2024年 04月 21日
映画「アイアンクロー」を見ました
さて、先日ようやくプロレスファン的には絶対見なくてはいけない
映画「アイアンクロー」を見てきました。
アイアンクローというと、オールドプロレスファンにはピンと来ますよね?
そう、鉄の爪ですよ。
ドイツ系アメリカ人レスラー フリッツ・フォン・エリックの得意技で
馬場さんのこめかみを、巨大な手のひらで鷲掴みにすると、額から
流血するという往年の名シーンはとても有名です。
その「脳天鷲掴み」の事をアイアン・クロ―というのです。
このフリッツ・フォン・エリックには5人の男の子がいて
皆プロレスラーになり、未来を嘱望されたのですが、
呪われた一家と言われ、次々に不幸に見舞われて、今は1人しか残っていない
という実話があるんです。
その実話をもとに、なんとBBCが劇映画にしたというからビックリ。
実はこの映画の話は1月ぐらいから私も知っていて、旧知の今年68歳になる
制作会社のプロデューサーさんも「岡田さん!あなたぐらいのマニアなら
これは見なきゃダメでしょ!」と血相を変えて電話をしてきた作品でした。
で、観に行きましたよ。
いやぁ。
とにかく 出てくるレスラーがみんな当然実名!
冒頭のフリッツ・フォン・エリックからしてそっくり!」
子供たちも、ブルーザ・ブロディ、テリー・ゴディ
トミー・リッチ、ハリー・レイス、ダスティン・ローデス
そしてリック・フレアーなど、全日本プロレスを飾った
名優たちが本当にそっくりで そこだけで心を掴まれましたよ。
そして彼らが活躍した1980年代 テキサス州ダラスの
WCCWという団体は、かの武藤敬司がザ・グレートムタに
変身する直前に ブラック・ニンジャという名前で入っていた
事もあって、私などは本当に良く知ってるんですよ。
だからとにかく全て「良く出来てるなぁ」という感想でした。
ただ正直、マニアは知り過ぎてるんですよ…。
物語は、次男ケビンの目線で描かれます。
才能ある3男デビッド、4男ケリーと3兄弟レスラーで
売り出されるも、デビットは東京で謎の死。
ケリーは交通事故で足を失った後、自殺。
さらに5男マイクも自殺と次々と不幸が襲い掛かる様子が
描かれて行きます。
しかしこれは、実は描かれていませんが
当時レスラーたちはステロイドという筋肉増強剤を使用していました。
この薬を飲むと筋肉はムッキムキになるんですが、
その副作用として腎臓が破壊され、さらに精神面でも
鬱からの自殺願望が起きるというもので、彼らの悲劇の直接の
原因はそれでした。
で、この時期、実はニューヨークの団体WWFが全米のテリトリーを
全て食い荒らしていて、焦った彼らが促成スターを作ろうとして
ステロイド漬けのレスラーを作ってしまったというのが背景にあるんです。
けど・・・まあそこまでは描けませんよね。
マニアとして背景は知ってるだけに、なんか見ていて切ない気分になりました。
主人公ケビン・フォン・エリックは、実際にはファン目線では
線が細く華の無い情けないレスラーでした。
でも彼は生き残って、今や孫が13人もいるという事が最後に明かされて
なんだか、「人生って光が当たってるところだけがすべてじゃないな」と
今更ながら考えさせられましたね。
by AWAchampion
| 2024-04-21 22:47
| 映画・演劇など
|
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