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プロが見たWWE中継番組の凄さ

皆様は、アメリカのプロレス団体 WWEの中継、特に「RAW」をご存知でしょうか?

これは、現地で毎週月曜日の夜に、2時間ないし3時間の生放送で行われている
プロレス中継番組です。
全米各地を転戦しながら、毎回2万人程度の観客を入れた上での公開放送をやっているのです。

しかも日本のいわゆるプロレス中継とは趣が異なり、バックステージでの揉め事中継VTRやら、
ストーリーの煽りVTRがふんだんに入った上で、きっちりと9試合程度の試合を
生放送で時間内に収めているのです。

例えば先日こんなセグメントがありました。

1)バックステージで 善玉の(ハートブレイクキッド)ショーン・マイケルズが、何故か喪服で歩いている。
2)CM明け ショーン派手な曲で入場、途中で場内に花火が上がる。
3)リングには何故か、既に棺桶と黒い花の、葬式セットが置かれている。
 ショーン・マイケルズが、6日後に戦う(地獄の墓彫り人)ジ・アンダーテイカーをののしる演説を
 5分ほど行う。
4)すると、「ゴ~ン」と言う鐘がなり、場内が5秒ほど完全に暗転する。
5)照明がつくと、さっきまでショーン・マイケルズがいた場所に、アンダーテイカーが怒りの表情で
  立っている。ショーンはいなくなっている。
6)アンダーテイカー 怒りの表情で探しまくる。そして観客の「棺桶の中を見てみろ!」の声援を受け
  ゆっくりと振り向き、歩み寄り、棺桶を開ける。・・・・・が、いない。
7)おかしいな?となおも探すと、棺桶が置いてある台の下から、ショーンが登場。
  キックを不意打ちして、テイカーをノックアウトする。
8)ショーン、にこやかに退場。

という複雑な10分間の間に、多分カメラがハンディも含め15台以上使われているのですが、
なんと 一回も絵の中に他のカメラやらスタッフが映り込まないんですよ!


いいですか?観客2万人に4方八方を囲まれているんですよ!
そんな中で、サプライズ演出をしつつ、カメラ相互の導線も完璧にコントロールしているんです!!
素晴らしくコントロールされた、カメラ割りと演出に、ただただ仰天しながら見ていました。


一回プロの皆さんは是非「RAW」を見てみてください。
by AWAchampion | 2009-04-17 23:22 | テレビ | Comments(0)