2021年 07月 21日
90年代のサブカルチャーの反省
コーネリアスこと小山田圭吾氏が、過去雑誌で
障碍者に対する苛烈ないじめを得意げに語っていたという
事で辞任となりました。
まあ、当然でしょう。
以前のブログで「コーネリアスは世代だから
よく聞いてました」と書きましたが
実際彼はたぶん学年で言うと私より一つ上で
20歳ぐらいの時点でフリッパーズギターとして
大ブレイクしていたので、もちろん知ってますし
影響もうけています。
私は相方のオザケンの方が好きでしたけど
(小沢健二ですね、世界の小澤征爾の甥です)
小山田圭吾が90年代 コーネリアスとして
非常に優れた楽曲を連発していたころは
渋谷のHMVで視聴しては良くCDを買ってました。
まあ彼こそ渋谷系のアイコンの一つでしたし
私は渋谷系音楽の大波をもろにかぶった世代でしたから。
ただ、そういう有名な人だけが
「ロキノン」だの「QJ」だのという有名な雑誌に
あの手の露悪的なインタビューを受ければ
そりゃ、みんなあっという間に知れ渡ります
私も小山田圭吾はそれほど熱狂的なファンではなかったので
彼の記事を好んで読むわけではありませんでしたから
リアルタイムでは知りませんでしたが
2000年ごろには遅くともネットで知り
それ以降は「いやぁ才能があってもちょっと音楽聞けないなぁ」
と 彼の音楽からは遠ざかっていました。
ですから本心を言えば
今回名前が挙がった時点で「え?大丈夫か?」と
真っ先に思ったのは事実です
ブログには書きませんでしたが…。
で、まあもちろん 本人がとびっきりのクズなんだと
思うのですが、また1990年代末期の日本には
カウンターカルチャーとして「鬼畜系」とよばれる
世紀末的なエログロナンセンスが流行ったのも事実です。
(不思議なことにその100年前の1890年代にも
エログロナンセンスって流行ったそうです)
1993年に「完全自殺マニュアル」という本がベストセラーになり
「危ない1号」という雑誌が創刊されて丸々全部
実践的なドラッグ特集だったり、
根本敬氏が、知的障害を持つ人を題材にしたエッセイ漫画を
数多く発表したり…
映画でも海外の露悪的なインディーズ映画
例えばジョン・ウォーターズの「ポリエステル」だの
エド・ウッドの「地獄の盆踊り」だのが公開されたり…。
で、私も今書いたようなものは大体 サブカルのたしなみとして
全部エンタメとして 消費していました。
当時雑誌「GON」という鬼畜系雑誌がコンビニでも売っていて
たまたまそれを買って読んでたら、それをたまたま父が見て
「お前ひどい雑誌読んでるな」とたしなめられたこともありました。
つまりそういう露悪的な事が 割と今より語られやすい雰囲気だったのと
パンクロックの一形態で ライブの時に生肉を客席にぶちまける
とか大麻吸いながらライブやっちゃうみたいな 露悪的な
パフォーマンスがカッコいいとされた時代もあり、
また小山田圭吾が「チャラチャラと女々しい音楽」の
最たるものだったので
彼が「いや、俺にも こんなに露悪的な一面あるんだよね」と
ああいう語り口調になったというのは、まあ何となく流れは
分からなくもないんですよね…。
語られた中身は全く理解できませんが…。
でも、はっきり言って 遅くともここ10年ぐらいは
普通に「小山田圭吾」と検索すると一発目に
「小山田圭吾 いじめ」と出てくるぐらい有名な
出来事だったので、
五輪委員会の人たちやら、電通の人は
仕事仲間の名前を まず一回検索することを強くお勧めしたいですね。
っていうか、普通やりません?
私でさえ お仕事仲間の名前を検索して
その人がどういう作品を作って来たのか?は調べますし
私も検索されていいように、HPなどをかなり分かりやすく
作っているつもりです。
ブログも見てくださっていいように
しているつもりです。
私が五輪委員会の人だったら
上がって来た人名を見て
「この人どういう人なんだろう?」と興味を持って
一回検索してみますけどね?
もう古関裕而の前回のオリンピックテーマの
アレンジで良いんではないでしょうかね?
by AWAchampion
| 2021-07-21 02:19
| 懐かしいもの
|
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