先日 今まで全くお付き合いの無かった制作会社さんから
いきなりお電話があり「子供番組のてこ入れのために
演出をお任せしたい」というお話をいただきました。

久しぶりの本業なので ウキウキとその会社へ
ご挨拶へ向かう途中 旧知の別のプロデューサーさんからお電話が。

はい?もしもし?

「いきなりですけど ●月って空いてます?」

まあ、日程にもよりますが・・・・?

「実は・・・・10日間 アフリカで動物ロケに行って欲しいんです」

・・・・・

ん?

は?

え?

「もしもし?聞こえてますか?アフリカで 動物を撮影する番組です。
 現地に入るのに飛行機と車で片道3日かかります」

えええええ!

なんで?それを私に?

????

あまりの衝撃に 面白そうで「はい。やります!」とお請けしそうになりましたが
残念ながら●月に10日間 日本を離れられないので
泣く泣くお断りしました

しかし・・・

私、もともとは久世光彦門下でドラマの助監督からスタートしました。
それがテレビマンとして揉まれに揉まれて
ついに アフリカ動物ロケの仕事の打診まで来るようになりました

私はいったいどうなるんでしょう?


わははは・・・・


でも滅多にない経験だから 本当は請けたかったですね(笑)

by AWAchampion | 2017-12-14 15:03 | Diary | Trackback | Comments(0)

いやはや、行ってきましたよ!

え?

どこへって?

そりゃ・・・

ここですよ!

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そう!
「8時だよ!全員集合!」展です

杉並区立郷土博物館分館で行われていた 企画展に行ってきました。
どうやら セットデザイナーの山田厚郎さんが 杉並に住んでらしたようで
セットの青図を中心に展示が行われていました

しかしスゴイですね
当時はケラケラ笑っていましたが、例えば車両を飛ばしたり
櫓崩しを生放送でやるための セットのデザインを
しかも全て前日搬入してイチから立て込まなくちゃいけないわけですよ。

安全じゃ無いといけないし
スピーディーに転換出来なきゃいけないし、終わった後は速やかに分解して
持ち帰らないといけない

こんな離れ業をやっていた 当時のTBS.の人たちはどうかしてます。

その昔 私がセサミストリート日本版をやっていた時に 美術のフジアールさんに
「ほら、ドリフでこんなことやってたでしょ?ああいう風にしたいんですけど・・」と
美打ちでいったら真顔で
「監督、さすがにそれは無理です」とたしなめられたのを思い出します・・・(苦笑)
そりゃそうだ!

ちなみに私の師匠久世光彦と話していたとき
久世さんが「俺も実はTBS.時代何本か全員集合を演出させてもらったことがあるんだ」
と言っていました。
当然当時の久世さんは「時間ですよ」などでコメディドラマの巨匠でしたが、
中身に関してはいかりやさんが全て決めていて、その長いリハ&会議の間
(毎回一日中やってたそうですが、6時間ぐらい考え込んだりするそうです)ブーさんと仲本さんは
将棋をしてたそうです。
で、演出家は基本、絵撮りだけをやったと言っていました。

大変な番組だったんですよねぇ

by AWAchampion | 2017-12-03 07:50 | 散歩 | Trackback | Comments(0)

昨日、元フォーククルセダーズのはしだのりひこさんが亡くなられたそうです。

そこでふと思い出すことがあります。
私の家では家族でカラオケに行く習慣が無く、母のカラオケというのも
殆ど聞いたことがありませんでした。
しかし何かの機会に一度だけ 母がマイクを握って歌った歌。
それがはしだのりひことシューベルツ「風」と、
はしだのりひことクライマックス「花嫁」だったのです。

で、その時代背景を見てみました
私の母親は元々 東京/駒込の染井霊園の近くで生まれましたが、18歳で
単身 兵庫県宝塚市にある宝塚歌劇団の門を叩きました。

母が東京から宝塚に来たとき、まだビジネス特急こだまが東京~大阪を8時間で結んでいる頃
宝塚市までは10時間以上かかったと言います。
さらに当時の宝塚市は、山間のちいさな温泉町。「ここで私は暮らしていくの?」と
母は呆然としたと言います

ご存じの通り宝塚歌劇団は見た目は華やかですが、その内情は非常に苛烈な
競争社会です。母の同期にはのちの大スター 鳳蘭・汀夏子らがいて
それはそれは大変だったと聞きます。

そんな母が7年経ち 父と恋に落ちて結婚を決意した時・・・実はそれが1969年の
「風」のヒット時だったのです



♪ヒトは誰も 1人旅に出て ヒトは誰も ふるさとを 振り返る
 ちょっぴりさみしくて 振り返っても そこにはただ 風がふいているだけ ♪

そして、それから2年後 母は第一子である私を身ごもり、臨月を迎えます。
故郷から離れ、母は宝塚市の片角にある小さな個人病院で私を産まんとしていました。
当時父は演出家としてデビューしつつも、演出助手も兼務、なかなか自宅に帰れない
日々が続き、母は孤独にそのときを待っていました。

そんな時、病室のラジオから流れていた
昭和46年2月の第一週のオリコンチャート1位がこの曲だったのです。

♪ 命かけて燃えた 恋が結ばれる。
  帰れない 何があっても 心に誓うの ♪

もちろん母は駆け落ちをしたわけではありません。
でもなんとなくキーワードが胸に刺さるのは
いま、息子が母の当時の年齢を20歳 超えた今 よく分かります。

この曲は私の母を、娘から母親にした曲といえます。
そして、もしかしたら生まれ落ちた私がはじめに耳にした曲かもしれません。

母が一度だけ歌った2曲
そこには 母が母になる前の 青春の想い出が詰まってました。

はしだのりひこさんのご冥福をお祈りいたします。






by AWAchampion | 2017-12-03 07:32 | Diary | Trackback | Comments(0)

「リュミエール」

そしてこの映画も見ました

■「リュミエール」
 これは1895年に映画を発明した フランスのリュミエール兄弟の「シネマトグラフ」1000本あまりの
中から105本を厳選して90分につないだフランスの記録映画です

 映画の発明者は映画学校などでは普通この、フランスのリュミエール兄弟として語られます。
確かその少し前 発明王エジソンが「キネマスコープ」を発明するのですが、これは連続写真を
のぞきからくりみたいな風に見せるというのもので、映写方式ではありませんでした。
もしかしたらアメリカの映画学校ではこっちを元祖にしているかも知れませんが、私が教育を受けた
日本の大学とイギリスの映画学校では リュミエール兄弟が映画の始祖として習いました。

 映画学校では当然「映画の始祖」として習うのですが、そこで習うこと、そして見せられる
映画は大体決まっていて「シエタ駅への列車到着」という作品です。
便利な時代ですね。
この作品は「シエタ駅(シオタ駅)に列車が到着した」という50秒の作品ですが
これを見た当時の観客は「列車がスクリーンから飛び出してくる!」と思って逃げた!
というエピソードで有名です。

基本習うのはこれだけで、この後は時間を割いて
この直後にフランスで現われたマジシャン ジョルジュ・メリエスがトリック撮影の
始祖で、彼がオーバーラップ・ストップモーション・スロー・逆再生などを開発した
という事が教えられ
この作品を見せられることになります
そう「月世界旅行」(1902)です

でも、この「リュミエール」を見ると、実は1895年から1905年までの
10年間で すでにリュミエール兄弟が、逆再生・空撮・移動撮影・カラー映画などを
発明していたと言うことが分かります



これは本当に驚きました
それどころか、リュミエール商会のカメラマンはフランスを飛び出し
イギリス・アメリカ・ベトナム・エジプト・中国・そしてなんと日本にも
撮影に来ていたんです!
日本は京都で剣道の試合を撮影していて、まさにチャンバラの始祖とも言えます。

いやあビックリしました
そもそもリュミエール商会の作品が 一本50秒のもので、それが1000本以上も
くっきり美しいネガの状態で残っているというのが素晴らしい話です

本当に元映画青年としては本当に楽しめました

で、気になって日本で現存する一番古い映画・・・と検索したら
この作品だそうですね

1989年? 歌舞伎座の庭で撮影された「紅葉狩」という作品で
当時の歌舞伎役者が演じ、制作は吉沢商会です

これもスゴイ 
メリエスより前に日本で日本人の手によって撮影されていたとは!



 

by AWAchampion | 2017-12-01 12:17 | 映画・演劇など | Trackback | Comments(0)

つづいてこの映画も見ました

■「エンドレス・ポエトリー」
 かのカルト映画「エル・トポ」「ホーリー・マウンテン」を監督したアレハンドロ・ホドロフスキー
監督が86歳になって放った、最新作で、彼の自伝的なストーリー3部作の2部目です
私は前作「リアリティのダンス」を見ていないので、本当に多分大学生の時に「ホーリーマウンテン」を
見て「きもちわりー映画だなぁ」ぐらいの印象しかない状態で ホドロフスキー作品と再会する
事になりました

「エンドレスポエトリー予告編」


 もちろん私は一応文学部の学生ですし、当時1980年代から世界を席巻した南米文学は多少は
読んでいましたし、マジックレアリズムがどういう物か?も知っていたのですが、当時1990年代
初頭はむしろ南米映画よりも旧ソ連下で作られたグルジアのセルゲイ・パラジャーノフとかが
作る「東側のシュールレアリズム」がドンドン入っていて、その抑制の効いた表現と比べて
もっと「死と生と性が濃い」今風に言うと「クセがスゴイ」ホドロフスキー作品は
当時激賞していた人々のようには楽しめませんでした。


「ホーリーマウンテン 予告編」(グロ表現注意!!)
・・・・ね?きっもちわりーでしょ?
大学生当時 確か最後まで見なかった覚えがあります。


 しかし私ももう46歳。さすがに人生の酸いも甘いも分かる年齢になりました
そこで見たこの作品ですが・・・・

いやあ、面白かった!

冒頭 今は寂れてしまった田舎町の商店街に、今のホドロフスキーがたたずみ
「昔は活気に満ちた街だった」と語ると
モノクロの書き割りがバタバタバタ!っと立ち上がり いきなり喧嘩とグロと血と・・・
コビトと・・・みたいな風景が広がってくる そのオープニングから心をわしづかみにされました

最近そういう風に「映画の地平を広げたいと思っている人」の作品って、自分の中では
ご無沙汰だったこともアリ、「こうやって表現しても良いんだ!」という喜びでワクワクしましたね

愛していた母親だけ延々オペラ調で歌っているとか
いろんな表現が86歳になったからなのか?自伝的ストーリーだからなのか?
昔の作品よりも上品さをまして、見ていてとても楽しめました。
(昔のホドロフスキー作品って イメージとしては吐瀉物とウジ虫と死体みたいな感じで
 スクリーンで見ていて気持ち悪くなる感じでしたからねぇ・・・私の勝手なイメージですけど)

あと。。。
日本の状況も変わったんでしょうね
この作品は男性器がボカシもなしに バンバン露わになります
これは昔なら絶対修正が入りました
でももう こういう「芸術作品」は良いんですね?
正直結構ビックリしました

日本で私が男性器をスクリーンで見たのは
私が20歳の頃、なぜか早稲田の雄弁会が「西部進先生から借りたビデオテープの上映会」
という、今だと色々アウトな上映会が なんと大隈講堂でありまして
行ったら、それが大島渚監督の「愛のコリーダ(無修正版)」だったのです。
当然一発目から藤竜也のタツヤがタツヤで・・・そりゃビックリしたのを
覚えています
女性が卵産んだりしますしね・・・

話はそれましたが
今回初めて組んだというクリストファー・ドイル(「恋する惑星」で有名になった撮影監督)
との相性も良く、非常に情熱的なチリの街を生き生きととらえている感じが
素晴らしかったです
あなたが大人であれば、是非・・・。




by AWAchampion | 2017-12-01 11:58 | 映画・演劇など | Trackback | Comments(0)

最近見た映画をここから3本まとめて 書きます

■「ブレードランナー2049」
 かのカルトムービー「ブレードランナ-」の続編で、今年快作「メッセージ」を発表した
ドゥニ・ヴィルヌーブ監督作品と言うことで楽しみに見に行きました

 ネタバレを含むので、ずばっと書いてしまいますが、もともと公開当時は
ルドガー・ハウワー演ずるレプリカントを追い詰める、人間の警察官ハリソン・フォードが
最後に最強のレプリカントを仕留めて良かったね・・・・という作品だったのですが
それから数年後?10年近くたってからですかね?リドリー・スコット監督がエンディングを
変えたディレクターズカットを発表しました。
そこには 闘いを終えたハリソン・フォードが眠りにつくと 彼が電気羊の夢を見る・・・
これはレプリカントの特徴である。というバッドエンディングに変更されていました。

実は原作ものちに読みましたが「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」というのが
そのタイトルですから、実はディレクターズカットこそ原作に忠実だったんですね。

で、今回はもうそれが当然のように進みます

今作を見た感想ですが、この映画単体でメッチャ良い映画です
とても深淵で思索的で、しかも世界観がしっかりできあがっているので、主役の
ライアン・ゴズリングだけでなくホログラムの彼女(アナ・デ・アルマス)の悲しみなども
本当に素晴らしく描けてると思いました。

レプリカントだのホログラムだのを描いているのに「人間」が描けているとは
これいかに・・・ですが、いやホントヴィルヌーブ監督の腕は確かです
「スゴ~イデスネ視察団」の総合演出である 津田さんが以前
「僕はね、ヴィルヌーブ監督作品は全て傑作だと思っているですよ!」と熱く語っていましたが
いやその通りですね。彼がカナダ・ケベック出身で 凄くフランス映画の良いところを
継いでいるのも好感が持てます
監督のタイプとしては もの凄く物わかりの良いテレンス・マリックって感じですね。

でもね・・・
これ、続編感薄くねぇ?

というのが第一の感想です
ぶっちゃけハリソン・フォード要らないでしょ?この世界観の中に。
と思いました

FBで書いたら 放送作家の武田浩さんから「その後に発表された短編とかも見ろ」と
ご指摘を受けましたが、まだ見てないので言い切っちゃいます。
前作の両バージョン見たファン的には
いやぁ・・・これはこれで完結した作品で、ハリソン・フォードは一瞬だけ出れば
良かったのでは?と思っちゃいました

by AWAchampion | 2017-12-01 11:33 | 映画・演劇など | Trackback | Comments(0)