2025年 04月 21日
映画「教皇選挙」見たと思ったら‥。
で、私つい先週、今年のアカデミー賞で話題になった映画
「教皇選挙」を見たばっかりだったのです。
これこそ、教皇崩御の瞬間からの、枢機卿たちの謀略を描いた
話だったので、あまりにタイムリーですね。
ローマ教皇を選ぶ選挙として知られる【コンクラーベ】をめぐって謀略の限りが尽くされる…
という「白い巨塔」みたいな映画で、サスペンスとしてとても楽しめました。
教皇が選挙で決まるまで、有権者である枢機卿たちは外界と連絡を絶つという
教皇が選挙で決まるまで、有権者である枢機卿たちは外界と連絡を絶つという
有名な定めがあるので、閉ざされた空間での心理戦が脚本として非常によく出来ていて見ていて
興奮しました。
ここにもリベラルと保守派がいて、そこに人種や国籍が絡み対立する中で、
過去の行状を洗い出して敵対勢力を追い落とそうとするデッドヒートがあり
ハラハラしたし、最後まで誰が教皇になるのか?は分かりにくかったです。
(一応分かりましたが)
この映画では ある種の密室劇なので 特に音の使い方が非常に上手く、
「観客に何を聞かせないか?」「何だけを聞かせるのか?」の選択がとても良かったです。
で、基本は密室劇なのですが、途中でかの名撮影監督ヴィットリーロ・ストラーロばりの
で、基本は密室劇なのですが、途中でかの名撮影監督ヴィットリーロ・ストラーロばりの
カッコいい構図の画が出てきたりしました。
撮影はもちろんサンピエトロ寺院ではできないので、
すぐ近くにあるイタリアの名門撮影所チネチッタで撮影したそうですが、
映画的にイイ画がありました。
あまりにタイムリーな映画になり、ビックリしましたが是非お勧めです。
あと猊下のご冥福をお祈りいたします。
#
by AWAchampion
| 2025-04-21 18:10
| 映画・演劇など
|
Comments(0)
2025年 04月 16日
ミュージカル映画「実写版 白雪姫」を見ました
ウォルト・ディズニーが最初に作ったのは
アニメ「白雪姫」だったそうです。この映画を
神様手塚治虫先生も何度も何度も見たそうです。
時は流れ、その実写版映画を作ることになりました。
「実写版 白雪姫」です。
ただ、ディズニーは10年ほど前から人種や性的趣向の
多様性を最も重んじる映画会社になりました。
その代表作が「実写版 リトル・マーメイド」で
人魚姫が黒人、王子様がカリビアンの中にいるなぜか白人の若い男性
という構図でした。
「実写版 美女と野獣」にも女装した村人みたいな描写が出てきますよね?
特にディズニーは「ディズニープリンセスを白人に固定しない」という
政策なんだそうです。
そこで今回の白雪姫は、リメイク版「ウエストサイドストーリー」で
マリアを演じた ヒスパニックにルーツがあるレイチェル・ゼグラーが演じました。
(父がポーランド、母がコロンビアだそうです)
なのでグリム童話では「雪のように白い少女=スノーホワイト=白雪姫」でしたが
この映画では「吹雪の夜に産まれた子供=白雪姫」と改変されていました。
で、このゼグラーさん、マリアの時はそうでもなかったのですが、
結構政治的発言が過激な人らしいんです。
まず言ったのが「アニメ版白雪姫は変なストーリーだ。王子様って
ストーカーみたいね?そんな人のキスで目覚めるって何それ(嘲笑)」
これで原作ファンを一気に敵に回しました。
そして「パレスチナを開放せよ!」とSNSで主張。
まあこれは別に日本人としてはそうですか・・・ぐらいですが
なにせユダヤ人が牛耳っているアメリカ映画界です。
しかも悪いことに、悪い魔女役の女優さんがイスラエル人の白人で
美人で、しかもイスラエル軍にいたことがあるアクション女優さん
だったのです。
つまり共演者に大喧嘩を吹っかけてる事になりますよね?
さらに「白雪姫が王子様のキスで目覚めるだけのストーリーは変だ。
白雪姫が人民を率いて王女を倒すストーリーにしろ!」とか言い出して
ストーリーの改変やら、撮り直しをさせたりして
とにかくメチャクチャ揉めたそうです・・・。
そんなこともあって、この映画の予告編がアメリカで公開された時
好評価5000程度に対して 悪評価10万みたいな
大惨事になりました。
事故った映画マニアの私としては、
大揉めしている「実写版白雪姫」は見ないわけに
いかないですね。
「北京原人」も「怪獣のあとしまつ」も封切で見ているのだから。
張り切って見て来ました。
白雪姫って結構牧歌的な話だと思うのですが、それが、善良な王の娘が、
継母に乗っ取られた王国を民衆の支持を受けて取り戻す…。という話になっていました。
これはこれで割とよくあるパターンだとは思いますが、脚本家が、15ページに一回ぐらい
「あ、ヤベッ!これ白雪姫だった」と思い出して、無理やり辻褄を合わせようとしてる映画でした。
無理やり「白雪姫」っぽくしているところが、ことごとく上手くハマっていなくて、
ちぐはぐになっている印象でした。
でも衣装とかセットデザインとか、楽曲なんかはディズニーなのでちゃんとしています。
それだけに、「それなら『実写版白雪姫』とか言わないで、『ウィキッド』みたいに
別のタイトルをつければ良かったのに」と思いましたね。
#
by AWAchampion
| 2025-04-16 12:57
| 映画・演劇など
|
Comments(0)
2025年 04月 16日
ミュージカル映画「ウィキッド」を見ました
映画「ウィキッド」をようやく見ました。
何しろ170分でメチャクチャ長いミュージカルなので、
オッサンの私は「こりゃ2回トイレ行くかもな?」と覚悟していましたが、
観てみたら面白くて時間を忘れ、一度もトイレに行くこともなく観られました。
これは10年以上前からミュージカル化されていて
日本では劇団四季がやっているのですが、残念ながら見たことが無かったので
「オズの魔法使いの西の悪い魔女の話」とだけ知識を入れておきました。
観た感想ですが、いや、まあよく出来ています。
特にセットデザインとか色彩設計の見事さには唸りました。
久しくディズニーの実写化映画で見られない上品さがあり、
それだけでも楽しかったですし、
監督がミュージカル映画「イン・ザ・ハイツ」の中国系監督で
非常にダンスシーンの演出にたけている人で、見ていてとても現代的なダンスシーンで
良かったです。
ディズニーではありません。でもポリコレ要素も入れたミュージカル映画としては
同時期に公開されたディズニーの「実写版 白雪姫」に比べて
「いやこっちこっち!」と言いたくなる出来でした。
肌の色による差別とかスクールカーストとか、アイビーリーグの大学の寮制度の揶揄とか、
割と現代アメリカのWASP層への皮肉がメインになっていて、
元の「オズの魔法使い」がアメリカ中西部の農村地帯カンザスシティに住む少女ドロシーが
竜巻に巻き込まれる話ですが、
たどり着いた先のマンチキンの国やオズのエメラルドシティは、ハーバードとかMITがある
大学の街、マサチューセッツとかにあるんやな?と思うようストーリーでした。
内容は「オズの魔法使い」エピソード1みたいな感じ?
スターウォーズでいえばドロシーがルークなら、西の悪い魔女はアナキンですね。
170分もあったのにこれはまだ前編で秋に後編があるといいます。これはこれで楽しみ。
#
by AWAchampion
| 2025-04-16 12:31
| 映画・演劇など
|
Comments(0)
2025年 04月 04日
何か考えちゃいますね・・・
全文公開されています。
全部で400ページ近いスゴイ調査で、全部は読み切れていないですが
テレビマンとしてちょっと身につまされましたよ。
中居氏も、それからフジテレビ側の編成部長さんも
私より2歳ぐらい年下の人です。
特にフジテレビのN編成部長さんは、若い頃ADさんの時から
「めちゃイケ」などの番組で出演者の一部としてテレビに出ていた
人ですから、テレビマンとしては有名な人でした。
私は制作会社を若手のうちに退社して、そのままフリーランスに
なり、子供番組を中心に活動しているので、キャリアが30年近いですが
劇団員さんとかを除き、いわゆるテレビタレントさんと全く交流が
ありません。
それはそれで、ちょっとどうなの?とも思いますが、少なくとも
あのフジテレビの幹部とタレントさんがやってるバーベキューパーティ
的なものは行ったこともありません。
ただただ、毎日企画書を書いて、100本のうち2本採用みたいな
形でなんとか食ってきたわけです。その意味では多分同じような時期に
ADさんだったN編成部長は、そういうテレビマン人生じゃないんだなぁ…。と
多分いただいているお金とか、もってる力は全く違いますが、
私の方が幸せなテレビマン人生なのでは?と思っちゃいましたねぇ。
#
by AWAchampion
| 2025-04-04 11:58
| テレビ
|
Comments(0)
2025年 04月 02日
3月中旬の テレビディレクターの過激な1週間です
私は花粉症は大丈夫なんですが、今年も始まったようですね。
では、3月中旬の「テレビディレクターの過激な1週間」行ってみます
3月17日(月)
今編集をやっている大河ドラマ「べらぼう・ファンミーティング」用の動画も
今日中に大体仕上げて、色々な人のチェックを受けないといけない。朝の時点で
8本のうち4本OK出ているが・・・?という事態で大変だったが、
まず直近のチェックを受けている、制作統括のI氏の修正指示が非常に的確で
なんとか夜中までにあと4本目途がつく。
3月18日(火)
朝方最後の動画をチェックに回す。その後ちょっとずつ修正が来るが
劇的に大変なものはなさそう…というか、私のところに来る前に
色々戦いがあったような感じ…。
下請けである我々的には非常にありがたい。何とか修正を終える。
3月19日(水)
テロップ原稿やナレーション原稿などを整理する。
今回ドラマのダイジェストだから、最初は全然テロップを入れるつもりが無かったが
やっぱりイベントに来た人々に楽しんでもらうためには、色々映像も遊んだ
方が良いということで、気が付いたら結構な分量になる…。
3月20日(木)
朝から渋谷公園通りにある編集所で、本編集。色合いを調整して、テロップを入れる。
制作会社の場合は1日押さえることが基本だが、NHKは皆様の受信料から
成り立っているので 時間がメチャクチャ厳しい。今回も6時間限定。
ほぼギリギリの見込みなので、急ぐ。
途中この日は祝日にもかかわらず、もう一人の製作統括のM氏や演出のS氏も
編集所に立ち寄り、にぎやかになる。
自宅に戻り ちょっと寝た後、翌日のMAに向けて音効さんに指示書を作って
送ったら朝3時。しかし作業時間がないので、非常識だとは思うが
「メール送りましたよ」とショートメールをこの時間に打つ。すみません…。
3月21日(金)
14時から、NHKで最終の制作会議。実はAD的な人が今回全くいないので
気が付いたら紅白の演出をやられたこともある制作統括I氏が、リハで代役を
する役になっていた。ワハハハハ。めっちゃ豪華!
実はそういう事は今よくあって、50代の人はバリバリ働いている。
その後いったん解散。渋谷のコワーキングスペースで3時間ほど仕事をして
19時からナレーション撮り等を行う。
昨日夜なかにメールを鳴らしたこともあり、音効H氏からはちゃんと届いていた。
MAのオペレーターA氏が非常に優秀な方で、てきぱきと進む。
ナレーション撮りも、かなり有名なナレーターさんだったのでプロの緊張感の
中で出来て良かった。
帰って夜中24時に全員に今日の上りを送る。
3月22日(土)
NHKのお仕事なので、この日は丸々お休み!
別のプロジェクトの台本を直す日に当てる。思いのほか進んで良かった。
3月23日(日)
午前10時半に原宿からNHKホールへ行こうとすると
女性だけのマラソンをやっていた。皆さん元気。日本は大丈夫ですな。
で、中に入って色々セッティング開始。
すっかりベテランになった舞台監督のKさんとちょっと情報交換。
NHKホールの副調整室には今回初めて入る。ここが紅白などの指令室。
なるほど~~働きやすく出来ている。
私の役目はイベント中に背景に出てくる写真や動画をタイミングよく
順番に出す係。と、同時にタイムキーパーさんの代わりにタイムも読む。
結構オッサンディレクターとしては忙しい。
演出を務めるSさんとは、10年ほど前から色々この手のフィルムコンサート
的な事をやっているが、10年前に小学4年生だった彼の息子さんとまた会うと
すっかり大学生になっていた。「お父さんの仕事を継ぐの?」と聞くと
いや?と言っていたが、そういう人ほど継ぐ羽目になりますぞ(笑)
で、リハやらなにやら色々あって、本番を迎えたのだが
初っ端のVTRの出を間違える。ワハハハハ、ダメだこりゃ…。
だが、その後は何事もなく無事に終える。
「べらぼう」は割と大人向けの作品だと思うが、広い年齢層に愛されているのを見て
感心する。
#
by AWAchampion
| 2025-04-02 11:24
| テレビディレクターの過激な1週間
|
Comments(0)