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日本映画は記憶を失いすぎ…

前のブログで「パラサイト」を見たと書きましたが
その映画の予告編で あることに気が付いたんです・・・

その時日本映画の予告編が3つ流れたんですが
3つとも、
「心に傷を負って 記憶をなくした女子高生」
「事故の悲惨な体験から 記憶をなくした女子高生」
「病気で記憶をなくした女子高生」

という出だしから始まる予告編なんです…。

いやいやいや…

記憶なくしすぎでしょ?

そもそも記憶喪失ってそんなに頻繁に起きるのかな?
と、大きな疑問を感じました

しかもみんな 女子高生。

そりゃ可愛い子が出しやすいんでしょうけど
あまりにひねりがありません。

私ぐらいの40代の独身のフリーランサーが
いきなり記憶をなくしたほうが 悲劇度は高いと思いますけどねぇ…

日本ではこれは携帯小説が流行りだした 2000年代後半からの
流行りだと思いますが
年間600本作られる日本映画のうち 今や50本以上は
この「女子高生 難病とか記憶喪失もの」が作られていると思われます

しかしですよ?

ほかの国、特に西洋系で「女子高生が記憶を失った」ラブストーリーって
見たことがないです
つまりそれだけ ここには日本人のジェンダー意識の低さが
隠れてるんじゃないか?と思いますねぇ…。

あと、日本のクリエーターは どう考えてもストーリーの強度が
弱すぎます。
「記憶喪失」とか「難病物」は要するに天災のようなもので
設定としてかけられたら「はいそうですか」というしかないですけど
都合よく使われるので、ストーリーに普遍性や必然性がなくなります

テレビドラマではさすがに馬鹿にされるからか
そういうストーリーはあまり見ませんが
どういうわけだか 日本映画の監督さんはこの手の話好きなんですよねぇ‥。

日本映画でいえば吉永小百合の「愛と死をみつめて」がこの手のオリジンでしょう。
日本に女子高生映画を大増殖させた張本人である
大林宜彦監督の「時をかける少女」もこのジャンルの一つの頂点でしょう。

あとは…韓国の「冬のソナタ」が直接的なブームの引き金では?と
思います。
あれこそヨン様が途中でそんなストーリーになるわけですから。

で、そこで一つ思い出したことがあります

インドネシアの映画に「Winter in Tokyo」という作品があります。
これは、インドネシアの若手俳優さんたちが みんな 日本人に扮して
原宿や渋谷で繰り広げるラブストーリーで
役名も「SAYURI]とか「MASATO」とかで
一応挨拶だけ「こんにちは~」とか日本語で話して そのあとは
全部インドネシア語というなかなかの珍品なんですが…

その話が
事故で記憶を失った 男性が起こす悲恋ものなのです。

それはかなり強引なストーリー展開でご都合主義の塊みたいな
ものだったので
その映画を見たときは「いやぁ~インドネシア映画はストーリーの
作成に関してはまだまだだなぁ」と半笑いで見てたのですが
よく考えたら
「日本映画ってこういう展開よくあるよね?」ということでの
あえてのストーリーだった可能性があります。

いやぁ、日本映画はいつからこんな風になっちゃったんでしょう?












by AWAchampion | 2020-01-13 01:47 | 映画・演劇など | Comments(0)