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良い時代になりました…アントニオ猪木の青春

いや~~ 良い時代になりました。

最近はYouTubeで、なんと昔の日本プロレス時代の映像が
どういうわけかかなりの高画質で見られるようになりました。
(まあどなたかがアップロードしているんだと思いますが)

で、本当に昔の映像もたくさん出てくるのですが
特に 1971年 アントニオ猪木が27歳の時に
彼のオールタイム ベストバウトと言われる
時のNWA王者 ドリー・ファンク・ジュニアとの試合なども
普通に見られるのです。

これは素晴らしい。

で、今日お話ししたいのは その1か月後ぐらいに行われた
のちのNWA王者にして、元全米大学アマレス王者だった
ジャック・ブリスコVSアントニオ猪木の一戦も動画が
上がっていたのです。

これが素晴らしかった。
猪木の生涯ベストバウトというと 3つの60分フルタイム試合
71年 対ドリー・ファンク・ジュニア
74年 対ビル・ロビンソン
88年 対藤波辰爾  

が挙げられますが、この3つは確かに本当に素晴らしい
ストロング・スタイルの極致、宝石のような試合ですが
結局猪木さんは勝ちきれなかった試合でもあります。

猪木さんが勝った試合で言うと この対ジャック・ブリスコ戦は
本当に素晴らしいものでした。

試合は60分3本勝負

1本目はあの、全米大学アマレス王者に対して
アントニオ猪木は アマレス技術で一歩も引かずに応戦します。

そして、アマレスで言う「ヒールホールド」(のちの総合格闘技で使われる
アンクルホールではなく、身体をひっくり返すためのアマレスの技です)を
駆使して、身体をローリングさせ、アマレスで言う3ポイントを取りまくるのです。

ブリスコも「おいおいアマレスなら俺もやるぜ」とばかりに応戦しますが
なんと猪木はブリッジなどを駆使して応戦! そのアマレス対決で二人は
世界最高峰ともいえる 「プロフェッショナル・レスリング」を展開します。

これが素晴らしい。
この攻防が10分ぐらい続くのですが、ちゃんと観客もじっと息をのんでみていて
当時の観客の質の高さが分かります。

試合は1本目がブリスコ
2本目は猪木が、素晴らしいブリッジの 
ジャーマンスープレックス・ホールド(原爆固め)で取り、
3本目は当時の彼の必殺技、コブラツイストで勝利するのです。

でもまあ勝ち負けは正直どうでもいいです。

まさに「プロの」レスリングであり、さらに立体的な技も出てくる
更に試合時間も30分程度とすべてが完璧な試合でした。
ストロングスタイルのお手本の一つと言えるでしょう。

アメリカのWWEでもたまにガチ系のレスラーが
「Back to Inoki Era」(アントニオ猪木がやっていたプロレスを取り戻せ)と
いう事がありますが、ホントに世界中のプロレスファンに見てもらいたい
素晴らしい試合でした。

よく猪木は1977年の対モンスターマン後から使い始めた
延髄斬りをやるようになってから、試合のクオリティが落ちたと言われますが
確かにその通りかもしれません。

猪木は17歳までブラジルで円盤投げの選手で、力道山に見いだされて
格闘技経験なしで日本プロレスに入門しました。
そこから10年。
もちろん1971年のアントニオ猪木は
「プロレスの神様」カール・ゴッチの門下生でしたが
彼のいわゆる イギリス式の「キャッチ・レスリング」とも違う
ちゃんとした アマチュアレスリングで、2歳年上の元全米大学アマレス王者と
アマレスの技術で対等以上に渡り合っているのです。

これは本当にビックリしました。

日本プロレスは 力道山やら豊登、東富士などがいたので
相撲の鍛え方が主流だったといいますが、猪木を見たら
ちゃんとアマチュアレスリング技術も 世界最高峰のものを誇っていたのだなぁと
今更ながら驚きました。

なんか番組で、この頃の猪木の技術体系を今のMMAの人などに
解説してもらえるものとか作りたいですねぇ…。




by AWAchampion | 2022-07-24 16:48 | プロレス界展望 | Comments(0)