2008年 08月 30日
歌謡曲スタンダードナンバー その8「やさしい悪魔」
「歌謡曲スタンダードナンバー」
第8弾は、キャンディーズの「やさしい悪魔」です。
これは以前 ピンクレディーのペッパー警部を取り上げた際に、そこの映像が
ピンクレディとキャンディーズの競演という、超貴重映像だったことから、
キャンディーズも取り上げたくなりました。
この曲はご承知の通り 作曲は吉田拓郎です。
♪ oh devil, my sweet little devil uh~ やさしい悪魔
とか
♪ あの人の影が映ったら 私の心は もう 動けない
とかの下線部のあたりは まさしく拓郎節ですね。
ナベプロの養成所出身で徹底的にジャズの要素など、最先端の洋楽を叩き込まれた
キャンディーズがこの拓郎の歌を歌い、
逆に ベッティ&クリスのようなフォークデュオだったピンクレディが、都倉俊一から
曲を提供されるというのも非常に不思議で、人生って分からないナァと思いますね。
当時 子供だった私は、あまりよく分からなかったのですが、衣装も非常にセクシーです。
この衣装は 要するに1920年代~30年代あたりの「ファム・ファタル」をイメージして
いるんでしょう。
詞では「やさしい悪魔」とは男の人のことですが、ナベプロのプロデューサーは
そこに、逆に「キャンディーズの小悪魔的な部分を出したい」と思ったのでしょう。
その思いを、とくにランちゃんは非常によくくみ取って、いい表情で歌っています。
まさに「ファム・ファタル」・・・男を滅ぼす運命の女 のイメージにぴったりです。
当時 まだ21ぐらいだったというのですから、凄い話ですね・・・。
30年ぶりぐらいにちゃんと聞きましたが、アレンジも中々素敵ですね。
メロディは拓郎節なんですが、ホーンが入ったり、ベースをスイングさせることで
かなり印象が違って聞こえます。
by AWAchampion
| 2008-08-30 02:43
| 歌謡曲スタンダードナンバー
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