最近見た映画 その3 『メッセージ』

最近見た映画 その3はSF映画『メッセージ』です
この作品も 前述の津田さんから「ドゥニ・ヴィルヌーブ監督作品は全部傑作ですよ!」
とおすすめされていたこともアリ 見に行ってみました

これも 公開がまもなく終わるのでネタバレします
この作品は ネタバレしてしまうと面白くありません
もしこれから見ようとしている人は 逃げて下さいね!










はい、
では行きます

アメリカの大学で 教鞭を執る言語学者ルイーズ 彼女は元々夫と娘がいたが
夫とは離婚 娘とは死別して 今は一人
今日も教壇に上がり 淡々と授業を進めようとした矢先・・・
生徒達の携帯電話に緊急速報が入る

世界12都市に謎の宇宙からの飛来物が到来したというのだ

その目的は一体何なのか?
攻撃すべきか?どうするべきか? 世界が困惑してるという

その夜 ルイーズが寝ていると 家が爆音に包まれる
軍のヘリコプターで、下りてきた大佐が
「高名な言語学者である貴方に宇宙語を解読して欲しい」と持ちかける

しかし録音されたノイズを聞いても 分からないので
ルイーズは 軍に従い 謎の物体の中にいるという 宇宙生命体と
コンタクトをとり 意思の疎通を図るというミッションを任される
相棒は 数学者のイアン
彼と時に反発し 時に強調しながら
未知なる生命体と コンタクトをはかるのだが・・・





いやぁ 素晴しかった 傑作じゃないですか!
これは本当に ガツンと来ました
SF映画が 我々を哲学的な所まで持って行ってくれるという意味では
まさに「2001年宇宙の旅」ですよね
あれは 「文明とは?」という作品でしたが 今回は「文字とは?」
「時間とは?」「コミュニケーションとは?」という所を突き詰めた
作品でした

そしてヴィルヌーブ監督は 明らかに「天国の日々」「BADLANDS」「ツリーオブライフ」
でお馴染みの 観念派の巨匠 テレンス・マリック監督の影響を受けていますね
テレンス・マリックといえば 今では普通に使われる「マジックアワー」の
生みの親で「天国の日々」で巨匠撮影監督 ネストール・アルメンドロスと共に
誰も見たことがない 美しい風景を描き出した監督です

マジックアワーとは 本来 日没後 まだ空はある程度明るくて 空全体が間接照明に
なっている状態で 強い光源がないので 景色と人物の顔が 影無しで写し取ることができる
という状態です

ヴィルヌーブ監督は 宇宙人との空間には強いコントラストとモノトーンの世界で
見るモノにストレスを与え
その対比として 周りの地球の風景を、彼女の記憶の中の心象風景も含めて
マジックアワーで柔らかく切り取っています

また 思索にふける人の切り取り方なども 「ツリー・オブ・ライフ」などに似ている
感じがしました

結果として 宇宙人との遭遇という大きくて派手な作品でアリながら
極めて個人的な体験に落とし込んで 哲学的なおもいまで至る、とても素晴しい作品でした

しかも タイムパラドックスがかかっていて
ミステリーの要素もあるんですよね
これも素晴しい

いや マジで今年見た中では ダントツで1位ですよ
素晴しい映画でした



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by AWAchampion | 2017-06-17 01:23 | 映画・演劇など | Trackback | Comments(0)