最近見た映画 その５「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」

つづいて　今年のアカデミー作品賞

「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」もようやく見ました

いやぁ・・・変わってる映画だとは聞いていましたが

本当にメチャクチャ変わった映画でしたね。

中国からの移民で、今はアメリカでコインランドリーを経営している

中年夫婦が、実はマルチバースの平和のカギを握る戦士で‥。

ん？

何だこりゃ？

文字に書いても分からない作品ですよね。

しかし…。見たらちゃんと辻褄が合っていて

SFではありますが　なんか生活感があって

人間の感情が置いてけぼりにされていない

凄い脚本でした。

SFですから、映画撮影技術が凄いのは大前提ですが

この一見破綻しているような設定を、すごくリアルに

思わせる脚本の力が　本当に凄くてただただ圧倒されました。

同業者の私から見ても

「これは　どういう企画書を書いて、どういうプレゼンをして

この作品の予算を獲得したのか？」が全く想像もできない

凄いぶっ飛んだ作品でしたが、それを成し遂げたからこそ

この作品がいま　目の前にあるのだと思うと

とんでもない才能に　ちょっと訳が分からない衝撃を覚えました。

いや　これは凄かったですね・・・

刺激を受けました。

そして主演女優として、若かりし頃ジャッキー・チェンのヒロインとして

香港ゴールデンハーベスト映画の名花だった　ミッシェル・ヨーが

オスカーを取ったというのも素晴らしいじゃないですか！

アジア系とか何とか関係なく本当に　異次元の才能の集まりに

ビックリした作品でした。