2023年 06月 23日
45年ぶりに!「チョキチョキペタペタ」
あれは多分1976年頃、私が5歳、弟が3歳 母は32歳でしたでしょうか?
当時から阪急梅田駅の1Fには 紀伊国屋書店 大阪本店があり、
宝塚市の田舎に住む我々には異次元の品ぞろえの書店でした。
多分母は当時始めたばかりの のんのんバレエ教室で使う
バレエの教本とか?音楽とか?を買いに行ったのでは
ないでしょうか?
そのついでに母は、私たちを児童書のコーナーに連れて行ってくれて
工作絵本「チョキチョキペタペタ」なるものを
買ってくれました。
その本は厚紙で出来ていて、切り抜くとそのままボール紙おもちゃに
なるというものでした。
で、自宅に帰って一回チョキチョキペタペタを切り抜いて
紙飛行機などを作りました。
これがまた、私たちが普段折り紙で作る紙飛行機よりもずっと飛んだんです。
その当時は世の中にコピー機がそれほど出回っておらず、
なので、切り抜いてしまったら、もう次には作れない・・・という事でした。
さらに言うと、今はホームセンターに行けば ボール紙も色々と手に入りますが
昭和50年頃は、ホームセンターという業態自体がメジャーではなく
その本を切りぬいて 一瞬遊んだらそれで消えてしまう はかないものでした。
私はそれを本当に気に入ったようです。
で、次にまた1か月ぐらいあとに、紀伊国屋書店に母と一緒に行く機会がありました。
そこでまた、見つけてしまったんです 「チョキチョキペタペタ」を。
これは、3巻出ていて、先に1巻を買ったので、2巻を欲しがったんだと思います。
で、私は声を限りに叫んで「チョキチョキペタペタ 買ってぇぇぇぇぇぇ!!!」と
多分30分ぐらい 紀伊国屋書店の店の前で泣いたのをはっきり覚えています。
今でも目を閉じると 夕暮れ時で、行き交うサラリーマンの姿がゆっくりと遠ざかっていくのと
母の困惑した、怒り顔がハッキリと思い出されます。
しかし母は頑として「我慢しなさい!」と結局ホントに買ってくれませんでした。
そんなことをおぼろげに覚えていた私は
先日 郷愁に駆られて「チョキチョキペタペタ」と検索してみました。
すると・・・
なんと・・・
札幌の古本屋さんにあるではないですか!
えええ?
前述のとおり 切り取られるのが前提の絵本です。
新品の状態であるなんて 奇跡に近いです!
で、
ポチっと・・・発注!
いやぁ いい時代になりました
届いた本がこれです
出版社はひかりのくに
著者は ピンポンパンの放送作家だった 山元護久さんと鈴木悦男さん
ピンの巻 ポンの巻 パンの巻があったようで、私の3巻セットという記憶も正確でした。
手に入れられたのは「ポンの巻」
多分ですが、私が泣いて欲しがった、その巻だったんだと思います
見ると価格は700円。
母にこの話をしたら「そんなに高いもんじゃなかったから、買ってあげても良かったんだろうけど
やっぱり子供には我慢を教えないと・・」と言っていましたが
私が今 52歳になって思うに 当時としては割と高い本でしたね。
これを買って一瞬でバラバラにして また買って・・・というのは
それは中々できないだったんだろうなぁ。と思い返しました。
そんな私が今、子供番組に多く携わるようになっているのも
何かのご縁なんでしょうかね?
by AWAchampion
| 2023-06-23 00:58
| 懐かしいもの
|
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