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映画「ボヘミアンラプソディ」見ました

年末年始が色々大変だったので
ようやく話題の映画 「ボヘミアンラプソディ」を見てきました。
多分私はもうずいぶん後発隊でしょうから ネタバレなども気にせず
とにかく感想を書きたいと思います


この映画はよく知られているとおり クイーンの結成から1985年のライブエイドまでを
ほぼ時系列にフレディ・マーキュリーの目線で描いた作品です。

ロンドンで育ったパキスタン人のフレディが、やがてフレディ・マーキュリーへと
成長していく姿が丹念に描かれていき
そこにクイーンの数々の名曲が流れるという骨子です。

実際クイーンの曲はどれもパワーがある上に、映像映えするんですよね。
何しろそもそも「ボヘミアンラプソディ」こそ、プロモーションビデオ第一号ですから。

それに私は中学3年生の時に ライブエイドを実際にテレビにかじりついて見てましたし
当然クイーンの出番も良く覚えていましたから、見ていると「答え合わせ」をしている
ような感覚に陥りました。
そしてその答え合わせは完璧な物だったと思います。

この映画が中毒性があって何度も見る人がいるというのは良く分かります。
当時のクイーンを知っている人は 数々のエピソードやら時代背景の答え合わせをする
楽しみがありますし
曲だけ知ってる若い人は、発見の新たな感動があるでしょう。

ただ、見終わった後私の前を歩いていた20代ぐらいのOLさん二人組が
『エイズって死ぬんだねぇ」とか
『エイズってどうやったらなるの?』
みたいな話をしていて、私たちの見方とはずいぶん違うんだなぁという感じがしました。

80年代 AIDSは本当に「快楽を追求しすぎた人類に与えられた原罪」みたいな
位置づけで、なんというか、それが持つソドミーな罪の象徴みたいな事を
世界中の人が共有していたと思うんです。

当時イギリスやアメリカからは遠く離れた日本の田舎の少年から見ると
フレディは既にゲイであることは広く知られていた上に、ボーイ・ジョージのような
中性的なゲイではなかった事もあり、「過剰な性」の象徴のように見えていました。
(当時の感想です。LGBTが今ほど市民権を得ていない時だとご理解下さい)

その頃の空気感を知っていると、全体的にこの映画の中に描かれているクイーンが
ちょっと「あっさり風味だなぁ」という感じはしました。
女性のパートナーとのロマンチックな友情についてが、ストーリーの経糸に
なっているからかも知れませんね。

まあそのあっさりめの 薄めの味付けだからこそ
クイーンの音楽とぴったり合うのかも知れませんし、映画として上品に仕上がっているので
決して悪いわけではありません。

とはいえ、人として、バンドとして「ラーメン二郎」背脂マシマシだと思って入ったら
意外に塩味あっさり風味だったときの、「美味しいけどちょっと物足りない感」を少し
感じたのも事実です

見る前のイメージとしては「過剰な人生を歩んだ表現者」という意味で
ボブ・フォッシーの「ALL THAT JAZZ」やら、ペントハウス創始者の「ラリー・ブリント」
みたいな映画を想像していました。
それらは もっとセクシーでもっと猥雑な所も含めて描いていましたし
フレディ・マーキュリーも本来そういう人なんだと思います。

でもまあ曲が濃い味なので、ストーリーとか性的描写をこういう感じに抑えているからこそ
映画が成功しているのかも知れませんね。

昔 マドンナのワールドツアーの様子を追った「in bed with マドンナ」という映画を
見たことがありますが、そこで描かれるバックステージはもっと生々しくて
もっとイヤな奴ばっかりが出てきて、みんな悪口を言い合ってる雰囲気でした。
そう言う映画だと、ここまで若い人に受けなかったかも知れませんね。


by AWAchampion | 2019-01-11 02:13 | 映画・演劇など | Comments(0)