人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ようやくちょっと時間が出来たので映画館へ

いやあ・・・3月下旬から4月中旬までは例のテレビ朝日の
老舗クラシック番組の編集が2本分入っていて大変でした。

なにしろ前の東京オリンピックから続いている番組ですから、
ローカルルールがたくさんあるのです。
いわゆるトーン&マナーというやつですが
テロップの入れ方だの画の構成だのが、いちいち経験則で決まっているようで
明文化されていないので、チームに入ってわずか1ヶ月のディレクターが
差配するのはいささか酷な状況でした。

で、ようやく昨日ちょっと時間が空いたので映画館に行きました
見たのはこの2本

◆「アンダーグラウンド」
 1995年にカンヌ映画祭でパルムドールを取った、セルビアの映画監督
エミール・クストリッツァ監督の傑作です。

 公開当時から傑作の呼び声が高く、映画ファンの熱狂的な支持を集める
映画でしたが、1995~6年はわたくしロンドンにおりまして、
このユーゴスラビアの国の3時間の寓話を英語字幕で見る自信がなかったので
今まで見ずにいましたが、早稲田松竹で上映されたので初回に見てきました。

もちろん200席ほどの映画館は札止め超満員!

いやあ~素晴らしかった。
1カット目から3時間 圧倒されっぱなし。
内容は 第2次大戦から今日までのスラブ国家を寓話的に描く作品で
1941年のセルビアへのナチス侵攻を機に、文字通り地下に潜り抵抗を続けた
村人が、戦後20年経っても「戦争は続いている」と思い込む。という
あらすじで、その中に 
戦後いったんはユーゴスラビアという国で統一されたのだが
チトー大統領が無くなると、また国が分裂し、今も戦争が継続している・・・という
セルビアの状況を寓話的に描くものでした

と書くととても固い作品に思えるのですが、それを今村昌平ばりの
黒くて重たいコメディにしたてあげているので、見ていて飽きないうえに
それが実は一つ一つ比喩になっていて、最後まで見ると大きな物語が紡がれているという
「七人の侍」もかくや・・・というぐらいのエンタメ大河ドラマでした。

こりゃすげぇ・・・

で、そのことをFacebookに書いたら、レコード会社とかCG会社とか
いわゆる『オシャレ業界』にいる私より5歳ぐらい若い人達から
「岡田さん!私の人生ベスト映画です!」とじゃんじゃか連絡が来ました。
ようやく宿題をちょっと果たした気分です。

◆『ダンボ』
 ディズニーアニメ 不朽の名作が、まさかの実写化ですよ!
しかも監督は「シザーハンズ」などの名匠ティム・バートン。コレは期待するでしょ?

で、見てきました。

う~ん?

Twitterとかでは結構良い評価で、私の知り合いの映画マニアプロディーサーさんも
『良かったですよ』とおっしゃっていたのですが・・。

良いところは、ダンボが可愛いところですね。
今のCGは恐ろしいですよね?本当にリアルで、本当に表情豊かで
とてもキャラクターとして可愛かったです

ただ今回は実写ということで、よりサーカス団など人間サイドの物語も
色々と描かなきゃと制作陣は思ったようです。
その結果 ダンボが楽しげに空を舞う・・・とか
ダンボが自発的に空を舞う・・・という感じでは無く
「さあ、ダンボ飛べ!飛ばないとこの興業はおじゃんだ!飛びやがれ!」
みたいな状況に毎回追い込まれて
あげく テントのメチャクチャ高いところに連れて行かれて
「ああ、ダンボが落ちて死んじゃう!・・・ぎゃぁ~~!
 ん?
 あ!
 たまたま耳が長くて飛べて助かった!
 興業も大成功!」
みたいな感じなんです。

だからダンボが飛ぶこと自体が サーカスの動物の悲哀を出し過ぎてて
見てて悲しい!

コレを私は声を大にして言いたいです。
ファンタジーとリアリティのバランスが悪い気がしました。

アニメの方がフォーマット的になじむんだろうなぁと思います。







by AWAchampion | 2019-04-14 08:12 | 映画・演劇など | Comments(0)