2014年 05月 06日
『赤頭巾ちゃん 気をつけて』を読みました
この作品は 当時 東大合格者数日本一の 日比谷高校の3年生 庄司薫くんが
東大安田講堂紛争で 東大入試が中止になってしまった 次の日の一日を
追った作品です。
のちに映画になり、のちの東映社長 岡田裕介さんが主演して 森谷司郎監督が
演出し、大ヒットした作品でもあります。
この作品は、「学ぶって何?」「本当の知性って何?」という事について
学生が自覚的になっていく様を生き生きと描きこんだ傑作で、
私は恥ずかしながら 初めて読んだのですが、思ったより何倍も良くて
一気に読んでしまいました。
私はそれから20年後の1990年に大学生になったのですが
多分 私より5年前ぐらいの学生までは 大学生の時に必ず読むべき本だった
と思います。
私の時は この手の本と言えば 「ノルウェイの森」大ブームで
そちらを読んでいたのですが、ちゃんと読むべき時に読まないといけない本って
あるんだよなぁ と反省しました
ただ、40歳を超えると、そういう人生の積み残しを
一つ一つ引き返して 丁寧に積み直していく行為も
それはそれで楽しいです。
新しい物ばかりが良いわけではなく、自分があえて 積んでこなかったものを
積み直すことで新しい価値が生まれる・・・。
大人になるって 悪いことばかりじゃないと思いますね。
by AWAchampion
| 2014-05-06 22:22
| 書籍・マンガなど
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