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暑さ寒さも彼岸まで~ 9月最終週の過激な一瞬間

さてさて、暑さ寒さも彼岸までと言いますが
本当に9月のお彼岸後に急に涼しくなりましたね…。
そんな 9月下旬の テレビディレクターの過激な1週間
行ってみましょう!

9月23日(月・秋分の日) 自宅近くのコワーキングスペースに
こもって、彫刻の森特番の編集をずっと行う・・・
日をまたいで夜中までやる。二日分お金がかかるが、そんな事
言ってられない。

9月24日(火) 彫刻の森特番の編集が一旦7時に上がり、そのまま
チェック用動画を送付。
その合間に14時から KテレビのHプロデューサーらとリモートで企画会議。
ちょっと毛色の違う番組なので、まずはフリーに意見を言い合う。
2時間後、編集再開。ちょっと思いついたことがあり、構成をざっくりと
大幅に入れ替える。翌日まで断続的に・・・。

9月25日(水) とりあえず形になったのが11時ごろ。
その後なんだかんだと私用を済ませて、15時半から台場のN社で
彫刻の森特番のプレビュー。
内容面ではあんまり直しは無かったが、権利的に使えない彫刻などが
あることが、ここへきて判明。う~~む。それはカットを余儀なくされる。
17時ごろまで台場でプレビューを行ったが、帰り着いたら19時。
台場は遠い。

9月26日(木) 朝10時半から NHKのUプロデューサーらと
リモート企画会議。1時間半。
その後、コワーキングスペースに移動。編集を始めるが
刻一刻と権利関係の事が入ってくるので、それに合わせて編集も変わる。
一時期、実尺26分の番組で、1分ショートという大ピンチに見舞われるも
夜中には完尺に落ち着く。

9月27日(金) 朝から完尺になった動画を、ナレーションの文言を整えてもらう
放送作家のH氏や、最後の権利関係処理のためにプロデューサーのS氏などに送り
ガシガシと テロップ原稿を書き始める。
30分の番組でも、全部合わせて300枚近いテロップ原稿があり
その一つ一つを文字化し、「どういうイメージか?」をタイム付きで書きだすので
必死にやっても8時間ぐらいかかる。私はこの作業が一番イヤ…。

結局ダラダラやっていたので、残り6分のテロップを残して今日はおしまい。
手伝ってくださった ディレクターのK氏がちょっとその後のテロップについては
手伝ってくれるとのことで、とりあえず寝る。

9月28日(土)朝10時に台場の編集所で編集開始。フリーランスの私は
毎回 編集マンさんや、アシスタントさんと朝名刺交換をするところから
始まる。
色々番組についての説明をして、どういうテイストなのか?などを話したうえで
データーをお渡しする。

また昨日延々書いたテロップ原稿も、アシスタントさんに渡す。
今回の編集マンH氏も、アシスタントさんもとても才のある方で
色々と提案をしてくださって、番組がどんどん面白くなる。ありがたい。
22時半まで…。
そこから自宅に帰りつくと24時を回る…。

9月29日(日) 今日も朝10時に台場の編集室へ。
つまり自宅は8時15分には出ている。
この日は朝からテロップをドンドコ入れていく日。
かなり順調で、見立てよりも3時間ぐらい早く終わる。
その後音編集用データーの制作などをして
20時には帰途に就く。良かった!
自宅に帰って、音効・選曲さんに指示書を書く。

何となく頭の中に ウッディ・アレンの
映画「マンハッタン」で、NYの現代美術館を
歩く際に ガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」が
流れていたのと、そもそも展示されているのが
割と近現代美術で20世紀初頭のものが多いという事もあり、

「前半、彫刻をめぐるところで
ガーシュインを使ってほしい。『ラプソディ・イン・ブルー』か
『アイ・ガット・リズム』を。それからもし入ればガーシュインではないが
『キャリオカ』とかも入れて…」

「中盤 室内で作品を見るところは
使えればラヴェルの『亡き王女のためのパヴァーヌ』を、ピアノバージョンではなく
管楽器バージョンで、もし使いにくければ『展覧会の画』でも良し」

「後半 ワークショップでは、必ずバート・バカラックの
『007カジノ・ロワイヤル(1967)』を使うべし」など
色々と書く。

本当は気心の知れている音効さんなら時間も指定して、
ここからこのタイミングまで・・・みたいにしたいところだが
何しろ初めましてで、お会いしたこともない人なので
細かくは指定しなかった。

後から聞いたら「いやぁ~難しかった!」とぼやいてらしたが
そうかな?割と指示した曲はどれも年代も似てるし、
合わせやすかったのでは?と思った…。
指示してたのに
使ってない曲もあったので満点ではないですな…。

9月30日(月) この日は朝から、企画書を書いて
17時から有楽町で KテレビのH氏と、その先輩で
元NHKのプロデューサーY氏、それに若手の作家K氏と
打合せ。
その後 珍しく飲み会に参加。
しかし私は最初の1杯だけハイボールを頼んで
その後はノンアルコール。
でも半年ぶりのアルコールは効く…。
NHKの過去の豪快なエピソードを色々と伺う。


by AWAchampion | 2024-10-10 12:48 | テレビディレクターの過激な1週間 | Comments(0)