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いまこそ「おっととっと夏だぜ!」 EE JUMPを聞きなおそう!

最近 本当に話題になっているアイドル
ももいろクローバーのシングル 「ミライボウル」と言う曲があります。

これはドゥーアップ調の古いアメリカ映画のようなテイストで始まりつつ
いきなり曲のサビだけユーロビートに変わるという、とても変わった曲で
ヒャダインこと前山田健一さん他の作曲となっています。



この曲は既に、かなり賛否両論になっています。
私は、「私にはディレクションできない曲だなぁ・・。」と思いつつ
とても感心していますし、特に前半部分を 譜割りは守りつつ 台詞のように歌わせているのが
とてもカッコいいと思いました。

で、今日の本題はココからです。

この曲を聞いて、またPVを見て 思い出した曲があります。
そう!
EE JUMPの問題作 「おっととっと夏だぜ!」です。

当時非常に話題になりつつも、つんくさんに時代がついていけず
どちらかと言うと戸惑いと苦笑気味に捉えられていた作品です。
後藤ユウキは、この曲が歌いたくなくて 地方でマネージャーと喧嘩して
サボタージュをしたという逸話も残っています。

では改めて聞いてみましょう。



今聞くと相当良い曲ではないですか?
私も正直言って当時は、あまりスキではありませんでした。
PVも良い感じで パロディが効いていて
それでいて、ソニンと後藤ユウキはとても魅力的に見えます。
はっきり言うと PVをとかくないがしろにしがちなハロプロのPVのなかでは 出色の出来だと
思います。

この曲が、当時の戸惑いの評価のまま
埋もれてしまっているのは、とてももったいないと思います。
ハロプロが生まれて12年たちますが、これから結構つんくワークスの
再評価は進むでしょうし、多分劇的に評価が変わるであろう
最右翼はこの曲だと思います。

一人の作家が作った分だけ、ミライボウルよりも展開がはっきりしていますね。
ただ、歌詞は、「変化球ソング」の自己パロディ的な意味合いの強い
「おっととっと夏だぜ」よりも
ミライボウルの方がいいとは思いましたが・・・。

アイドルソングのいいところは、実験的な曲が生まれる素地があるというところです。
職業作詞家や作曲家の、作家性や個性が一番表れるジャンルといえます。
まあぶっちゃけてしまえば、アイドルが別にちゃんと歌える必要すらないんです。
歌い手であるアイドルからの主張がなく、作家が伸び伸びと、
変わったことを狙えるジャンルだからこそ、たまにきらりと光る曲が生まれてくるのです。
だって、古くは「ペッパー警部」なんて、クリエイターが好き勝手やって生まれた
名曲じゃないですか。
アイドルソングを侮ってはいけませんよ!
by AWAchampion | 2011-02-04 22:18 | 歌謡曲考察 | Comments(0)