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YouTubeの可能性

先日、編集の合間にYouTubeを見ていたら、アメリカ人のDJが
山口百恵の「プレイバックpart2」を聞いてみる・・・という
動画がありました。

そこで彼はもちろん百恵さんが70年代の日本のスーパーアイドル
という事を分かった上で
「声質が、アラブ音楽、特にチュニジアの女性ボーカルっぽい」と
言っていたのです。



へ~~~

チュニジア音楽・・・

で、今は素晴らしいですね
ネット上で「チュニジア 音楽 トップ10」とか検索すると
色々出てくるんですよ。

どうやらチュニジアも基本的にはラップとかが多いみたいですが
女性のボーカリストがいたので聞いてみました。

すると・・・

うわ~~

なるほど~~!!

なんていうんですかね?
低音の女性の、まさに百恵さんみたいな歌い方なんですよ!

へ~~!

知らなかった!

長生きはするものです、知らなかったことがどんどん知れるんですから。

# by AWAchampion | 2023-09-23 01:54 | ビックリしたもの | Comments(0)

宝塚版「鴛鴦歌合戦」

さて、父のレビュー「GRAND MIRAGE!」に関しては
前のブログで書きまして、ありがたいことにアップロード当日だけで
2000人の方に見ていただきました。

で、そこで併演の「鴛鴦歌合戦」についても書きますと予告していましたので
書きたいと思います。

鴛鴦歌合戦は、映画マニアなら誰もが知る 時代劇ミュージカルの珍品です。
1939年日活製作で、監督はマキノ雅弘
主演は片岡千恵蔵、志村喬、ディック・ミネらです。

この映画はまさに太平洋戦争開戦直前で、尺も69分ですし、
暗い世相を笑い飛ばそうと企画された、能天気プログラムピクチャーで
映画ファン中では「愛すべき珍品」扱いの作品でした。

それを宝塚大劇場で!80人の団員を使って!
しかもニヒルな男前の風貌である スター柚香光さんが?
という事でかなり話題になっていました。

私も、この愛すべき珍品の中で黒澤明監督の「七人の侍」で侍のリーダーを
演じた志村喬さんが朴訥な声で歌う
「ほ~れほれほれ この茶碗。ちゃんちゃんちゃわんと音も良し~♪」の歌や
ディック・ミネが歌って笑いを誘う
「僕は陽気な殿様~♪」などを宝塚で使うのかしら?

と半ば半信半疑で見てみました。

で、緞帳が上がるといきなりその映画版「鴛鴦歌合戦」のオリジナル曲メドレー!

すげぇ!

ワハハハハ!

アッハハハハ!

ホントに客席で声を上げて笑いました。
演出の小柳さんは、若き俊英演出家と伺ってますが、まんまと彼女の手にはまりました。
まさかオリジナル曲を冒頭から宝塚のスターさんが歌うとは!!
正直宝塚ファン、柚香光さんファンはどう思ったか?不安ではありますが
少なくとも邦画ファンの私は、ここで大笑い!心を掴まれましたよ。

というのも、映画のミュージカル舞台化は、多くの場合
舞台のオリジナル曲がほとんど…という事が主流です。
これは第一にはオリジナル作曲家への権利関係の問題がある
というのが大きいと思いますが、
もう一つは舞台は舞台でそれに合ったものを作りたいと演出家が考える
事も多いという事です。

例えばミュージカル「FAME」は80年代初頭に大ヒットした映画「FAME」が
元になっていますが、かの有名なテーマソングは カーテンコール後のアンコールでしか
歌われません。

そっちの方向もあったかと思うのですが、演出小柳さんは
ほぼ全部 オリジナル曲をこの芝居の中に入れたんじゃないですかね?
この度胸には 驚きましたし、正解だと思います。

ストーリーは正直 元がそんなに深刻な話じゃないですからね。
というか、日中戦争が行き詰まってる最中の映画なので、むしろ意図して
バカバカしく作ってあるのです。
多分「丹下左膳 百万両の壺」とかが下敷きになってるんでしょうが
元が分からないぐらいコメディになっています。

で、町娘役の娘役スターさんが、肩の力を抜いた良いお芝居をしていて
それがニヒルなスターさん、柚香さんとの対比を生んでいて、
夏休み興行らしい 肩の力を抜いて家族で楽しめる
宝塚らしい「萌えキュン」芝居になっていました。

正直映画「鴛鴦歌合戦」は女優は二の次三の次で、
若いかわいい子が出てりゃ良いや…みたいなところもあります。
それが、ご自身が女性という事もあり、演出小柳さんが
ちゃんと登場人物の女性に感情移入できるようにお書きになったのは
とても良かったと思います。
特に町娘の人物造詣は、そこだけ妙にリアル言葉で、客の感情がそこに
落っこちるようになっています。女優さんの演技力も相まって
イイ感じだったと思います。

で、私はテレビ演出家として、半分同業者として見ていて
「これは大変だったろうなぁ」という点を4つ書きます。

1)そもそもが69分の小品を90分の尺に伸ばすのは大変だったと思います。
  テレビでもショートしているものを、あとから伸ばす作業が一番
  大変です

2)この小さな作品に、80人の団員それぞれにそれなりの役を与えるのは
  本当に大変だったと思います。特にセカンドスター、ネクストスターにも
  それなりに格好いい役を上げなきゃいけない宝塚ですから
  これは大変ですよ…。セカンドスターさんが「おバカで陽気な殿様」
  だったところに苦労の後がありましたね(笑)

3)私は基本団員さんには詳しくありません。
  しかし一見さんの私でも、柚香光というスターさんは、ニヒルで「陰」の魅力の
  あるタイプの男役さんだというのは分かりました。
  そんなスターさんにこの演目を充てるのはご本人の説得も含めて
  大変だったんだろうなぁ…。と思いました。

4)映画自体が短い上に、書かれている曲もそれぞれ短く、
  さらに大編成のオケ曲ではありません。冗談歌謡と言われるジャンルだと思います。
  そういう肩の力が抜けきった曲を、とても誠実にストーリーの中にも
  織り込んでいましたが、宝塚大劇場の広い間口の芝居に合わない部分は
  多々あったと思います。
  要するに 曲の尺が足りなくて、移動しきれないうちに終わっちゃうわけですよ・・・。
  そうなると余韻的なものもなくなるし、シーンのぶつ切り感が出てくることは
  構造上避けられなかったと思います。
  でも、相当丁寧な芝居をつけて、そこを埋めようとしているのは良くわかりました。
  大変だったろうなぁ・・・と思いましたよ。

オールド宝塚ファンなら知ってると思いますが
「魅惑」の併演で阿古先生がおつくりになった
伝説の珍品コメディ「ミル星人パピーの冒険」というのが
ありました。
何となくああいうオトボケコメディの雰囲気を強く感じましたね。

あれは世紀のコメディエンヌ 瀬戸内美八さんがやり過ぎなぐらい
コメディ芝居をやって、大人はどうだったか知りませんが
小学生だった私は大笑いしたのを覚えています。
私の世代には強烈な印象が残っていて、小学校の同級生でもあった
元星組の都布良ひとみさん(音楽の中元先生の娘さんですね)に
宝塚の取材で話を聞いていた時に、その話になって爆笑した
覚えがあります。

つまり、肩の力が抜けていて、人々の記憶、
特に宝塚ガチ勢じゃない人の心に残りやすい、
素敵な作品だったなぁというのが全体の感想ですね。

これ、毎公演宝塚を見ている・・・とか
柚香光さんのガチファンの方のご意見も聞いてみたいですね。



# by AWAchampion | 2023-09-18 16:40 | 映画・演劇など | Comments(0)

さて、今週の水曜日に行ってきました!
東京宝塚劇場へ
見てきました「GRAND MIRAGE」_a0054076_00481294.jpg
もちろんこれを見るためです!
父 岡田敬二のロマンチック・レビューシリーズ 第22弾!
「GRAND MIRAGE」
見てきました「GRAND MIRAGE」_a0054076_00490714.jpg
見てきました「GRAND MIRAGE」_a0054076_00492174.jpg
ちなみに併演は、かのミュージカル時代劇の珍品「鴛鴦歌合戦」を宝塚がミュージカル化した!
という作品で、これはこれで書く事がたくさんあるのですが、それは次のブログに回すとして…。

前回は父にチケットの取り置きをお願いするのが遅れて、リセールに出ていたチケットを何とかゲットしたので
2階の奥の方で見ましたが、今回は関係者さんが多い 前の方で見せていただきました!

とにかく今回の作品は、父が「おい、倫太郎。こんどのは傑作だぞ!」と制作途中から連絡がありました。
で、そのことをツイッターで書いたりしたら
実際に宝塚で公開された後、私のツイッターに、多くのファンの方から「それ、本当ですよ」と
反応をいただいていたので、かなり楽しみにしていました。

見た直後の第一印象は、「父はなんか、まだまだやる気なのでは?」という事でした。
ロマンチックレビューシリーズは、広い意味で温故知新という事が特徴の一つに
挙げられると思います。
それは父が師、白井鐵造先生や高木史郎先生らから
受け継いだ「宝塚っぽいレビューの復権」という事が第一義ですが、
父自身がありがたいことにずっと、音楽の吉崎先生、美術の大橋先生
衣裳の任田先生、振付の羽山先生、謝先生ら、殿堂入りするようなレジェンドスタッフの
皆さんと、ずっと強い絆のチームを作って作品を作ってこられたがゆえに、
以前の名作レビューの中で造られたシーンも、同じチームの作品ですから
新しいレビューにもなじむので積極的にリバイバルする。という事でもあります。

それはそれで、今回も「ジュテーム」の主題歌が歌われたりという事もあるのですが、
やはり羽山先生がお亡くなりになったり、他の先生方も父と同様に高齢になられて
いることもあり、少しずつ新しいスタッフの方々も入っておられます。
そういう方が、ロマンチックレビューに新しい色どりを加えていってくださっているのが
とても良くわかる作品だったと思います。

長くなりますが例によって 一つ一つ解説しながら見ていきます

●第一章
私は始まって、スターさんの影ナレが始まった時から、ず~~っとミラーボールを
見ていました。父のレビューの「パターンA」は、ミラーボールに明かりが当たって
ギラギラギラ!ティンパニ!ドンドコドン!板付きの大人数からスタートだからです。
しかし出てこないようなので・・・ん?と思っていると、
緞帳が上がり、父のレビューでは「パターンB」ともいえる紗幕の前スタートで
パステルカラーの淡い色彩の女性たちが歌います。

そして紗幕が飛ぶと、おなじみタイトルの電飾『GRAND MIRAGE』!
これこれこれ!

そしてそこに居並ぶ大人数の人々!
パステルカラー!
吉崎先生の泣かせる旋律のテーマソング!
「若き時代を信じて」的な歌詞!
これこれこれ!
ロマンチックレビューが始まったよ!!の醍醐味あふれるOPでした。

父が演出の中で最も重視しているのは、展開だと思います。
曲が32小節ぐらいずつで徐々に色合いを変え、それに従いセットがチェンジし、
その時々で、センターで踊る団員さんも その人数も変わります。
そうしてうねりを作っていき、スターの登場で大きなカタルシスが生まれるという
流れですね。

プログラムを見ると第一章だけで4場が重ねられています。
これはそれだけセットが大きくチェンジしているという事です。
それが万華鏡を回しているがごとく、シームレスに移り変わるのが
レビュー演出の神髄なのではないでしょうか?

これは、本当に他の演劇形態ではなかなか出来ない事なので
一体どういう資料を用いてどういう会議をしているのか?
何度かテレビマンとして企画を持ち込んで
撮影したいとおもって頑張っているのですが、中々難しいですねぇ。
私自身NHKに4回は企画を持ち込んでるんですけどねぇ…。

◆間奏曲
スターを中心とした熱狂のOPが終わると、セカンドスターの方の歌が
あります。ここはファンの人にとっては大事な部分ですね

●第二章
今回、見終わった後父にお礼の電話をしたら「おい!第二章良かっただろ!え?どうなんだ?」が
父の第一声でした。まさに自信の章ですね。

今回の「GRAND MIRAGE」とは「大いなる幻影」という意味のフランス語です。
この章はそれを体現するように、フランスの将校が砂漠で蜃気楼のかなたに幻影を見るという
構成になっていました。

ココは確かに良かったですねぇ。
「ストレンジャー・イン・パラダイス」に合わせて・・・という風にパンフレットには書いてありましたが
私はこのシチュエーションは元曲のクラシック「韃靼人の踊り」と言った方がしっくりくるなぁ・・・と
思ってみていました。韃靼人って砂漠の民ですからね。

フランス将校が砂塵に巻き込まれた先に、蜃気楼を見る・・・(タージマハルそっくりでしたね)
そこに美しい女性たちが現れて、彼をもてなすが、最後また砂嵐に巻き込まれて 砂塵に消えていく・・・。

最後盆が回り、ゆっくりセリが下りていく様は、本当に砂漠に見えました。

父がロマンチックレビューシリーズで、スターのナレーションから入って
クラシックを使う場合は名作シーンの予感が
しますよね?ファンの方なら「ジュテーム」の初恋のシーンや
「シトラスの風」の「ジャンニ・スキッキ お父様お願い」のシーンを
思い出す方も多いのではないでしょうか?

●第三章
この美しい場面から一転!今度はイタリアのベネチア風の衣裳を来た男たちが現れて
陽気に歌い上げるシーンになります。
ここは、セカンドスターの方のシーンで、彼女は「鴛鴦歌合戦」では
ディック・ミネがやってた「陽気な殿様」を演じたように、スターさんとは
違う陽の魅力があるようです。その雰囲気にぴったりのシーンとなりました。

衣裳の色合いもここで原色で、ベロアの生地を使ってちょっと変化がありました。

●第四章
ここは「シボネー・コンチェルト」ですね。Twitterでもファンの方から
「倫太郎さん!ココ見て!」と多く寄せられていたシーンです。

この「シボネーコンチェルト」は父が好きな曲で、今までも何度か
ロマンチックレビューでは登場して、その都度名シーンを作り上げてきました。
オリジナル振付には、父の良き兄貴分でもあった喜多弘先生の名前が
クレジットされていましたね。
今回は上演時期が夏という事もあり、かなり夏っぽいセット&衣裳でした。

ここは圧巻でしたねぇ。ほぼ8分近くあるそうですが、全員で歌って踊って
最後は「ひ~~~や!」とみんなで気合を入れながら踊り切る。
スタッフもキャストも全力で作った、
まさに宝塚の劇団としての実力がいかんなく発揮されたシーンだったと思います。

この「シボネー・コンチェルト」という曲は調べたら1929年に発表された曲なんだそうです。
で、ふと気になって調べたら、その翌年1930年に白井鐵造先生がご自分の作品
「パリ・ゼット」を発表されているんですね。
つまり、宝塚のレビューの原点の頃、世界中で流行っていたのはこういう曲だったわけで
まさに父が、白井先生の系譜を継ぐものとして、今ロマンチックレビューを発表している
意義があるようなシーンだったと思います。

白井先生のことについては番組を作りたくて今、リサーチを開始していますが
彼がフランスに渡航した際にパリで舞台を見て
「アジサイのような色合い。淡い紫が印象的だった。これこそ宝塚の色合いだ」
とノートに書き留めているそうで、ハッとしましたね。
白井先生の最後の弟子でもある父の中に、そういうDNAがあるんだろうなぁと
思いました。

で、衣裳ですがどこかに「ノバ・ボサ・ノバ」を思わせると書いてありました。
確かにそうですね。でも私は同じ鴨川先生の「シャンゴ」を思い出していました。
え?1968年の作品を 1971年生まれのお前が知ってるわけないだろ?って?
実はね…母、若菜ゆきが出てたんですよ。ワハハハ
だから写真を山ほど見てますから、何となく雰囲気は分かります。

そういう宝塚の名作の系譜がギュッと詰まった素晴らしいシーンだったと思います。

ここは、指揮の佐々田さんも、とにかくエネルギッシュに、そして楽しそうに指揮を
してらしたのが印象的でした。いや楽しいと思いますよ。

◆間奏曲
ここでエルビス・コステロの「SHE」が歌われます。
歌の上手いスターさんが歌われていて、良いシーンでした。
衣裳とかもこのあたりで、任田先生とはまた違ったテイストを強く感じました。

●第五章
ココは、謝先生振付のシーンですね。明らかに他のシーンとは違います。
音楽も吉崎先生や甲斐正人さんではなく、もう少しお若い玉麻尚一さんが
担当されています。

どこか80年代風の黄色を基調とした衣裳で、プロジェクションマッピングを
使ったセットが動きながら都会を表します。そこに激しい変拍子のリズムに合わせて
踊る感じは、父が「アンドロジェニー」などでやっていた風味もありつつ、
謝先生テイストも色濃い、21世紀の新しいロマンチックレビューの感じがしましたね。

●第六章
ここはロケットダンスですね。ロケットダンスはかの「モン・パリ」からあるわけですが
白井先生が岸田先生の助手&振付をしているときに1枚の写真を見せられて
「こういう踊りがやりたい」と言われてやったのが宝塚では最初らしいですね。
50代の私からしたら娘みたいな子が踊っていて、背の高いセンター辺りの子はともかく
背の低い一番端っこの子とかを観ちゃいましたね。頑張れよ!って感じです。

●第七章
ここは亡くなられた羽山先生の振り付けシーンですが、まさに男役の美を追求された
羽山先生らしいシーンでしたね。
そしてメインはずっとパステル調だったのですが、ここでパキっと真っ赤な衣裳に
なりました。
こういう色彩設計は会議で決めるのだと思いますが、効いていましたねぇ。
視覚からハッとする感じでした。

羽山先生は本当に大階段を使った空間演出が素晴らしい方だったと
思います。一度光栄なことに彼女の舞台稽古シーンを見せていただいた
事があるのですが、とにかく大階段のどこに何人立たせたら
最も美しいのか?を延々と指示されている姿が印象的でした。
だいたい舞台は1尺(30cm)ごとぐらいで番号が振ってあり
普通は「今25番に立ってます!」みたいな事なのですが
羽山先生は「25.5から25.8に動いて」みたいなことを言ってて
ビックリしたのを覚えています。

●間奏曲
ここでロマンチックレビューの第一作である「ジュテーム」のテーマソング。
懐かしいですよねぇ。オールドファンはグッときます。
高汐巴さんの顔が浮かんだ方も多いのではないでしょうか?

◆エンディング
そしてエンディング。宝塚らしい素敵なエンディングでした。
で、最後なんですが、ここも ティンパニーがドンドンドンドンドン!
これでもか!と盛り上げて、指揮の佐々田さんも手をぶん回しながら
エンディングを迎えていましたね。
父の「俺はまだまだ作品を作り続けるぜぇ~~~」という叫びにも聞こえましたよ。
吉崎先生の声も入ってるかもしれませんね。

いやぁ~~書きすぎましたね。

でもほんとに、父の作品を支えてくださってる皆様に
心から感謝したいと思います。















# by AWAchampion | 2023-09-16 02:30 | 映画・演劇など | Comments(0)

おぼん・こぼん師匠

今でも浅草東洋館にて現役で舞台に立っているおぼん・こぼん師匠。
お二人はつい最近まで「不仲」で有名で、テレビ番組
「水曜日のダウンタウン」で劇的な仲直りドッキリをしたことで
一躍今の人たちにも知られるようになりました。

彼らはツービートよりちょっと先輩で、漫才ブーム当時も
東の精鋭として、セントルイス、ツービートとともに活躍していましたから
ずいぶん長い芸歴ですね。

そして彼らがちょっとほかの漫才師と違ったのは
おぼんさんがトロンボーン、こぼんさんがタップダンスの名手だったということ。
そういう『泥臭くない芸」をお持ちだったお二人は
当時あったグランドキャバレーや、高級ショーホールだった
赤坂コルドンブルー、紀尾井町クリスタルルームなど、レビュー小屋の
常連でもあったのです。

もともとレビューという演劇形態の中に、歌・ダンスの他に
ボードヴィルを含みますから、そこにぴったりの
「浅草のサミー・デイヴィス・ジュニア」だったわけです。

で、その漫才ブームの頃は父が、宝塚の外部で歌手のリサイタルや
ファッションショー、そしてクリスタルルームやコルドンブルーでの演出を
手掛けていたころと同時期でした。

そこで父はおぼん・こぼん師匠に、聖子ちゃんのコンサートの
幕間のボードヴィルをお願いしたりしていました。

ワハハハハ。

ココからは雑談ですが、私その10年後ぐらいに 
おニャン子クラブ渡辺美奈代ちゃんの
コンサートを見に行きました。そこで男性の若いダンサーが出てきて
演出の中で二人でダンスする姿を見て、
「ごらぁ~美奈代ちゃんに触るなぁ~~ぶっとばすぅぅぅ!」と
親衛隊と一緒になってヤジを飛ばしまくって
美奈代ちゃんからMCの時に
「いや、みんな落ち着いて・・、これ演出だから」って言われた経験があります。
私、高校生まではかなりバカでしたからね…。

ワハハハハ

アイドルコンサートに男性を出すとエライことになった
時代だったなぁ・・・とふといろんなことを思い出しました。



# by AWAchampion | 2023-09-10 13:18 | 懐かしいもの | Comments(0)

岡田主水正とは?

父は45年ほど前、一時期「岡田主水正(おかだ・もんどのしょう)」という
芸名を使っていた時期がありました。

子供だった私は由来を聞きましたが、当時は教えてもらえなかった
覚えがあります。

で、先日ふと何か父の昔の書類か何かを見た時に
「Mondo no Show」とサインしていたのを見て、なるほど~~と
気が付きました

Mondoとはイタリア語で「世界」
ですから 意味合いとしては「ショーの世界」というのと
かけた芸名だったようです。

特にここから、さかのぼること10年ほど前にイタリア映画の
「世界残酷物語」というのが流行りましたが
原題がMonde Caneだったりして、mondoという言葉が
流行っていたんですね。そういう事もあったんだと思います。

この芸名を使っていた当時は、父がちょうどロンドン留学から
戻ってきたばかりで、ロマンチック・レビューシリーズを始める前。
雪村いづみさんや聖子ちゃん、由紀さおりさんなどのリサイタルや
赤坂コルドンブルーなどで外部演出をしていたころにあたります。

インパクトも必要だったでしょう。
逆に今なぜ辞めちゃったのか?聞いてみたいものです…。

# by AWAchampion | 2023-09-09 14:17 | Diary | Comments(0)