「女は二度決断する」

本当に久しぶりに(70日ぶりに)チャンと休みがあったので、映画をまとめてみました
まずは 話題のドイツ映画「女は二度決断する」です
これは 今年のカンヌ映画祭で最優秀女優賞を取った作品です
週刊現代で井筒監督が激推ししていたこともアリ 私もとても気になっていました

舞台はドイツ・ハンブルグ
トルコ系移民の夫ヌーリとのあいだに 6歳の息子ロッコがいる 平凡なドイツ人女性
カティア。しかし彼女はある日突然 夫と息子をテロの爆弾で奪われる

犯人はネオナチ系のドイツ人と判明。しかし決定的な証拠がない。
状況は真っ黒なのに法廷で追い詰められるカティア。

法で裁けないなら・・・とカティアは復讐に立ち上がる


という作品です。
これを 自身もトルコ系移民の息子で、ドイツの気鋭監督 ファティ・アキン監督が
一級のサスペンスに仕上げました
また、映像の構図が 初期ポランスキーの「水の中のナイフ」などを思わせるような
スタイリッシュでいて静かで抑制の効いた演出を行い、
そこで 主人公を演じた ダイアン・クルーガーの名演技を引き出しています。

カティアが雨だれが流れる窓を見つめてると、奥のドアから心配した親友が
やってきて、お互い目線を合わせずに話すパンフォーカスの構図は・・・
あれ・・・「市民ケーン」ですよね?
そういう映画的教養も 漂わせていてとても「玄人好み」する監督です。
私は彼の作品は初めて見ましたが 一発で好きになりました

結構映像テクニック的な物は使っています。たとえば逆ズームとかパンフォーカスとか・・・
しかしそれは昨今のアメリカ映画で見るような過剰な物ではなく
まさに適材適所で使ってあり、監督の高い技量と映画言語に関する理解度の高さを思わせます。
プロがみて「上手いなぁ」と思える作品でもあります。

決して派手ではないのですが、100分間息もつかせぬ 静かな緊張感で包まれた
本当に秀作だと思います

今年ベスト級の作品でした


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by AWAchampion | 2018-04-29 00:04 | 映画・演劇など | Trackback | Comments(0)