谷村新司さん死す・・・MBSヤングタウン金曜日の思い出

今日、谷村新司さんの訃報が伝えられました。

まだ７４歳でお若いのに、突然のことで大きなニュースとなりました。

もちろん国民的な大アーチストですが、私の世代の関西出身者としては

彼は、ＭＢＳヤングタウン金曜日の　エッチなパーソナリティという

イメージがものすごく強いのです。

特に１９８３年頃から始まった「ききこんだら」というコーナーは

タモリ倶楽部よりも１０年近く早い「空耳アワー」で、

しかも　基本的に全部ド下ネタだったこともあり、

当時中学２年生だった悪ガキの私や、同級生たちはみんな聞いていました。

で、今でも覚えているのが、この年に私の中学に教育実習でいらした

音楽の男性の先生が、私たちにオペラ歌曲「魔笛」を歌ってくださったんですが

その中の一節が、ちょっとエッチな空耳に聞こえて、みんなで何度も何度も

先生に歌ってくださる事をリクエストして、録音して応募しました…。

まあボツでしたし、「クラシック音楽に触れてくれるなら」と何度も歌って

下さった当時の先生にも悪いことをしましたね。

このコーナーでは要するに性器の呼称に聞こえる洋楽の空耳をガンガン流していて、

番組の中でズバリ言うわけにはいかないので

「関東直撃　お抜きの３文字！」とかチンペイさんとバンバンが言っては

爆笑していたのです。

で、中学生だった私たちは、それが一体どういう単語なのか？がハッキリとは

分からなかったので、学年一の秀才Ｙ君と、その次の秀才だった私の間で

トップ会談が開かれ、その結果を学年中に報告し、私の学年は

正しい呼称を知った…なんていう世にもおバカな思い出があります。

で、このラジオ番組で思い出すのは、チンペイさんの

「２２歳」という曲をザ・ベストテンにランクインさせようという

「ドラゴン作戦」なるものが行われたことです。

これは、毎週水曜日にリスナーたちがリクエストハガキを一斉投函するというもので、

特に大阪中央郵便局などではリスナーがポストの前に何十人も集まり

ちょっとしたオフ会みたいになっていた様子が番組でも

報告されていました。

これは私も参加しないと…と次の水曜日にリクエストハガキを書いて

宝塚中央郵便局に向かいました。

が、ポストの前には誰もいません。

ただし、そのポストから数十メートル離れたところに

同世代の若者が一人ぽつんと立っていました。

彼がドラゴン作戦の同志なのか？分からぬまま

そっと投函を済ませたところ、彼が私の方に、音もなく近づいてきて

耳元で一言呟いたのです。

「どっ、ドラゴン」

私はもっと明るいイベントを想像していたのが、こんな

スパイの会合にみたいになっていたので、

驚いて何も言わずに自転車で爆走して帰ってきてしまいました。

いや～～

悪いことをしました。

もし私があの時「ドラゴン」と合言葉を返していれば

他校に良い友達が出来たかもしれないのに…。

４０年ぶりにそんなことも思い出しました。

ついでにこのＭＢＳヤングタウンの事を調べていたら

６０年代の放送当時から今も使われている　

番組のオープニングジングルが、宝塚の作曲家だった

中元先生の手によるものだという事を初めて知りました。

中元先生の娘さんで、元宝塚歌劇団の都布良ひとみさんとは

小学校の同級生で、今でも交流があるのですが

全然知りませんでしたね・・・

谷村新司さんが亡くなられたことで

中学校時代のいろんなことを一気に思い出した一日でした。

故人のご冥福をお祈りいたします。