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GACKTの向こうに梅宮辰夫を見た 「翔んで埼玉」

さてさて、先週の金曜日に公開されて
埼玉県内で爆発的な興行収入を上げている映画「翔んで埼玉」ですが
友人が勧めることと、私の中にあるバカ映画センサーが激しく反応することから
あらがえない魅力を感じていました。
(「北京原人」を封切りで見ている男です・・・私は」)

そこで埼玉県内ではありませんが
東京との県境 東武練馬で急遽 日曜の夜に見てきました

これは1980年代に書かれた
少女マンガが原作で、東京によって埼玉が厳しい差別を受けている世界の
お話です




主役で東京都知事の高校二年生の息子が 二階堂ふみ(男役初挑戦)
アメリカからの転校生だが、その正体は埼玉解放戦線の男に
GACKT(46歳にして高校生役、しかも役名が麻美麗 こらこら・・・)

都知事の秘書で妻の愛人にして 千葉のスパイに伊勢谷友介
伝説の埼玉レジスタンス 埼玉デュークに京本政樹

悪の東京都知事役が 中尾彬
その妻が なぜか武田久美子と
顔の力のみで選んだキャスティングが光ります。

ストーリーは単純明快
東京と神奈川が都会であり、埼玉は関所を通らないと東京へは行けず
東京に入ったとて厳しい差別を受けるという世界。
そこで埼玉のレジスタンスが 同じくライバルの千葉と争いながら
やがて革命の火を灯すという・・バカ映画です

初めのうちは宝塚歌劇団のパロディというか
原作の少女マンガテイストで進み、所々BL要素を挟みつつ
進行します
GACKTやら伊勢谷友介といった 今をときめく美形俳優が演じているにも
関わらず、埼玉とか千葉、茨城が絡むとあら不思議・・・

途中から 隠しきれない東映大泉撮影所テイストが
にじみ出てきてしまうのです

東映大泉撮影所と言えば、「トラック野郎」「不良番長」「伊賀のカバ丸」
「ビーバップ・ハイ・スクール」と言った東映が誇る傑作バカ映画を量産して
70年代~80年代の日本を泥臭くした総本山です。

その泥臭い 北関東ヤンキーの肉弾戦が 後半になればなるほど
繰り広げられて、結果として21世紀である事を忘れさせる
バカ映画の傑作になりました

天国で那須監督や 鈴木則文監督が喜んでいることでしょう

これはてっきり東映の撮影所上がりの監督さんが撮られたからこうなったんだと
思っていたのですが
調べたら なんとオシャレ番長 お台場のフジテレビ ドラマ部の監督さんじゃ
ありませんか!

すごい!
お台場パワーを持ってしても泥臭くしてしまう 埼玉パワー!

いやでも こういう傑作B級映画が出来るというのは日本映画にとっては
健全なことなのです。











by AWAchampion | 2019-02-25 23:37 | 映画・演劇など | Comments(0)