2013年 08月 24日
『レッドマン』
円谷プロの5分怪獣番組にして、長年すべてのネガが失われ
【失われた番組】であった 『レッドマン』の集中放送がされています。
円谷プロは 昭和40~43年に一度『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』で
大ヒットを飛ばした後
昭和46年に『帰ってきたウルトラマン』を発表
その第二次ブームの余勢をかって、予算ゼロの『キグルミ5分番組』を作りました。
その中で有名なのが『ウルトラファイト』です。
これは ウルトラセブンと怪獣たちが河原で暴れまわるというものです。
ただ、この『ウルトラファイト』は プロレス実況風のナレーションが付いており
一応の設定と脚本、カット割りなどがされています
ところがこの『レッドマン』は、さらにそれを省力化
レッドマンとキグルミが、とにかく河原で出会い
4分程度 暴れまわる様子を ワンシーンワンカット、ノーナレーション、設定なしで
見せるというアバンギャルドさ!
ただ二つのキグルミが砂場で、グダグダに暴れているのを
大げさな打撃音とか、大げさな足音が付けられているのも
不思議な雰囲気を醸し出します。
じゃあ、どうやって番組が終わるの?
もちろん レッドマンが勝つんです。
でも怪獣格闘シーンって、大体怪獣が勝っていて、その後ヒーローが盛り返しますよね?
その通り。
でもワンシーンワンカット、ノーナレーションで どう見せるのでしょうか?
その解決法として・・・・・
4分の闘いの最後の1分ぐらいで
主題歌がそ~っとフェイドインされてくるのです。(笑)
これ凄い!
ミニマムリズムの極北!
by AWAchampion
| 2013-08-24 06:31
| テレビ
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