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久々に青春の1本「さびしんぼう」を見ました

いやぁ‥‥泣いた。

またしても泣いた…

え?

何がって?

実は、また見ちゃったんですよ
大林宣彦監督の「さびしんぼう」を
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この映画は尾道三部作の最後の映画で
大林さんの中でも最もロマンチックな映画として
知られています。

この映画は1985年のGW映画だったんですが
私が見たのは1985年の8月。中学3年生の夏休みで
大阪・梅田にあった大毎地下という名画座で
「台風クラブ」との2本立てだったんです。

で、私は天才相米慎二監督の「台風クラブ」を見るつもりで行ったのですが
そこで「さびしんぼう」を見て、大感動!
その日は映画を見終わった次の記憶が、その日の夜自宅のふろの中で
気が付いた・・・というぐらいの「名画酔い」をしたのを覚えています。



この映画は、尾美としのりが主人公で、カメラが好きな高校2年生。
彼がいつも隣の女子高を覗いていると、ファインダーに浮かぶ一人のピアノを弾く少女が富田靖子。
尾美としのりはいつしか彼女に恋をします。

一方で彼の母親はお寺の住職にお見合いで嫁いだ42歳の藤田弓子。
彼女はいつも尾美としのりをみるとガミガミと「勉強しろ!」と
うるさいのですが、話が進むと、彼女には彼女で素敵な、そして切ない初恋の思い出が
あったことが分かってきます…。

という 高校生の初恋と母親の初恋の思い出がクロスするお話なのですが。
私は15歳で見た時はもちろん、尾美としのりにがっつり感情移入したんです。

でも、40を過ぎてみると、今回は母親役の藤田弓子に感情移入して
もう、富田靖子が出てくる前から号泣。
池袋の場末の映画館の中で、オジサンが声を上げて号泣・・・。

実はこの映画で、大林さんが言わんとしていたのは
中年になって、振り返る叶わなかった初恋の痛み…だったんじゃないかと
今更ながら気が付いて、また号泣ですよ。

「この映画は富田靖子じゃなくて、藤田弓子のアイドル映画だったんだ!」
と衝撃を受けました。

それから自分がプロになってみると
この映画が、かの「HOUSE」で日本映画界をびっくりさせた
めちゃくちゃする映画監督である大林監督が
本当にびっくりするほど、オーソドックスなカット割りをしている
事に驚きました。
ルックはず~~っとセピア色のフィルターがかかった
独特の色合いなのですが
カット割り自体は それこそエリア・カザンもかくやというぐらいの
正統派。
別れの曲の使い方もそうですが、白黒映画の正統恋愛映画のテイストが
ありますよね。
それもこの映画が、他の大林宣彦映画とも一線画した映画であることを
物語っています。

いやぁ~~~

泣いた泣いた。

しかもね、私20歳の夏と45歳の夏に2回 このロケ地 西願寺に
行ってるので、もはや自分の人生も乗っかるんですよ。
そりゃ泣くよねぇ…。





by AWAchampion | 2020-06-20 00:07 | 映画・演劇など | Comments(0)