2015年 07月 26日
セサミストリート日本版に関する 真面目な話
今年で丸45年を迎えました
で、日本では長く翻訳版がNHKで放送されていて
英語番組として見られてきましたが、本来は識字はその一環でしかなく
もっと多彩な道徳や生活習慣などを教える教育番組なので
その国の言葉でやるべきだという事をニューヨークのセサミワークショップが
主張し、数年の準備期間を経て
2004年10月より 『セサミストリート日本版』が
立ち上がり 3年間にわたってテレビ東京系列で放送され、
当時は実は視聴率的にも かなり良い子供番組だったんです。
セサミストリートは2004年初頭でドイツ・エジプト・南アメリカ・フランスなど
日本版の後は中国・バングラディッシュなどでも地元制作版が立ち上がり
日本版の撮影現場にバングラディッシュのクリエーターたちがいらしたこともありました。
決してセサミは「英語を教える」だけのものではなく
あくまで「総合的な子供番組」なのです。
そこで日本版も 日本固有の問題などを扱っていて
確かに翻訳版を長年ご覧になっている方からは、違和感もあったでしょうけれど
それはそれで新しい視聴者=子供たちにはとても好評でした。
ただ、当時日本の権利を持っていたのは
良く映画で「制作委員会」というのを作るような感じで
数社にまたがっていました
その中には、今ではすでに担当者が変わったり倒産した会社などもあり
セサミの日本版はいわば、権利のはざまに落っこちてしまって
特に ティーナ・モジャボ・アーサー&ピエール・グローリー・メグ
と言った日本独自キャラクターたちについては
表に出ることが出来なくなっています
(当時の紹介記事 http://allabout.co.jp/gm/gc/184206/4/)
ご覧になって分かるように ティーナは、アビーの原型です
ティーナが生まれて2年して生まれましたからね。
しかも残念なことに、セサミ日本版が終わったのが2007年
you tubeの登場と入れ替わるようなタイミングだったこともアリ
今、公式・非公式ともにネットの世界でも見る事は出来ません
ですから、残念ながら今回の高島屋のイベントでも
日本キャラが、出てこれない状況となっています
これは、当時演出を担当していたものとしてはとても寂しい状況です
あの番組を好きでいてくださった子供さんたちが、
そろそろ高校生でしょうか?
とにかく、私たちは日本の子供たちのために!と頑張っていたのに
その日本の子供たちにDVDですらも見ていただけない状況になっているのは
とても悲しいのです
権利をクリアーにするためには労力やお金がかかります。
その労力やお金をかけても良いよ…といろんな方が思ってくださる方法は
今の所 一つだけあります
それは今のyou tubeでセサミワークショップが日本向けに
作っているチャンネル SESAME STREET JAPANの
コンテンツの再生回数を上げる事なんです
もし物凄くそこのコンテンツの再生回数が上がれば
もしかしたら…いつの日かそこに
ティーナやモジャボが現れる日が来るかもしれません。
その日を夢見て・・・・
by AWAchampion
| 2015-07-26 09:07
| セサミストリート
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