2019年 02月 04日
サスペリア を見ました
今度は 話題になっている「サスペリア」を見ました
これは1977年に「決して一人では見ないで下さい」という惹句で
一世を風靡したホラー映画のリメイクなんですけど
私と同い年で 今年「君の名前で僕を呼んで」でスマッシュヒットをした
イタリア人監督ルカ・グァダニーノが、相当前作とは違った仕上げをして
賛否両論を生んでいる作品です。
ホラーとはいえ相当難解で、正直何がいま画面で起きているのか?
人は死んでるけど なんでだ?という感じの作品ではありますが
私なりの解釈でストーリーをご説明します
1977年 西ベルリン
そこに 前衛舞踏を行う女性だけの舞踊団が有り、集団生活をしながら
カリスマ振付師のもとで「民族」という作品のリハーサルをしていた
そこへアメリカ・オハイオ州のアーミッシュの村から出てきた
スージーが入団すべくやってきて、オーディションを受ける。
合格したスージーはその日から その劇団の寮で共同生活するようになるが
その日から悪夢を見るようになる。
(ここからは私の解釈のストーリーです)
その劇団は実は魔女たちが 運営しているアンチ・キリスト教集団だった。
魔女達は 新しい時代の魔女を探すべく 劇団員達を品定めしていた。
その劇団で行われていたのは
ドイツ民族の歴史と誇りを踊りで表現するというもの。
しかしドイツ人は
先の戦争で「あれはナチスという一部の狂信軍団がやったことで私たちは関係無い」
と思っているが、心のどこかで贖罪意識が有り、自分の血の中に殺人者の意識がある。
その偽善に気がついた劇団員は その劇団を抜け出そうとする。
だが、捕まり、「お前も同類なのだ」と踊りながら なぜか全身の関節を逆に曲げられて
抵抗できなくなってしまう。
そして舞踊「民族」は 最後の完成の時を迎える。
血と死に彩られて 狂ったように全裸で踊り続ける劇団員達を アメリカから来たスージーが
やがて支配しはじめる
それはあたかも、西ベルリンが新しいアメリカという価値観で 支配されていくように・・。
その企みに気づいた 老学者もスージーに記憶を消されてしまう
ただ、記憶は消されても 壁に刻まれた人の思いは消えない・・・
何じゃこりゃ? ですよね?
合ってるかどうかも分かりません。
映像的には ジャーマン・ニュー・シネマの暗く希望のない感じが良く出ていて
凄く雰囲気は出てましたが、これがイタリア人の監督というのが
中々よく分からないところで、
何て言うか・・・アメリカが嫌いになった
ヴィム・ヴェンダースがピナ・パウシュをモデルに
「死霊の盆踊り」を撮ったみたいな
不思議というか何というか、色々メチャクチャな映画でした。
まあメチャクチャな映画は嫌いじゃないけどね。
でもまた見たいか?と言われると、う~む?
by AWAchampion
| 2019-02-04 01:31
| 映画・演劇など
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