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なんと 50周年!

私の母親は、兵庫県宝塚市で「のんのんバレエミュージカルスタジオ」という
子供バレエミュージカル劇団を主宰しています。

はじめたのは1974年。私がまだ3歳、幼稚園の年長さんの時で、
そのころのママ友に勧められてのスタートだったそうです。

自宅の6畳間を改造して板の間にして 
バー(と言っても今から思えば、金物屋で買ってきた金属製の手すり)を
取り付けて、姿見を置いて「おけいこば」と呼んでました。

当時はまだ家庭用のカセットテープも出たか?出てないか?ぐらいの
時期でしたから、レコードプレイヤーから直で音を出していました。
3~4歳の子供5人で始まりましたから、童謡に合わせてでんぐり返しを
する位の事でしたが、その年のクリスマスには早くも第一回発表会を
やったのを覚えています。

そこから50年・・・・

幼い子供だった私も、その時におむつをつけて私よりもノリノリだった弟も
すっかりハゲた中年になりました。

母は、最初は前述のとおり子供のお遊戯に毛が生えたぐらいのものを
教えていたのですが、そもそも 宝塚歌劇団で鍛えた人ですから
すぐにちゃんとしたバレエを教えはじめました。

さらに70年代というのが、バレエ界ではモーリス・ベジャールの
モダンバレエが全盛で、さらにミュージカル界ではボブ・フォッシーが
出て来て「シカゴ」「キャバレー」「ALL That JAZZ」などが流行った
時代でもありました。
そこで母も早々に、いわゆるトゥシューズを履いて踊るバレエから
バレエシューズを履いてガンガン踊りまくる 
モダンバレエを教えるようになりました。

若きマイケル・ジャクソンがダイアナ・ロスと「WiZ」という
黒人版オズの魔法使いの映画をやったのもこの頃で、
自宅にはファンクな音楽がガンガン流れるようになりました。

母は途中から自分で脚本を書き、演出をして
子供バレエミュージカル劇団へと 変貌させていきました。
最初は自宅の6畳間だった発表会も 数年後には
宝塚歌劇団が使っている バウホールをお借りして500人の小屋で
2回公演するほどになりました。いくら宝塚市と言えど
たかだか人口30万人いるかどうか?の都市で1000人集めるのは
大変だったと思います。
そんな状態が50年のうち37~8年は続きました。

夜な夜なクラシック音楽を何曲も聞いて、必死に振付を考える
母親の姿は50年経った今でも同じです。

私自身 確かに父親が演出家という特殊環境なのですが
母親が自宅で子供ミュージカル劇団を持っていたという
さらに特殊な環境下で その門前の小僧となって
今のキャリアがあるんだろうなぁと思っています。

今は母もよい年を重ね、昔よりは細々とやっていますが
そんな母の生き甲斐である「のんのんバレエ・ミュージカルスタジオ」は
2024年8月4日 50周年記念公演を行います。

「アンデルセン物語」

15時~ 宝塚ソリオホール
お代 3000円

もし宝塚市近辺でご興味のある方は是非いらして下さい

by AWAchampion | 2024-08-02 11:54 | 告知 | Comments(0)