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最近見た映画 その4「セールスガールの考現学」

まだまだ行きますよ!最近見た映画 その4は
「セールスガールの考現学」です。
これは、なんとモンゴル映画。私も初めて見ました。

で、モンゴル映画というと、遊牧民がパオで移動して
馬に乗って・・・。みたいな作品を想像するでしょ?

ところが違うんです。予告編を見てください


ウランバートルの理系の女子大生が、ひょんなことから
セックスグッズショップの店番のアルバイトを臨時で引き受ける
事になります。
そのことがきっかけて、金持ちの中年女性のオーナーと知り合い
彼女との交流の中から大人になっていく・・・。という作品です。

これがねぇ・・・。
何というか まんま1980年代の角川映画みたいな作品だったんですよ。

ヒロインはウランバートルでオーディションで選ばれた女の子。
この子が映画の中で はじめはメチャクチャ野暮ったいのですが
ドンドン洗練されていって、最後はイイ感じの女の人に成長していきます。

そういう目線もそうですし、見ていると 相米信二監督が
若き薬師丸ひろ子を映画の中ででんぐり返しさせたり、ブリッジさせたような
動きを、この映画の監督さんも女優さんにさせていて
「若い女性の肉体美を、変な動きで表現する」みたいなところが出てきたり、
「転校生」などの大林宣彦監督のように、急にあんまりエロくない形で
新人女優さんのヌードシーンが出てきたり、
大森一樹監督の「すかんぴんウォーク」みたいな、主人公だけが町の中で
目立つようなモブシーンが出てきたりと
なんというか、映画が若いんですよね・

80年代の角川映画は 自主映画出身の監督たちの瑞々しい感性で描かれて
いて、洗練はされてないけど愛さずにはいられない映画だったじゃないですか?
まさにあれを、21世紀にガンと見せられた感じでした。

ホント モンゴルのアイドル映画を見た感じがして
とても微笑ましくなりました

by AWAchampion | 2023-06-13 02:15 | 映画・演劇など | Comments(0)