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ボサノバの神様 ジョアン・ジルベルトの思い出

ボサノバの神様 ジョアン・ジルベルトが亡くなりました
88歳だそうです。

そこでふと思い出したのですが
私 13年前2006年に東京フォーラムで行われた
日本公演に行っています


2006年11月だったようですね。

その時のことは強烈に覚えています。
なにしろ開園時間になっても さっぱり始まる気配がないんです。
客電も上がったまんま。
「少し遅れます」のアナウンスが20分後ぐらいに流れましたが
状況が分からずざわざわしていると
開演予定時間を50分過ぎたところで
「今、ジョアン・ジルベルトがホテルを出ました」のアナウンス。

会場爆笑ですよ・・・

さすが巨匠

で、そこからは几帳面な日本人スタッフですから
もう実況中継状態

「今 〇〇の交差点付近です」
「今 会場に入りました」
「今 トイレに行きました」
「今 水を飲んでいます」

そして・・・・

ついに御大がステージに現れた時
それはそれは万雷の拍手でした!

この時点ですでに開始予定時間を90分過ぎていました

そこから彼は なんと120分普通にライブをやったんです。

素晴らしい 本当に素晴らしいライブでした

かれの口とギターから あのボサノバの名曲たちが
それこそ糸車で紡ぎだされるように 静かに生まれてくるのです。

いやぁ 感動しましたね。

でも彼の奇行は 冒頭の大遅刻だけではなかったのです。

ジョアン・ジルベルトは
最後の曲を歌い終えたところで ギターに突っ伏して
そこからまた15分 ステージ上で眠ったように動かなくなりました。

普段ならアンコールというところです。
始めは万雷の拍手だったのですが、そのうち
「し、死んだか?」とか「ど、どうしたの?」みたいな
戸惑いの声でざわざわしてきました。

そして拍手が完全に止んで、人々のざわめきも少し収まったころ・・・

彼はスッとおきあがってこう言ったのです。

「僕は町のざわめき、人々の声 そんなものを聴いていた。
 東京・・・この町からは素晴らしい音が聞こえたよ」

そして

♪ BOOM BOOM BOOM・・・・

彼のギターから聞こえてきたのは あの伝説的なメロディ

そう

イパネマの娘だったのです


いやぁ・・・・素晴らしかったですね


巨匠に合掌です・・・。




by AWAchampion | 2019-07-07 22:45 | 映画・演劇など | Comments(0)