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アルファ碁がイ・セドル九段に連勝!

すごいニュースが飛び込んできました
googleが開発したAI囲碁ソフト「アルファ碁」が
世界でもトップ中のトップ棋士
韓国のイ・セドル九段と対決

なんとコンピューターが連勝したそうです

これはすごいことですよ

日本では井山裕太6冠が図抜けて今強いですが
その井山さんでさえ 勝つことが難しい
(先日の農心杯でも負けました)韓国のスーパースター イ・セドル九段が
こうも簡単に負けるとは

しかも圧勝だそうですよ

以前「囲碁は打つところが無数にあるので 駒の動き方が決まっている将棋やチェスより
AIが人間に勝つのは難しい」と言われてきました
しかし考えてみれば 相当デジタルな競技でもあり
実はAI向きだったというわけです

しかしショックですよ
実際 日本の棋士で過去も今も イ・セドルに連勝できる選手って
本当に限られた人しかいなかったわけです
それがこんなに簡単に越えられてしまうなんて・・・

いやぁ囲碁界では相当ショックですよ

実際強すぎて「悪手を打ってる」と思われたそうですから
まさに人知を超えているんでしょう・・・。

というのも、囲碁は4000年前のメソポタミアで生まれたといわれ
少なくとも日本では400年前から織田信長によってプロ制度がはじまり
(本因坊家が囲碁で食ってたという事ですね)
300年ぐらい前からは ちゃんと重要な対局の棋譜は残っています。
つまり経験値としては 人類側に300年ぐらいのアドバンテージがあったわけです

それに いわゆる定石の研究は全世界で進んでいて
世界中に2000人以上いると言われているプロ棋士は 日夜新しい布石・定石を
研究しているのです

その誰もが今回アルファ碁が打っている手を 理解できなかったという事なのです。
つまり、この2回の対局で、人類が4000年かかっても全く思いつかなかった
手が出てきたという事になります。

これはすごい。

実際日本のトップ中のトップ 平成四天王の一人で 棋聖本因坊経験者
高尾紳路九段も 解説で途中まで「理解できない悪手」と言っていました

そりゃイ・セドルだって負けるわ・・・。

今回の対局は全世界に配信されましたが
英語の公式解説は 日本棋院所属 マイケル・レドモンド九段だったそうです

また、第三局~第五局の聞き手は
「週刊囲碁パラダイス」のMCだった 佐野真さん
彼とはとても懇意にしていて
彼は当時良く「AIは囲碁には向かない」と力説していました

いやぁ・・・どうする?どうなる?




by AWAchampion | 2016-03-10 19:52 | 囲碁界解説 | Comments(0)