2021年 08月 15日
最近見た映画 その2 「ノマドランド」
つづいて 最近は配信で色々映画が見られるので
雨の日でもコロナでも 自宅で映画が見放題ですよね?
という事で 今年のアカデミー賞の作品賞を獲った
「ノマドランド」を見ました
これは、アメリカの中西部でバンで車中泊しながら
季節労働を繰り返していく人々の物語です。
この季節労働者というのは、実は私のように
完全にフリーランスで作品単位で仕事を受けている
テレビマンにもとても似ているなぁと感じました。
もちろんこの映画の中で ノマドワーカーズたちは
「貧しくて、アメリカの幸せから零れ落ちた人たち」という
目線で最初は入っていくのですが
何というか アメリカという国自体がこういう放浪に合う土地という
事もあり、「それはそれでいいかもしれない」という読後感に
つながっていました。
中でもラストに出てくる「ノマドワーカーズたちは、本当に『さよなら』
という事はない。『またどこかで』と別れていくし、実際また
数年後とかにばったり会うことがある。」
というセリフがありました。
私もまさにそうで、仕事が終わるたびに数か月一緒に戦ったスタッフたちと
別れを告げますが「また、何かあったらよろしく」と別れていきます。
そして、ほんとに数年後に一緒に仕事をすることになるんですよね…。
もちろん 季節労働者で車中泊の人たちの話なので
家族がいない喪失感とか、生活の不安とかが描かれていきます。
それはそれで身につまされれるところもあるのですが
なんというか、「それでも旅人である」というアメリカのそういう生活に
あこがれる自分もいるんですよねぇ…。
私はよく言っていますが
もしこういう特殊な家庭環境に生まれて、表現者の道を選ばなかったら
絶対長距離トラックの運転手になっていたと思います。
なんか自分の中に フロンティアへのあこがれがあるんだなぁと
思った作品でした。
ちなみに・・・
作品は本当に素晴らしかったです。
一人きりのロードムービーなのですが
最小限のセリフや出来事を、流れゆく景色に乗せることで
無限の感情を湧き起こさせるのは、素晴らしい演出の手腕でした。
日本の映画はとかくセリフで全部説明したがりますが
多分、制作委員会方式になっているがゆえに
事前の台本作りの段階で、情報として文字化されていないと
「●●の要素が抜けてる」と言われて
セリフにしちゃうんでしょうね?
わが身に照らしてもすごくその状況は分かります。
でも本当は、映像はとても雄弁で
多くの情報量を持っているので
そんなにしゃべらなくても 感情もストーリーも伝わるんですよね‥。
当たり前のことに久しぶりにガツンと気づかされる
名作でした
by AWAchampion
| 2021-08-15 21:18
| 映画・演劇など
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