2020年 10月 16日
久々のインプット日
8月以降 色々忙しかったのと、「映画音楽はすばらしい」で山ほど映画を見た関係で
なかなかその後 映画を見る機会が無かったのですが
今日はインプットしよう!と映画を見に行きました。
目黒にある目黒シネマは、名画座の一つなのですが
池袋の新文芸坐や早稲田の早稲田松竹ほどは有名ではありません。
見たのは、世界一難解な映画の一つとして知られる
アラン・ルネ監督の名作ですが
とにかく難解!
一応のストーリーとしては、とある 古い古い美術館のようなホテルが舞台。
そこで、ある男が女に「あなたとは去年逢いましたよね?」と言い
女は「逢いましたっけ?」と答える。
そこからお互いの記憶がことごとく違うなか、男の語る物語はどんどんエスカレートしていき
アバンチュール⇒駆け落ちの約束まで交わしたと言い張る。
しかし女は…。
そして女の夫は。
という「羅生門」みたいなストーリーが、時間軸をバラバラにして
しかもすべてが詩みたいな、書き言葉で描かれます。
それも誰が喋っているのか?きわめてわかりにくい方法で。
私はこれを初めて見たのは28年ほど前、大学生の時でした。
正直全く訳が分からず
半分ぐらい気を失っていた覚えがあったのですが
今日見たら、色々とシーン自体は思い出しました。
ですから意外にちゃんと見ていたんですね。
で、実は9月15日に、今話題のクリストファー・ノーラン監督の
「TENET」という 時間軸が逆回転するアクションストーリーを見てまして
そっちはそっちで 難解というか物理の中の
「時間の法則」が分からないと全く分からないという
なかなかムカつく映画だったんですが、
とにかくそういう時間軸をバラバラにした映画を見ていたせいか、
今回の「去年マリエンバードで」も途中から「あれ?これTENETじゃん?」と
今年観た映画を手掛かりにすると いろいろと理解できることがありました。
妄想と過去が頻繁に交錯する様子を、CG無しで、映像的なきっかけも何もなしで
展開される野心的すぎる映画ですが、こういう映画もたまには見ておかないと
行けませんね…。
by AWAchampion
| 2020-10-16 01:14
| 映画・演劇など
|
Comments(0)