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旧共産圏SFナイト

5月4日の土曜日は 有名名画座の池袋 新文芸座で
『旧共産圏SFナイト』というオールナイト興行が行われました。

ラインナップは
「不思議惑星キン・ザ・ザ」(1986年 ソ連)
「イカリエXB1」(1963年 チェコスロバキア)
「惑星ソラリス」(1972年 ソ連)
という素晴らしさ

で、見てきました!
『不思議惑星キン・ザ・ザ』は日本公開当時 1987年あたりに
キネマ旬報誌上などで大特集が組まれていた カルト映画です。
しかしその当時私は受験生だったこともあり
また大阪は意外に(マア私は兵庫県民ですが)そういうアート系
単館映画館が当時はなかったので 見る事が出来ませんでした。


というわけで 有名な映画で 旧ソビエトでは1800万人もの人が見た
超メジャー映画らしいですが、初見でした。

いやぁ~素晴らしかった。
ある日突然ソ連の街角から 砂漠の惑星に飛ばされた中年男とバイオリンを持った青年が
変な階級社会である惑星キン・ザ・ザで生き抜いていく・・という映画なのですが
終始オフビートコメディな中に、風刺も含まれつつ、ヘッポコスチームパンクな感じも
あって、
「ジム・ジャームッシュが作ったスターウォーズ」
「ラピュタの登場人物が全部サザエさんになった感じ」みたいな素晴らしさ!
35年越しの念願が叶って見て良かった。

『イカリエXB1』は1963年に当時のチェコスロバキアで作られたハードSF作品で
造形やストーリーがその後のキューブリックらの作品に色濃く影響を及ぼしたと
される幻の作品です。
2016年に アイスランド・チェコ・ノルウェーの協力によってオリジナルネガからの
修正が行われ、非常にクリアーな形での上映が実現しました。
昨年日本で公開されて かなり話題になった作品でもあります。


もう造形からして メッチャカッコ良い!この時代の共産圏は資本主義国家とは
違った科学の進歩をしていて彼らが思う近未来造形は、我々からしたら
未知のもので、非常に興味深かったです。

同時代の日本のSFでいうと東宝の名作「妖星ゴラス」(1962)が挙げられます。
これはゴラスと言う星が地球に激突しそうになり、地球連合軍がゴラス爆破か?
地球の軌道を変えるか?みたいな事を繰り広げるという名作です。
(昨年殆ど同じストーリーの作品が中国でパクり?公開されて大ヒットしたそうです)

東宝に代表される日本のSFはもっと爆破やらビームやらが出てきて 
ゴジラもそうですが、「受難と克服」という感じのストーリーが多いのですが、
(多分それは日本人の戦争観が投影されているのでしょう)

「イカリエX51」は地球から派遣された数十人の隊員が宇宙船イカリエにのって
異星人がいるであろうと思われる 小熊座の星雲に飛んでいくというストーリーで、
「人民の意思により、新しい地平が開拓される」という共産圏的な理想が描かれます。
そんなところも 違いが見えて面白いなぁと思いました。

で、本来ならその後
かの巨匠アンドレイ・タルコフスキーの超名作「惑星ソラリス」があったのですが
そりゃ夜中の3時からあんな沈思黙考型の映画を見たら 100%寝ます
しかも見たことあるし・・・。
と言うことで今回はパスして 歩いて帰ってきました。
朝になってTwitterを見てみたら
「ソラリス見たかったけど寝落ちした」報告多数でした(笑)



by AWAchampion | 2019-05-05 11:44 | 映画・演劇など | Comments(0)