユ「ZED」のトライアウト公演最終回を
見てきました。

これは、ディズニーリゾートの、アンバサダーホテルの
奥にアジア初のシルク・ド・ソレイユ常設劇場を建てて、
今回の演目のために、舞台ごと作ってしまったと言うことなのです。
これは見ないわけには行かないでしょう?

で、どうだったかといえば・・・・?




いや~凄かった!素晴らしい舞台でした。

ネタばれにならない程度にその魅力を書きたいと思います。


劇場に入ると2000人入りと言う劇場は、
新宿コマ劇場のような 円形劇場になっていて、どこからでも
見やすくなっていました。

私は「レギュラー」と呼ばれる、SS席・S席・A席・B席で言えば
A席に当たる、舞台後方ブロックに座ったのですが、何の問題もない
素晴らしい位置でした。

開演10分前から、シルク・ド・ソレイユの日本ツアー公演でもおなじみ
ピエロが2人出て、盛んに客いじりをしていました。
開演時間になると、そっと客電が落ちます。
すると客席にいたピエロが、舞台に上がります。

舞台中央には、錠のついた大きな百科事典が置いてあります。
ピエロはどうやら、その鍵を探して、客席にいたようです。
ピエロ二人はやがて、鍵を探し当て、百科事典を開くことに成功します。

すると、床に置いた百科事典の中に・・・。
二人はスルスルと体ごと、引きずり込まれてしまいます!

その瞬間、
円形劇場全体を覆っていた、幕がスルスルスルと勢い良く落ちて、
向こうから、プラネタリウムに似た半円球の舞台が現れます!
つまり、われわれも百科事典の中に引きずり込まれたのです!

そして、空から天使が、美しい羽衣をなびかせながら
何人も舞い降りてきて、美しい歌声が遠くから響いてきます・・・。


ここから先は詳しくは書きません。
どうぞ、ご自分の目でご覧ください!


ただ、全体のコンセプトは、どうやら大航海時代のベネツィアの
イメージらしく、
(つまり西洋と東洋のぶつかり・・・日本でやることを意識したのでしょう)
衣装もセットも、照明の色彩も、音楽もどことなく
ベネツィアのカーニバルを思い起こさせるものでした。

ヨーロッパの人が、ムーア人やジプシー、中国人などの芸を
はじめてみた時に感じた、ちょっと背徳的な美しさを見事に
表現していたと思います。
時代や、雰囲気が統一されているので、
アレグリアなどのときに感じた、ちょっとゴチャゴチャした
感じと言うのはなく、本当に洗練された舞台だったと思います。

さらに、一応シルク・ド・ソレイユはサーカスですから、
そのサーカスの技もかなり向上してました。

私は一応日本で「サルティンバンコ」「アレグリア」
ラスベガスで「カー」「オー」「ミステア」を見てるのですが、
そのどれでも見たことが無い技がドンドン出てきていました。

内容はストーリーがあるというよりは、万国地図の中で
めくるめくカーニバルが繰り広げられるという、感じなのですが、
とにかく誰にでも分かって、それでいて美しいという
非常に分かりやすい舞台だったと思います。

今日、実は劇場で日本側の責任者の Uプロデューサーにお会いして
少しお話をしたのですが、
「いや~手ごたえがありますよ!」と力強くおっしゃっていたのが
とても印象的でした。
良い仕事をされている人の表情をされていて、
「ああ、この舞台がようやくここまで漕ぎつけたんだな。」と
私も胸が熱くなりました。

みなさん是非、見に行ってみてください。

席はこの公演に関しては、あまり前のほうだと、逆に空中ブランコ
とかが見にくいかも?と思いました。
ブッチャケ、最後尾辺りのほうが見やすいかも?とも思いました。
by AWAchampion | 2008-10-01 02:15 | 映画・演劇など | Trackback | Comments(0)

私はテレビディレクターとして夢があります。

それはこんな作品を、今の人々とテクノロジーでやってみたいのです。

「若さとリズム」・・・なんと昭和40年にNHKで放送された作品です。

これは、初代ジャニーズの面々が、風に乗って飛んで行ったしまった
楽譜をおっていくと、その先々で音楽にまつわる事件に巻き込まれるという
ストーリーを、台詞無しで、歌と踊りで表現した、テレビショーなのです。

ここには、振り付け 山田卓氏をはじめとする、
当時の和製ミュージカルの最強メンバーがそろい、
「日本発のミュージカル映像は、どんな物が出来るのか?」について
スタッフ総出で真摯に考えている様子が見て取れます。

40年たっても色あせない、素晴らしい作品です。

私はこういう作品が撮りたいのです。

by AWAchampion | 2008-09-25 00:47 | 映画・演劇など | Trackback | Comments(0)

先ほどヤフーのトップページで
村上春樹の代表作 『ノルウェイの森』が映画化されるとのニュースが載りました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080731-00000003-vari-ent

監督は ベトナム出身のトラン・アン・ユン監督
フランスに渡り 「青いパパイヤの香り」という素晴らしいベトナム語作品を、
なんとフランス国内のセットで撮りあげたことでも知られる、俊英です。

たしかにあの「青いパパイヤの香り」が撮れる監督なら、良い作品に仕上げそうですね。
製作にはフジテレビが入るそうですが、是非1年でも2年でも良いですから、
地に足の着いた製作体制で、しっかり撮らせてあげたいですね。

日本人の俳優で日本語で撮るというそうで、日本人としては嬉しいですが、
今のホーチミンで若いベトナム人が、村上春樹の世界を演じるというほうが面白そうな気もしませんか?
やるからにはカンヌ狙ってほしいです。
なんてったって、ノーベル文学賞に一番近い男が書いた、世界的大ヒット小説ですから!
by AWAchampion | 2008-07-31 10:52 | 映画・演劇など | Trackback | Comments(0)

今日、銀座シネスイッチで、1953年 カンヌ映画祭 パルムドール受賞作品 「赤い風船」(アルベール・ラモリス監督)を見ました。

この作品は、パリの街角である朝、赤い風船を見つけた少年が、四六時中その赤い風船を持って町を歩いているうちに、不思議な友情が芽生えるという作品です。

モチロン子供番組ディレクターですから・・・。作品自体は知っていましたが、今まで中々名画座などでも上映されず、 DVDにもなっていなかったので、見る機会がありませんでした。

なので、今回デジタルリマスタリング版をはじめて見ました。

まず思ったのは、36分の中篇ですが、本当に見た人の心に永遠に残るような、強い印象を与える映画でした。

とにかくまず発想と、詩情あふれるストーリーが素晴らしいです。
「風船」と「少年」だけで、こんなにほのぼの、ドキドキハラハラ、
最後にホロリとさせるストーリーを紡ぎ出せることに感心しました。

さらに、ロケーションが素晴らしいです。パリの町の一番複雑で、美しい場所、路地を選んで撮影した、まさに「パリウォーキングマップ」と
いってもいい、路地の映画です。

また、赤い風船を生かすために、街と、太陽がその色を一番押さえる
早朝にロケをしているので、カラー作品なのですが墨絵を思わせる
色彩で、見た目以上に考えつくされた作品でした。

路地の映画・・・これは私もいずれは撮りたいなぁと思っていたのですが、こんなにいい作品が50年も前に作られているかと思うと、ちょっと凹みます。

それほど素晴らしい映画でした。

上映が終わって、劇場内を見ると、多分50年前に少年・少女だった
初老のご夫婦ばかりで、それもちょっと心にジンと来ました。

60になって夫婦で「赤い風船」を銀座に見に来るなんて素敵すぎますよね。
by AWAchampion | 2008-07-30 23:47 | 映画・演劇など | Trackback | Comments(0)