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東京五輪開会式の感想

7月23日 20時 東京五輪の開会式が行われました。

この開会式は、もともとリオ五輪の最後に東京五輪の「安倍マリオ」を
担当した振付師・演出家のMIKIKOさんらのチームが降り
さらに電通クリエイティブのエース佐々木氏が降り
直前に発表された90年代渋谷系オールスターズから
小山田圭吾が降り、小林賢太郎が降りで
船頭がたくさんいたのに、最後は誰もいなくなるという
悲しい結末からスタートしました。

その顛末を知っているものとしては
「まあ、ある程度形になるものを現状で良く作り上げた。
 演出家がいないから 粗はいっぱいあったけど
 現場の頑張った人はほめてあげたい」という感想です。

ちなみにそれを全く考えないと
「統一感がなくまとまりがない。さらにスペクタクルの瞬間がない。
 さらに、めちゃくちゃ暗い
 NHKの紅白ぐらいの規模でまとめちゃった感がある。明らかに
 現代オリンピック(1984年以降)で最悪」という感想です。

良いところは
◆地球型のドローンのシーケンス
◆劇団ひとりがつけたスイッチ(劇団ひとり部分はほめられませんが)
 により東京中がライトアップされた動画
◆大坂なおみを最終ランナーに選んだところ
◆ピクトグラムのパフォーマンス

悪いところは
◆木遣り→タップダンスのシーケンスの練度の低さ
◆天皇陛下の開会宣言をいただく前に
 場内に「天皇陛下の開会宣言です。皆さまご起立をお願いします」
 というきっかけアナウンスを作らず
 そこをバッハ会長の片言な日本語でやってしまったので
 誰も気が付かなかった事。結果的に真横に映っていた
 菅総理や小池都知事が起立するのが遅れましたが
 あれは、さすがにダメでしょ?
◆テンポとリズムが最も重要な歌舞伎と、
 上原ひろみのジャズピアノが食い合わせが悪いので
 そこを同時にやってしまった演出。
 ともに良さを消しあってましたね。

ですかね。

今回のコンセプトがわざと
「日本的なアイコンを極力出さない」
「デジタル的な演出ではなく、アナログ演出」
「多様性が花開いた1970年代への回顧」
となっていたのは明らかで、
正直古いなぁとは思いましたが
ダサくはなかったと思います

ただ、そもそも「どうして70年代回顧にしたのか?」は
ちょっと疑問です

多分この開会式は本来 1976年のモントリオールオリンピックで
行われるべき演出だったような気がします
(1972年 ミュンヘン五輪のテロの犠牲者追悼など含めて)

ですから日本のエンタメは実は世界から
45年遅れてるんだなぁ・・・と思ったりもしました。

これは今壮年を迎えている我々世代が悪いのでしょう
50年先の東京五輪では、この失敗を踏まえて
100%のものを作っていただきたいですね








by AWAchampion | 2021-07-25 22:05 | Diary | Comments(0)