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真冬の恐怖体験

今日、実際にあった話です。

私は赤坂にある会社の事務所で、早朝から一人
編集作業をしていました。

その会社は、築40年ほどの古い6階建ての雑居ビルの6階にあり、
赤坂の裏路地に面していることもあって、祝日の今日は
辺りにも人影が無く、とても静かで作業には最適の日でした。

編集は快適に進み、
昼ごろ、ご飯を食べに外に出ました。
別場所で編集しているチームもいるので、部屋の鍵を開けたまま
出たのですが、
帰ってきてみると、何故か鍵がかかっています。

「あれ?」

鍵を開けて、部屋に戻ると
特に誰かが来た形跡がありません。

「おかしいな?出るときにサムターンを回して、
自動的に鍵がかかるようにして出ちゃったかな?」

ちょっと疑問に思いつつも、古いビルなので
そう疑問にも思わずに作業を続けました。

しばらくして、部屋の外にあるトイレに入り、
戻ろうとすると、また鍵がかかっています?

「あれ?」

しかし、また鍵を開けると
誰かが来た形跡はありません。

「おかしいな?」

さらに夕方、今度は鍵をかけて外に出てみました。
すると・・・。

ガチャリ

と、今度は鍵が開くではありませんか?

もちろん誰か来た形跡は無いのです。

「ん?ん?」

さすがにおかしいな。と思い、
ちょっと嫌な感じを引きずったまま
夜になりました。

辺りはますます暗く、静かで自分の作業する音以外
何も聞こえません。

編集が煮詰まってきたので、
9時ごろにしばらくテレビを見ながら休憩していました。

すると、いきなり

ブン!

という音がして、
ブレーカーが一気に落ちました!

「わぁぁぁぁ!」

と、ビックリしながらも、部屋の配電盤を探して
携帯の灯りで照らしてみると・・。

ON ON ON ON ON

全部正常ではありませんか。

「あれ?」

すると、古いエレベーターが少しだけ動く音がして、

ガタ~ン!

と大きな音を立てて、明らかに途中で止まった轟音がしました。

「な!なに?」

すると、静かになった、誰もいない雑居ビルのはずなのに、

コツン・・・・コツン・・・・・コツン

と階段を静かに上がる
靴音が聞こえてくるではありませんか。

「誰か、来た・・。」

真っ暗になった事務所で、必死で身を潜めていると、

 
やがて・・・、


ガチャ



ガチャチャチャチャ!


あの調子の悪かった鍵を開けようとする音が!


「こ、殺される!」



ドアが、



ギ~~~~~~




「だ!だれだぁぁ!」



「あ、俺です。」



それは、たまたま帰ってきたスタッフの一人でした。


事情を話し、フロアーの配電盤を探すと
鍵がかかっています。

その配電盤に張ってある、20年以上前の古い
「関東電気保安協会」のステッカーに電話をしてみても
「現在使われておりません」の案内が・・・。

ビルの管理会社にかけてみても、
「休日ですから対応できません」と言われてしまい、
仕方なく、手探りでとりあえず荷物をまとめ、

ビルの外に出てみると・・・・。

真っ暗な裏路地全体が
ちょっと騒然としているではありませんか。





なんと、今日21時40分ごろ
赤坂で大規模な原因不明の停電があったらしいのです。



朝から妙な事が続いていましたが、
こんな都会で21世紀に停電とは・・・。


不思議な一日でした。
by AWAchampion | 2009-01-13 03:20 | ビックリしたもの | Comments(0)