NHK-BS「映画音楽はすばらしい」をご覧いただきありがとうございました

さてさて、昨日ようやく放送になりました「映画音楽はすばらしい」

2時間番組で27曲！

これをハーフオーケストラの生演奏で、数多くのトップミュージカル俳優たちが歌い

その後ろに東洋一のNHK１０１スタジオの一面を覆いつくすような巨大なスクリーンを配置して

ずっと映画を流すという、なかなかNHKでないと出来ない野心的な番組でした。

私はこの中で　映画の編集を仰せつかり

この収録の2か月ぐらい前からコツコツやり始めました。

もちろん名画ばかりですし、わたくしは一応「早稲田大学映画研究会　部長」でしたから…。

（30年前ですが）

その映画の知識を買われてお声がけいただきました。

27曲でそれぞれ4分ぐらいの演奏時間があり

それを全部名場面を編集しつつ、曲の盛り上がりなどを考えて

さらに一応歌詞の流れなども加味して　編集していったわけで

いやぁ…めちゃくちゃかかりましたよ。

しかもですよ、まあ2か月前からちょっとずつ編集するわけですが

1週間ぐらい前にアレンジしたもので実際に指揮者の方がタクトを振って

リハーサルしてみるわけです。

するとやっぱり人がやるものですから、テンポも揺れるし

この小節の頭で　この映像！みたいなタイミングがあっても

ズレてくるので、ホント大変でした・・・

特に「レ・ミゼラブル」やら「ボディーガード」は

歌手の方が自分の間で「エンダ～～～～！」と歌い始めるので

そこを合わせるのが本当に至難の業でしたよ・・・

収録の時も本当に大変でした。

もちろんこの映画たちはすべてお金を出して借りているわけで

そもそも予算規模も民放とはけた違いです。

でも「NHKは映画が好きです！応援したいです！」という

強い思いがプロデューサーさんの中にあり

こういう形になりました。

また総合演出のNHKエンタープライズ河野さんは

40代のお若い方ですが、今回非常に頑張ってらして

良い番組になりました。

音楽パート演出はNHKで数多くの番組を手掛ける

篠田さん

トークパートは若干28歳の映画青年

AX/ONの西村さん

ともにこの長い番組をテンポ良く演出されていました。

いまではなかなかテレビでこういうことをやるのが難しいですが

だからこそ　無くしたくないですね。

ありがたいことにエンドクレジットでは「編集」ということで

入れていただいていました。

頑張った甲斐がありましたよ。

また出来ると良いですねぇ‥。もちろん予算もかかるし

コロナ禍のこの時期だからこんなに良い歌い手の方が揃ったという

事もあるので、次に出来るのかどうか？

また私にお声がけいただけるのかどうか？は分かりませんが

是非NHKさんには次回も期待したいですね。