2019年 02月 22日
傑作ドキュメンタリー!「顔たち、ところどころ」
そこで今日も今日とて 早稲田松竹で映画を2本見てました
昨年日本で公開された 傑作ドキュメンタリー2本立てで
「顔たち、ところどころ」と
「ブエナビスタ・ソシアルクラブ・アディオス」でした
「ブエナビスタ~」は1998年に公開された映画の続編でした。
社会主義国キューバで、革命前に世界的なラテンの名手達だった
演奏家が、その後細々と生活していたのを、80歳とか90歳になって
再結集して全世界的な大ヒットCDを作るドキュメンタリーの20年後。
一人一人 静かな死を迎えるという 素晴らしくも悲しい映画でした。
で、今日書きたいのはもう1本
「顔たち、ところどころ」です。
これは フランス ヌーヴェル・ヴァーグの監督の一人
御年89歳のおばあさん アニエス・ヴァルダ監督と
(「シェルブールの雨傘」のジャック・ドゥミ監督の奥さんですね)
今年で34歳の写真家 JRが共同で監督をした作品ですが
これが強烈に良かった!!
内容は、映画の専門家 アニエスと写真パフォーマンスの芸術家 JRが
フランスの田舎町を、カメラ機材を積んだバスで一緒に旅行して
村村で、村人達の写真をとり、大きく引き延ばして
その村に張っていくというものです。
以前炭鉱があった時は栄えていたけど、今は閉山して寂れてしまった町で
昔の炭鉱夫たちに、当時の写真を持ってきてもらって、町に貼り付けて
プライドを思い出してもらったり・・・
過疎の町で老若男女の写真を貼り付けて活性化させたり
化学工場の労働者達の記念写真を大きく引き伸ばして貼り付けたり
男社会の港で、女がてらに働く人達の写真を コンテナ25個分に大きく貼り付けたり
その先々で 人々にインタビューをして、笑顔を撮影し
さらにその写真を巨大にして町に貼り付けることで 新たな感動を生み出す
やってることは簡単なことなんですけど
本当に無限の想像力をかき立てられると共に
子ども番組の大きなヒントにもなりました
いやぁ・・・素晴らしい
昨年10月ぐらいから『見たいなぁ』とは思っていたんですが
こんなに良い映画だとは思いませんでした・・・。
by AWAchampion
| 2019-02-22 23:12
| 映画・演劇など
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