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久々のインプット日

8月以降 色々忙しかったのと、「映画音楽はすばらしい」で山ほど映画を見た関係で
なかなかその後 映画を見る機会が無かったのですが
今日はインプットしよう!と映画を見に行きました。

目黒にある目黒シネマは、名画座の一つなのですが
池袋の新文芸坐や早稲田の早稲田松竹ほどは有名ではありません。
私も18年ぶりぐらいに来ました。
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見たのは、世界一難解な映画の一つとして知られる
「去年マリエンバードで」(1961)
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アラン・ルネ監督の名作ですが
とにかく難解!
一応のストーリーとしては、とある 古い古い美術館のようなホテルが舞台。
そこで、ある男が女に「あなたとは去年逢いましたよね?」と言い
女は「逢いましたっけ?」と答える。
そこからお互いの記憶がことごとく違うなか、男の語る物語はどんどんエスカレートしていき
アバンチュール⇒駆け落ちの約束まで交わしたと言い張る。
しかし女は…。
そして女の夫は。

という「羅生門」みたいなストーリーが、時間軸をバラバラにして
しかもすべてが詩みたいな、書き言葉で描かれます。
それも誰が喋っているのか?きわめてわかりにくい方法で。

私はこれを初めて見たのは28年ほど前、大学生の時でした。
正直全く訳が分からず
半分ぐらい気を失っていた覚えがあったのですが
今日見たら、色々とシーン自体は思い出しました。
ですから意外にちゃんと見ていたんですね。

で、実は9月15日に、今話題のクリストファー・ノーラン監督の
「TENET」という 時間軸が逆回転するアクションストーリーを見てまして
そっちはそっちで 難解というか物理の中の
「時間の法則」が分からないと全く分からないという
なかなかムカつく映画だったんですが、
とにかくそういう時間軸をバラバラにした映画を見ていたせいか、
今回の「去年マリエンバードで」も途中から「あれ?これTENETじゃん?」と
今年観た映画を手掛かりにすると いろいろと理解できることがありました。

妄想と過去が頻繁に交錯する様子を、CG無しで、映像的なきっかけも何もなしで
展開される野心的すぎる映画ですが、こういう映画もたまには見ておかないと
行けませんね…。


































by AWAchampion | 2020-10-16 01:14 | 映画・演劇など | Comments(0)