2019年 04月 23日
「多十郎殉愛記」
4月は第1週と第4週に、例のテレビ朝日の老舗音楽番組の担当が入っていまして
その関係でかなり自宅で編集などを強いられていました
が、金曜日にようやく楽になったので 土曜日にまずは1本映画を見てきました
それがこれ『多十郎殉愛記』
これは東映の太秦撮影所育ちとしては最後の世代に当たる 中島貞夫監督
「極道の妻たち」が代表作ですね・・が御年84歳で、20年ぶりに
メガホンを取ったという作品です。
主演は 高良健吾と多部未華子という 時代劇には余りなじみのない
若手の二人
監督補として 『鬼畜大宴会』などの監督 熊切和嘉さんが付き
次世代に自分のチャンバラの技術を継承していくんだ・・・という思いが
あふれる布陣となりました。
上に貼り付けた公式予告編は結構前から劇場でも流れていて
イイ感じでしょ?そう思った人も多かったみたいで
土曜の夕方の回は over60のカップルが多く入っていました
実際テレビドラマの時代劇も激減してしまった今
東映京都で守られてきた時代劇の撮影方法は風前の灯火です。
だからこそ 集団でチャンバラの魅力を・・・という事で
中島監督が撮られたその熱い思いは伝わってきました
照明・美術・撮影・殺陣などは昨今のテレビ時代劇とはちがい
ちゃんとしていました。
一膳飯屋がちゃんと仄暗いというのはとても重要ですし
また チャンバラは構図の美学なわけですが
それをちゃんと作り上げているという労力は
その熱意の表れだったと思います。
まあこの映画はそう言う評価で良いと思います。
正直言うと・・・
脚本がかなり粗いまま撮影に入った感じは否めません
形としては 昔の『血煙高田馬場』みたいな
後半にドカンと長い大チャンバラシーンが入るので
ストーリーも人物造形も何もかも そのチャンバラシーンに最終的に集約される。
という形の 古い時代劇の脚本スタイルなんですが・・・
まあTwitterを見ても「どういう愛に殉じているのか?が甘い」という
コメントが多かったと思います。
マアとにかく 粗を洗い出すと
『絵師設定が不完全』
『ニヒリズムに陥った剣客が再び剣を取る動機が弱い』
『気の強い一膳飯屋の 後家の多部ちゃんがそこまで惚れるところの
描き方が甘い』
『最後の僧侶と白痴の妻は謎?』など
色々あります
まあ、ぶっちゃけそう言うことを細かく言うのは無粋なんでしょう。
チャンバラとしてはもの凄く 熱く出来ています
それを楽しむ映画かも知れません
あと多部ちゃんは いわゆる美女ではありませんが
謎の美しさがあるなぁ・・・というのはよく言われることですが
この作品はその花が咲き誇ります
なんですかね?体型がスラッとしていて、清楚で凜とした感じが
全体としてとても良いですよね。彼女はとても良かったと思います。
by AWAchampion
| 2019-04-23 23:35
| 映画・演劇など
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