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シルク・ド・ソレイユ「ZED」 見ました!

さてさて、今日10月1日のグランドオープンを前に、
シルク・ド・ソレイユ「ZED」のトライアウト公演最終回を
見てきました。

これは、ディズニーリゾートの、アンバサダーホテルの
奥にアジア初のシルク・ド・ソレイユ常設劇場を建てて、
今回の演目のために、舞台ごと作ってしまったと言うことなのです。
これは見ないわけには行かないでしょう?

で、どうだったかといえば・・・・?




いや~凄かった!素晴らしい舞台でした。

ネタばれにならない程度にその魅力を書きたいと思います。


劇場に入ると2000人入りと言う劇場は、
新宿コマ劇場のような 円形劇場になっていて、どこからでも
見やすくなっていました。

私は「レギュラー」と呼ばれる、SS席・S席・A席・B席で言えば
A席に当たる、舞台後方ブロックに座ったのですが、何の問題もない
素晴らしい位置でした。

開演10分前から、シルク・ド・ソレイユの日本ツアー公演でもおなじみ
ピエロが2人出て、盛んに客いじりをしていました。
開演時間になると、そっと客電が落ちます。
すると客席にいたピエロが、舞台に上がります。

舞台中央には、錠のついた大きな百科事典が置いてあります。
ピエロはどうやら、その鍵を探して、客席にいたようです。
ピエロ二人はやがて、鍵を探し当て、百科事典を開くことに成功します。

すると、床に置いた百科事典の中に・・・。
二人はスルスルと体ごと、引きずり込まれてしまいます!

その瞬間、
円形劇場全体を覆っていた、幕がスルスルスルと勢い良く落ちて、
向こうから、プラネタリウムに似た半円球の舞台が現れます!
つまり、われわれも百科事典の中に引きずり込まれたのです!

そして、空から天使が、美しい羽衣をなびかせながら
何人も舞い降りてきて、美しい歌声が遠くから響いてきます・・・。


ここから先は詳しくは書きません。
どうぞ、ご自分の目でご覧ください!


ただ、全体のコンセプトは、どうやら大航海時代のベネツィアの
イメージらしく、
(つまり西洋と東洋のぶつかり・・・日本でやることを意識したのでしょう)
衣装もセットも、照明の色彩も、音楽もどことなく
ベネツィアのカーニバルを思い起こさせるものでした。

ヨーロッパの人が、ムーア人やジプシー、中国人などの芸を
はじめてみた時に感じた、ちょっと背徳的な美しさを見事に
表現していたと思います。
時代や、雰囲気が統一されているので、
アレグリアなどのときに感じた、ちょっとゴチャゴチャした
感じと言うのはなく、本当に洗練された舞台だったと思います。

さらに、一応シルク・ド・ソレイユはサーカスですから、
そのサーカスの技もかなり向上してました。

私は一応日本で「サルティンバンコ」「アレグリア」
ラスベガスで「カー」「オー」「ミステア」を見てるのですが、
そのどれでも見たことが無い技がドンドン出てきていました。

内容はストーリーがあるというよりは、万国地図の中で
めくるめくカーニバルが繰り広げられるという、感じなのですが、
とにかく誰にでも分かって、それでいて美しいという
非常に分かりやすい舞台だったと思います。

今日、実は劇場で日本側の責任者の Uプロデューサーにお会いして
少しお話をしたのですが、
「いや~手ごたえがありますよ!」と力強くおっしゃっていたのが
とても印象的でした。
良い仕事をされている人の表情をされていて、
「ああ、この舞台がようやくここまで漕ぎつけたんだな。」と
私も胸が熱くなりました。

みなさん是非、見に行ってみてください。

席はこの公演に関しては、あまり前のほうだと、逆に空中ブランコ
とかが見にくいかも?と思いました。
ブッチャケ、最後尾辺りのほうが見やすいかも?とも思いました。
by AWAchampion | 2008-10-01 02:15 | 映画・演劇など | Comments(0)